06/06/22 11:28:41 sw7wb2oC
>>22
おいらのとこは2世帯住宅で、うちは義理父の子ドメインなので
HP立てられない。
なんかいい方法があれば、ご教授願いたいです。
さてさて、葉の形状で二酸化炭素の交換と水の蒸散の仕方が
変わってくると言ったが、詳しく述べてみよう。
葉面の境界層は風上側から層流となって移動していくが、やがて
遷移点より乱流となって流れていく。
このとき乱流の方が境界層は薄くなっていて交換や蒸散量が多い。
要するに「二酸化炭素の交換や水の蒸散の量は、”葉の長さ”に
比例している。」
このことから、同じ葉面積であれば細長い葉のほうが、
二酸化炭素の交換量や蒸散量が多いということになる。
イネ科の葉は、風向に応じて「なびく」細長い葉を持つのは
このためなのだ。
また、航空工学用語に「翼端効果」というのがあるが、
これと全く同じ事が、葉にも起こっている。
葉端では風が向かい角に応じて「渦」を生み出して
乱流となっている。この「葉端」の長さが多いほど
交換・蒸散量が多いことになるのだ。
このことから、単純な葉形よりも羽状複葉のような
複雑な葉形のほうが交換・蒸散量が多いこととなる。
もし根が蒸散に耐えるだけの広範囲に広がる形態であれば、
切り込みのある葉を持つ種類の方が、より蒸散量が多く、
気化熱で葉の温度を下げられ、そうでない者より高温に
耐えることができるのである。
これがスイカが最もウリ科の中で高温に耐えれる訳である。
スイカの「切り込み葉」は、高温に対応した形態の葉なのだ。