06/10/27 12:40:29 kyv+bAht
>>187
生態学などでは割と一般的な用語ではあるが、
分かりにくかったならば、「攻撃と防御のいたちごっこ」とかに
読み替えてください。
さて、ウイルスについては、宿主である植物の他に、「運び屋」である昆虫も
考えないといけない。ウイルス病が蔓延するかどうかはこの運び屋が天敵に
やられてしまうか、それとも天敵の絶滅で大発生するかの違いである。
更に昆虫自身が「宿主」の場合もある。
蛾の幼虫に寄生するウイルスは、人間にとって「益ウイルス」である。
また、運び屋昆虫が自分にとって有害な他のウイルスを防御するため機能を上げた結果、
今まで運んでいた病原ウイルスを保菌しなくなってきた例がある。
(ツマグロヨコバイなど)
要するに「ウイルス、昆虫、植物」の三者関係が良好に保たれる場合、
(すなわちそれは環境が保全されて生態系が頑強であるということ)
「植物がウイルスに一方的にやられる」というウイルス病の蔓延は起こりえない。
なぜなら植物の全滅は、ウイルスにとっても昆虫にとっても多大な損失であるからだ。