06/09/20 12:36:27 lk+1w/Zu
>>123
守田志郎の著書に、3年目で壊滅したナスのハウス栽培の話が
載っているので、為になるから読んだ方が良い。
もう一度整理するが、なぜ慣行農法が異常気象に弱いのか、
それは土壌の生態系の安定が崩れるからだ。
そしてその安定が崩れる期間は3年である。
3年連続で環境が悪い状態に置かれると、一年単位で発生する多くの生物は
死滅するからだ。
3年以内に作物を替えるとか、休耕するかしないと、安定に寄与する生物が激減し、
寄生性のセンチュウや菌類が増殖して根を弱らせ、土壌構造も貧弱になってしまうから、
長雨や日照りで植物が弱り、病害虫が多発して収量が激減するという仕組みだ。
これを回避するには、農薬を撒かないようにしてに生物数を維持し、なるべく耕さないようにして
土壌構造を維持し、草生や、混作・輪作によってバランスの取れた多種類の根圏を作るようにして
いくしかない。単純な有機物しか鋤き込まない手抜き有機農法も、生態系の安定からすると
大変危険な農法だ。
ちなみにおいらは「異常気象で無い年はない」と思っている。
毎年なんらかの「異常」があるのが普通というのが、気象であるな。
今年も野菜の高値が報道されたが、一体「栽培技術」というのは
果たして進歩しているのか。