08/05/15 13:01:21 1yk1lUCD0
「2ちゃんねる閉鎖宣言」
立てたのは、「ひろゆき」だった。
キャップはなかったが、IDがからっぽだった。
そこには各板の書き込み制限数を超える長文が掲載されていた。
連綿とつづられる苦悩の日々の告白、押し寄せる苦情、内容証明の数々、
そして、運営資金確保のために奔走したこと、それでもなお金が足りなかったこと、
既にひろゆき自身が病魔にその体を蝕まれていたこと、
実は2ちゃんねる設立当初、余命はもって2年と宣告されていたこと…
そう、そこに書かれていたのは住人たちの知らない真のひろゆきの姿…
「ネット上で匿名でみんなでワイワイガヤガヤ好きなこと言える場所が欲しい」
ただそれだけのために、残された命を完全燃焼させた男の姿がそこに。
「2ちゃんねるは本日をもって閉鎖するですよ…
けど、またいつかどこかで生きていたら声かけてくださいです、
おいらは2ちゃんねるのみんなに会えて嬉しかったよん…
最後の一日、転送量も何も気にせずにめいっぱい遊んでくださいです、
でもいたずらはいやづら…」
最後の「祭」が、始まった。
みんな、一日パソコンの前に陣取り、伝説の巨大掲示板の最後のイベントに参加した。
記念カキコする者、ひたすらコピペ荒らしする者、ブラクラを貼りまくる者、
1000を最後に取ろうと狙う者…
それぞれが、それぞれの最後を、板に、スレに、レスに、刻み込んだ。
2001年8月31日、2ちゃんねるはその短い生涯を終えた。
管理人のその後を知る者はいない。