08/04/26 22:14:38 m6QN/l340
「プロジェクトX~挑戦者たち7~ レクサスの挑戦-CC21活動の達成!」
奥田名誉会長から、コストを30%落とせという「CC21活動」を迫られていた。 思案に暮れていたとき、会長は意外な事を言った。
「オーナーサービスを落としてみたらどうだろう」 レクサス室長は戸惑った。
口うるさいオーナーにバレたらネットで言いふらされてしまう。
「無理です。出来ません」室長は思わず叫んだ。 「俺たちがやらずに誰がやるんだ。俺たちの手でCC21を達成するんだ!」
会長の熱い思いに、室長は心を打たれた。商人の血が騒いだ。 「やらせてください!」
それから、夜を徹してのサービス省略活動が始まった。
しかし、レクサスマスト掲示板などネットで洗車無料と言いふらされ 洗車乞食は増えるばかりだった。オーナーは益々図に乗って口うるさくなった。
「スイーツコレクション」とみんカラブログに晒す者まで現れた。
いっそ、名古屋キャッスルホテルに転職すれば、どんなに楽だろうと思ったこともあった。 追い詰められていた。
そこへ会長が現れた。そしてこうつぶやいた。 「発想を変えるんだ。うちらの客は味がわからん奴らだぞ。」
そうだ。マックコーヒーだ。マックのコーヒーは安くて旨いと評判だと聞いた。暗闇に光が射した気がした。
室長は試しにマクドナルドに連絡してみた。
大量のコーヒー豆が賞味期限切れで廃棄になっている。 「これだ、これが探してたCC21活動なんだ!」
コーヒー豆はマックから貰い受ける事にした。
客は誰もコーヒーの味の違いなんてわからなかった。
会長と室長と工作員は、チャットで喜びを伝えあった。 室長は、充足感に包まれ、涙が止まらなかった。
「会長、レクサスディーラーにシャンパン浴びに行って来てもいいですか」室長は言った。
「ああ、いいとも。だが期待はするなよ。シャンパンじゃなくCAVAだからな」 会長は自分のジョークに、肩を揺らして笑った。
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