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西日本ジェーアールバス(大阪市)は3月から、利用者の少ない山間地の路線バスで、事前に
予約があった場合にだけ運行する「オンデマンド(注文対応)バスシステム」を金沢市で導入す
る。採算性の悪化から廃止・減便の意向を示していた同社と、継続を望む同市が協議を続けて
いた。高齢化が顕著な山間地域の住民の移動手段を確保する狙いで、県内初の試みとなる。
対象となるのは、JR金沢駅や森本駅を発着し、同市東部の山間地を走る3路線。利用する場
合は、出発の10分前までに、電話やインターネットで予約をする。運行本数はこれまでと同じ
だが、予約が無ければ運行しない。このシステムを導入する区間に7か所の停留所を新設し、
利便性の向上を図るほか、事前予約があれば、御所ニュータウン(御所町)と金沢サティ(福久)
にも立ち寄るバスを1日各10便ずつ運行する。
市と同社は共同で、沿線の住民に対してシステムの周知を図るとともに、バス利用を促してい
く。高齢になり自分で車を運転できなくなったお年寄りが市街地に買い物に出たり、病院に通っ
たりすることに配慮したシステム導入で、市は、高齢化社会を迎えるに当たっての一つの施策と
考えている。
市交通政策課は「公共交通を維持するには市民の積極的な利用が不可欠だということも訴え
ていきたい」としている。
(2007年1月1日 読売新聞)