08/07/06 16:09:32
<ニッポン密着>76歳孤独死、8カ月後の今も家賃 UR、主なき口座から
◇身寄りなく、URは「放置」--足立の旧公団住宅
都市再生機構(UR、旧日本住宅公団)の賃貸住宅団地で、居住者が孤独死した後も、
URが家賃を金融機関口座から引き落とし続けていることが分かった。
部屋も死亡時の状態のままにされている。URは「退去手続きや残された財産管理の
引き受け手がないためのやむを得ない措置」としているが、違法性を指摘する専門家もいる。
居住者の高齢化などで孤独死が急増している状況の中、法的な整備を求める声が出ている。
東京都足立区の花畑(はなはた)団地(2725戸)で昨年10月、福岡県出身の76歳の男性が
自室で病死し、1週間後に見つかった。既に8カ月以上が経過し、男性の身寄りも分からないにも
かかわらず、URは男性の口座から毎月3万円前後の家賃の引き落としを続けている。
さらに、「居室は維持したまま身寄りを探している」(UR関係者)として、男性の部屋は
遺体発見当時のままにされている。しかし、孤独死があったことを知る同じ棟の居住者は
「部屋がなんでそのままなのか」と不審そうに話す。
1964年に入居が始まった花畑団地は老朽化が著しいため、URは新たな入居募集をせず、
一部を取り壊して再開発する方針を決めている。UR東日本支社総務企画部は
「死亡後も家賃の引き落としが続くケースはある。期間は個別の事情で異なるが、
長期間に及ぶ場合は一部を遺族に戻したり、国庫に入れる」としている。
URは全国で約1800団地77万戸の賃貸住宅を管理。URが統計を取り始めた
99年度の孤独死は207人だったが、毎年増え続け、最新の06年度では
517人で2・5倍に膨らんでいる。
今回の問題について、経済アナリストの森永卓郎さんは「民営化してURになる
前の日本住宅公団は居住者に親身で、考えられない対応だ。利益確保のため
意図的に放置したと見られても仕方がない」と批判する。
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