08/05/17 01:37:57
>>511
そういったアウトソーシングはアメリカなんかもやってるね。
後方支援部隊のかなりの部分がアウトソース出来るというのは正しいと思う。
現実に日通が自衛隊の輸送の一部を担っているわけだしね。
会計隊が役務調達をするってのはそういった性質なわけだし。
戦闘兵科についても、状況次第では適応可能だと私は考えるよ。
彼の書いていることだと、例えば「数十年どころか数百年のスパンで、
徴兵制復活は有り得そうに無い。」とか留保をつけながらも強く言っている
んだけど、これなんかは微妙だと思う。
彼は徴兵制を現代において強く否定する理由として、核兵器と
ハイテク兵器の存在をあげているんだけど、核兵器については抑止下
での戦争ってのは十分にありえるわけだよね。また、新興の核保有国の
場合は、そもそも前面核戦争ほどの被害が出るようなことは無いわけで。
日本の場合は相手の先行使用の誘因がアメリカの同盟国であるが
ゆえに非常に低いことを考えれば、核抑止下の通常戦力による戦争と
いうのは十分に考えられるわけで、その辺を指摘していないのは不正確
だと思う。
ハイテク兵器についていえば、ユーザーフレンドリー化や技術のコモディティ化
といった視点がすっぱり抜けているわけで、これは批判されて然るべきだ。
もちろん、最近の流行が戦略的機動性の高い職業軍というのは認める
けど、日本の戦略環境を見た時に、それに依存するのはどうかと思う
部分もあるわけだよね。最近、普通科じゃ流行りっぽい訓練ばっかりしている
ようだけど、そういうのに対する批判ってのも巻き起こっているわけで。
ま、別に彼は学者でもなんでもないから、正確性にこだわらず
書くのはいいんだろうけどね。私はどうかと思う。