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軍事情報 URLリンク(www003.upp.so-net.ne.jp) から転載
軍隊における情報業務では、まず【情報】(インテリジェンス)と【情報資料】(インフォメーション)を区別して考えます。
一般的に「情報」と使われている言葉は、情報業務の世界では「情報資料」に過ぎず、司令部などで評価判定(分析検討に
よる資料価値の判断)されて「情報」として扱われます。
軍事情報業務の過程は「収集努力の指向」「情報資料の収集」「情報資料の処理」「情報の使用」の4つに分けられる。
まず情報部門は指揮官の意図に基づき情報要求(知りたいこと)から情報計画を決定します。この情報計画に基づき収集機関
(情報専門部隊)に情報任務(命令)を与え、関係組織(上級隣接各部隊)に情報要求が出されます。
収集機関は情報計画に基づき、公然資料(書籍や刊行物、放送受信など)の利用を行うが、要求内容によっては非公然な
収集活動を行う必要にせまられます。
得られた情報資料は情報部門によって「記録」と「評価判定」作業が行われ、情報の作成を行う。情報判定作業には秘話
通信コード・略号・暗号などの解読も含まれますが、解読後も情報の評価判定して信憑性、信頼性のチェックが併せて行わ
れます。
情報部門は作成した情報は、情報使用者である指揮官や関係組織に配布される。情報使用者は、その情報内容と麾下部隊
に与えられた任務と部隊の状況、戦況の変化から判断してあらたな情報要求が生まれます。この循環する4段階の過程を
【情報サイクル】などと呼ぶことがある。