08/04/23 12:53:02
祖父(母方)は海軍の中尉さんで大学を卒業してから軍人になったそうだ。
といっても前線に出ていたわけじゃなく、呉の工場で航空機の製造に携わっていたらしい。
母曰く、昔実家の蔵の中に航空機のプロペラがあったそうだ。残念ながら家を改築した際に処分されてしまったようだが。
ほとんど話したこともないから、これぐらいしか知らないが、厳格で読書とカメラとカレーが好きだったのは憶えている。
幼少の頃、俺が木製の剣のおもちゃで遊んでいると、祖父がやってきて綺麗な短剣を見せてくれた。
そしてそれが海軍のもので大切な物だと教えてくれた。当時俺は海軍というのは船に乗って戦う人という認識しか
もっていなかったので、中世の海賊みたいなのを想像していた。
俺が「これで船に乗り込んできた敵を倒すの?」と訊くと祖父は「ああ、そうだよ」と少し笑いながら言っていたのを
今でも鮮明に憶えている。危ないからと触らせてはもらえなかった。
俺の兄弟は、軍刀を見せてもらったことがあるそうで、どこまで本当か知らないが、室町時代から伝わる家宝?だそうだ。
よくわからんが、一度お目にかかりたいものだ。
その祖父が数年前に亡くなった。御通夜の際、祖母が「主人が海軍の軍人さんであったこと誇りに思っております!」と
毅然とした態度で言い放ったときは、何か胸の中で込み上げてくるものがあった。時代は変わったね。
こんなもんだろうか。軍人時代の話はほとんど知らないので、今度祖母に会ったら聞いておく。もちろんここに書きにくる。
父方の祖父も軍人(こちらは陸軍)だったようで、何やら奇跡的な体験を母に話しているのをチラッと耳にしたことがある。
これも機会があれば聞いてみるね。あと、母は介護施設で働いてるようなので、他にも何か聞けるかも。