08/03/30 18:01:55
軍板FAQ(チベットFAQ)でガセ扱いされている羊毛の逸話ソース発見。(大規模OFF板チベット国旗オフスレより)
羊毛ネタのもとネタは木村肥佐生のチベット潜行十年」(中公文庫)でしょう。
木村氏はすでになくなられましたが、
第二次世界大戦中~後、日本政府の特務として
モンゴルからチベットに潜行されていた方です。
戦後にもチベット難民のためにいろいろ尽くされました。
以下引用
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日本に帰国後、多田等観先生から伺った話によれば、多田先生がツァロン大公宛の手紙の中に、
「支那事変が始まって以来、日本に羊毛の輸入が途絶えて困っている」と書き送ったところ、
カルカッタからアメリカ向けに輸出していたチベット羊毛を、彼は解約して、
無償で横浜に積みおろさせたため、汽船一杯の羊毛の引取り手を探して大変な思いをした、
とのことであった。(文庫版p223)
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チベットから羊毛が送られてきたのは事実ですが、
ツァロンというチベットの大富豪(セブン・イヤーズ・イン・チベットにも出てくる)が
多田等観というチベット学者とのつきあいのなかで、
義侠心にかられて個人的にやってくれたことです(汽船一杯分ね)。
とりあえずガセではないです。