中高一貫の防衛女子校設立 九校目at ARMY
中高一貫の防衛女子校設立 九校目 - 暇つぶし2ch2:名無し三等兵
08/01/29 21:11:37
前スレ
中高一貫の防衛女子校設立 その8
スレリンク(army板)

まとめサイト
防衛女子校過去スレデータベース
URLリンク(www.geocities.co.jp)
防衛女子校まとめブログ(仮)
URLリンク(blog.livedoor.jp)

中高一貫の防衛女子校設立は可能か? (初代スレ)
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校設立その2 【マリみて】
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校設立 PART2 【正統】
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校設立 三校目
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校設立 その4
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校設立五校目
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校 その6
スレリンク(army板)
中高一貫の防衛女子校設立 七校目
スレリンク(army板)

3:名無し三等兵
08/01/29 21:19:37
>>1


4:名無し三等兵
08/01/30 08:30:50 5zL91HRA
ここで、誰かSSを・・・

5:名無し三等兵
08/01/30 10:11:55
ミキプルーン

6:名無し三等兵
08/01/30 20:03:58
>>4
しばらくすれば誰かが投下するはず

7:名無し三等兵
08/01/30 21:16:51 c6oM72R5
規定時間内に50レス超えなきゃ落ちるんちゃう?

8:名無し三等兵
08/01/31 18:39:48 Z4M1ZXKf
そろそろ、誰かSSを投下してくれるかな?



9:名無し三等兵
08/02/01 22:03:22
555さん
どこまで出来てます?



10:名無し三等兵
08/02/01 22:22:41
前スレが500KBに到達したので
書き込んでください

11:555
08/02/02 13:14:47
>9
前スレ>9関連…38KB
まだ出せません…というかお蔵入りしそう…
他のヒトお願いします

参考
BSⅠ…106KB
BSⅡ…9KB
BSⅢ…85KB


12:名無し三等兵
08/02/02 13:18:20 5m9O5DUw
お蔵入りは勘弁!
なんとかお願いしたいです。
で、前スレでも書きましたが「寝かしておく」ってゆーのはどうですかね?
あと、さわりだけでも投下して、コメントとかで色々アドヴァイスを受けると言うのも
「旧家のヒト」の現状説明は大変役に立つものでありましたし。

ご考慮ください

13:名無し三等兵
08/02/02 13:22:22
あと、前スレに
>このスレも終わりなのだが、「どこまで書き込めるか」が不鮮明なので
>新スレも書き込みにくいし、かといって放置もできんし・・・で困っている。
>もっと、リアルに残キロバイトが表示されればいいのだが・・・・

>しかし、読み流してみたけど実りの多いスレであったなぁ・・・・

と、書き込もうとしたら「満タン」で書き込み不能となっていた。
皆の衆、そーゆー訳で書き込みとかSS投下よろしく!

14:名無し三等兵
08/02/02 15:00:34
>>13
専ブラ使うよろし

15:名無し三等兵
08/02/02 19:59:39 Ue5C8DO+
【家で酒を作る方法】
■用意するもの
ペットボトル
ドライイースト
100%ジュース
■造り方
1.ペットボトルに7分目くらいまでジュースを注ぐ。
2.ドライイーストを加える。(2グラムくらい・テキトーです)
3.しばらくすると泡が出てくる(イースト菌がアルコールを造っている)
4.たまに気を抜いてやる。
5.たまに混ぜてやる。
6.1週間くらいで完成。

ぶどう酒(ワイン)
洗ったペットボトルにドライイーストとジュースと砂糖を入れれば出来ます。ワイン終わり
補糖は2000mlに200g

蜂蜜酒(ミード)
洗った2Lペットボトルを計りに乗せて蜂蜜500gから700gをぶちゅ~!
ドライイースト10gをボトボト振り掛けて、水道水で満タンにすれば終わり

りんご酒(サイダー/シードル/アップルワイン)
洗ったペットボトルにドライイーストとジュースを入れれば出来ます。サイダー終わり

どぶろく
1㌔の乾燥米を炊いて、4L瓶の4Lのところまで水を足して作ります
糖化の材料とドライイーストを掛けてラップして終わり

16:名無し三等兵
08/02/02 20:02:04

を、造ったは良いが食中毒とか起こしたら
どの程度の問題になるのか?

防女衛生科専攻学生とかのネタ投下が待たれる

17:名無し三等兵
08/02/02 20:19:09
>>16
衛生科の学生はSSに登場していないから
SSをお願いします

18:名無し三等兵
08/02/02 20:38:55
「初陣」は卒業生の話だったし・・・

19:名無し三等兵
08/02/02 20:42:19
新スレ落成おめでたく。
>>1さん乙…で良いのかな?

>>11
(555)様、例の砂漠戦でしたらネタがあったもので
書いていたのですが(親類と知り合いをネタにしました(w))
途中で挫折中。
やらなければいけない事や場面場面は浮かぶのですがその途中を
繋ぐ描写が些かネックで。

スレ落ち防止の時間稼ぎ程度で良いのなら
一部を投下させて頂き特に描写についてご指導頂きたい所。
>>12
「旧家の人」と言うのは私のほうかな?
あの程度で良いのなら又なんか書き込ませていただきますが。
>>15
その方法だと少しずつ舐めるか何かで確認しないと
丁度いい時期の確定が難しそうではありますな。

20:名無し三等兵
08/02/02 20:42:39
>>18
そういえばこの話があったのを忘れていた

21:名無し三等兵
08/02/02 20:42:47
ところで、555氏が現在執筆中の、砂漠のサムライ少女だが
色々苦労されておられる様子。
できれば、さわりだけでも試験投下していただければ
我らも禁断症状もおさまるし、応援できるのだが・・・

ご考慮くだされ

22:名無し三等兵
08/02/02 20:50:58
そう言えば前スレで

>演習後の打ち上げなら
>野生のクマーとか、猪とか、狸とかもありそうだ。

と言うのが有りましたが、うちの山で実際に出くわした猪を
知り合いの所の娘さんが仕留めた事がありましたなぁ(苦笑)
それでこんなネタを。
演習中に遭遇した猪を色々あって仕留めたんだが、
こんなのを捌いた事が無いので思案中の一同。
んで経験があるものは居ないか皆に聞いた所
某地方の旧家出身の「蟲も殺さなそうな」
容姿と雰囲気の級友がおずおずと
「あの、実家で私がしているやり方で良いのでしたら~」
と言いながら志願してきたり。
んで一同不安を感じながら任せてみたら、
「あ、血を受ける容器が無いので少しやりにくいですね~」
と言いながら活締(血抜きなどの下処理)をしたり、
「もう一寸小さい刃物のほうが使いやすいですね、やはり。」
等と言いながら剣鉈
(色々支給品で「やっちゃいけない」事を補う為に持ってきていた)で
手際よく獲物の身から皮を剥しつつ
「脂が付くと刃物は直ぐ切れなくなるんでこの場合凧糸か何かの方が
良いんですけど仕方ないですね~」
なんて言いつつ手際良くてきぱきと解体していったりと。

・・・結局晩のおかずが増えただけではなく
かなりな量の「お土産」もつきましたとさ。

などと言うネタを振ってみるテスト。

23:名無し三等兵
08/02/02 21:04:56
で、大量のお肉を冷凍しておくのも芸がないので
屯田兵な娘が「ガーデン」で燻製に。
小隊全員のおやつとして、大変役にたちましたとさ

24:名無し三等兵
08/02/02 22:14:20
前スレで子供の時に中近東に滞在してたとゆーのが
経験談を語るとか言ってたけど、結局投下がなかったよな

25:名無し三等兵
08/02/02 22:49:48
後に書く人(達だと良いなぁw)が気を楽にして書き込めるように
あえて未完成なのを推敲無しで投下w。

「砂の城砦」
 序章

まったく。
地球の反対側の一面砂だらけの砂漠の中で「伝統芸能」を
行う事態になろうとはご先祖様たちも思いもしなかったでしょうね

砂の土手の間の犬走りを内心苦笑しつつ走りながら、一人思う。
しかし胸が邪魔ですね。

わんはんどれっど

射撃点到達。立ち膝姿勢 弓に矢を番えながら状況把握。
対象、射撃開始線内。煙草の火とライターの火を補助に照準。 
弓を体の側面にひき、
地面に極力水平に伏せながら 連続して放つ
対象前衛三名に皆中・転倒。以後反応なし。

つーはんどれっど

頭巾を直し、弓・「壺胡(つぼやなぐい)」を確認し
装束を翻しつつ次の射撃点へ。
胸が邪魔で一々動き難い。


26:名無し三等兵
08/02/02 22:50:34
すりーはんどれっど

射撃点到達。立ち膝姿勢へ移行。状況把握。
目標・対象の後衛へ。対象昏倒。

なう

予め射撃点の脇に築かれた退避壕へ
装備ごと飛び込み頭を下にしてしゃがみ込む。
胸が膝とぶつかるが意識で押しのける。
閃光。廃材を利用して仕掛けておいた投石器と
石弓がちゃんと仕事をしたらしい。

こっそり相手の様子を探るとでたらめな方向に
銃を乱射するもの、安全装置が外せないのか
混乱しているものなど居る。
銃を乱射しているものから順に命中させ、
対象の全目標が動かなくなったのを確認しつつ襲撃点へ移動。

襲撃点に到着。
事前情報通りテクニカルを含むピックアップが3両。
まず今まで布に包んで背負っていた装備を展開・点検ののち弾倉を装着・
応急装備の二脚架の展開と着剣をしつつ状況監視。
全車両射撃開始線の中に在る事を確認し弓に矢を番えて立膝で連射
車外に居た2名、倒れて動かず。


27:名無し三等兵
08/02/02 22:57:53
タイヤを目標に銃撃開始。タイヤ毎に一発で充分な様な気はしたが
念の為二発ずつ撃ち込む。 
全弾命中。車内にいた一名が逃げ出したが慌てず騒がず弓箭で一射。
動かなくなった事を確認して監視所は変わらず監視を
続けてもらえるようお願いしつつ待機者たちに合図を送る。

…と言う所で中断。この後日が昇るまでにユンボとブルドーザーで
砂の壁と堤と薬研堀を築いて之と逆茂木で突進力を殺して
武装集団を各個撃破を図ったり此処に至るまでを
回想の形で語ったりと言う描き方をする心算だったのですが。

28:名無し三等兵
08/02/02 23:01:29

で、正直な感想だが貴公のエッセイ風体験談とか
身の回りの話の方が遥かに面白いと感じる。

創作と作文とは難しいものですな

29:名無し三等兵
08/02/02 23:09:14
誠にその通り。痛感いたしております。

30:名無し三等兵
08/02/02 23:10:27
こそっと投下。

時事ネタなので詰めの甘さはご容赦を。

―ウォール街の今日の天気は晴れ。午後から人の雨が降るでしょう―

「人間、負け戦になると本性が出るって分かっていたけど……」
 まさか、自分がそんな人の本性丸出しの現場を見るとは思ってはいなかったのだった。
 ウォール街。
 世界金融の中心であるこの街を卒業研修に選んだのは、ただニューヨークに住んでみたかったという軽薄な理由だったりする。
 メイド科の卒業研修として大手銀行の日系事務員になりすましてつづがなく過ごす予定だったのが一転、今私がいる場所は間違いなく戦場だった。
 サブプライム問題を発端に始まった金融不安は世界規模の同時株安を引き起こし、「今日はあそこが……」「明日は……」という噂で数兆もの金が動いてゆく。
 その規模のマネーはとても簡単に多くの人々の人生を狂わせてゆき、悲鳴と怒号がネットから窓の外にかけて木霊する。そんな世界。
「みんなと同じ欧州にすればよかったかなぁ」
 まだ十代なのに、書類上は30いくつの私はいつの間にか「お局様」と呼ばれる羽目になり、というか就職して半年でそのあだ名はどーよ?(怒)
 あっちなら、メイドとして素の年齢で仕事ができただろうに。
 まぁ、趣味を理由に自らハードルをあげた己に責任があるのだから仕方がない。
「お先に失礼します」
 英語で職場の同僚たちに手を振って先に帰る私に、トレーダーの皆は手を振って答えるが口はイヤホンか受話器を抱えたまま。
 ここ十年来の日本の停滞のおかげで日系金融機関は大火傷を負っていない事もあり、私の勤める銀行は去年夏から続くウォール街の金融不安に対して損失を出していない。
 それが私の卒業試験の試験科目の一つだったりする。
 金融機関の損失を回避する為の情報収集および、現場トレーダーの心理誘導による市場操作。
 つまり、経済スパイが試験なのだった。
 舞鶴で与えられた情報だと防女内に足が出やすい会計の不足を補う為に投資を行う部門があるとかで、彼女達は今回の暴落を予測し損失回避の為に現地情報員を欲したとか。
 その結果がどうなのか知らないが、今の所不合格という話は私の耳には伝わってこない。

31:名無し三等兵
08/02/02 23:13:48
 で、だ。
 こうして帰路についている途中で誰かにつけられる覚えなどこの偽装身分上では覚えもない。
 レストランでも帰路のショッピングでも男が一人ついてきている。
 捕まえて背後関係を洗うべきか?
 プールバーでグラスを傾けるふりをしながら考える私にバーテンダーがカクテルを差し出す。
「マスター。私、これ頼んでいない」
「あちらのお客様から」
 そこには私をつけていた男がいた。
 ため息一つをついて、私はそのグラスを片手に持って、その男の隣に腰を下ろしたのだった。
「何かご用?
 私みたいなおばさん捕まえてもおもしろくないでしょ?」
「そうでもないさ。お嬢さん。
 貴方とスリリングな夜を迎えられるのは多くの男にとっての名誉となるでしょうから」
 お嬢さんときたか。
 厚化粧でごまかしている年を分かって言っているのか、ただの世辞か?
 もう少しかまをかけてみる。
「あら嬉しいわ。
 三十路を過ぎるとめっきり男も寄り付かなくて。
 一人寂しくお酒を飲むのもつまらないと思っていた所よ。
 貴方は私にどんなスリリングな夜を提供してくれるのかしら?」
 年に焦った女の振りが上手いってのはいかがなものか?
 今度実家に帰ったらお見合い受けてみようかな?来ているらしいし。
「そうですね。
 たとえばこんな話はどうでしょうか?
 私も貴方と同じ同業者でして。
 そんな同業者同士の話などでまず互いの友好を深めるというのは」
 同業者ときたか。
 どっちの同業者なのだか。
「それは楽しそうね。
 けど、ただの事務員が聞くには今のウォール街は少しおもしろくないと思うけど?」
 グラスには手をつけず、かるく縁を指で触る。
 琥珀色の液体が薄明かりに照らされる男の表情を読もうとするが、浮べた笑みを仮面のようにつけたまま。

32:名無し三等兵
08/02/02 23:16:14
「SWFというのはご存知で?」
「Sovereign Wealth Funds。(訳 政府系もしくは国富ファンド)
 私もウォール街に席を置いている身ですから、名前ぐらいは」
 拡大する石油収入と経済成長を背景にした中東湾岸産油国のファンドなどが有名で、米国大手金融機関に多額の増資をした事で一躍時代の寵児となった名前が最初に出てくるあたり口説くなら失格だ。
「サブプライム問題はもはや米国住宅問題では済まずに、金融機関の信用問題に発展しているのですよ。
 それを解決するのは多額の金が必要だ」
「おっしゃるとおりですわ。
 だからSWFが多額の資金を米系銀行に入れているのではありませんか」
 この間は豊富な外貨準備を使って中国が米系大手金融機関に増資をするニュースが世界を駆け巡ったばかりだ。
「ええ。
 ですが、まだ足りない。
 私の仕事は、情けない話ですが1ドルでも多くの金が必要なので、ありとあらゆるSWFに増資を持ちかける仕事なんですよ」 
 ウォール街に身を置く同士のあたりまえも仕事会話。
 だから、今にして思うと悔しい事だがその後の言葉についていけなかったのだ。
「……防女の生徒会会計というSWFにもね」
 と。
「え?」
 素で返してしまった時に私は己の失態を悟った。
「日本人は奥ゆかしいが、時には自らの存在の大きさを思うことはすべきだと私は思いますよ。
 近年、アンダーグラウンドで囁かれながら決してその存在が大きくならなかった防女。
 その更に秘中の秘、日本の軍事予算の隠し会計と言われている、防女生徒会予算。
 そのSWFにも是非、このサブプライム救済の出資をお願いしたい。
 これが、私の今回の仕事です」
 言葉が出ない。
 というより、今の自分の状況が理解できない。
「どうして、私なんです?」
 半ば敗北を悟りながら、私はあえて尋ねた。
「それは、貴方が卒業してこの世界にきた時に教えてあげますよ」
 その後、日系金融機関の米国金融機関への投資などが話題になったが、私自身にとってはどうでもいい事だった。

33:名無し三等兵
08/02/02 23:20:01
 私は、卒業してもまだウォール街にいる。
 今度はトレーダーとして。裏の仕事は相変わらず続けている。
 あの男、私に敗北をくれた男はあれから会う事も無く、私はここにいる。
 ウォール街は何処も抱えた損失を埋め合わせるのに必死で、その損失は欧州やアジア・日本にまで飛び火していた。
 と、同時に私みたいな人間を常駐させるらしく、防女は数人の後輩たち送り私にその指導をさせるらしい。
 複数のモニターに複雑に数字が動き、その数字が数億ドルもの富を生み、消し去ってゆく。
 後輩達に何を教えようか。
 そんな事を考えながら、私は受話器片手に電脳空間の金を弄る。 


 本当はソシエテ・ジェネラルの巨額損失にマネーロンダリングを絡めて金融小説もどきにしたかったけど挫折。
 スレ落ち防止の駄文でしたm(_ _)m

34:名無し三等兵
08/02/02 23:36:43
投下乙です!
面白かったです。
次回作を期待しております。

何スレか前に、数学が得意でケイマン諸島(ノータックス地域)に
口座を開くことを画策している学生・・・と言うネタがあったよなぁ・・・

35:名無し三等兵
08/02/02 23:41:45
>>25-27で、やたらと”お胸の大きさ”がネタにされているけど
前スレ>>9の、ヴィジュアルイメージはやっぱり
URLリンク(marie.saiin.net)
で決定ですかな?

強襲系専攻でないから、髪は長くても良いと思うし
理想を言えば単なる黒髪でなくカラスの濡れ羽色といった
艶やかな黒髪であることを願っております。

36:名無し三等兵
08/02/03 02:48:01
>>30
>「みんなと同じ欧州にすればよかったかなぁ」
石油景気と王族と庶民の富の格差が凄まじい中近東とかに
行くのはおらんのか?

37:名無し三等兵
08/02/03 10:17:11
おはようございます。
>>30-33 投下乙です。私も貴兄のように書けると良いんですが。

上(>>22>>25-27)に書いた拙文のモデルになった人のうちの一人なら
皆様、外は雪ですよ?ゆ~き☆(はぁと)
と言いそうな天候ですが皆様如何お過ごしでしょうか。
・・・まぁ本人、切れると損害を無視して対象に吶喊する、
所謂「ばーさーく」を起こすのでフォローに手が掛るのですが。
本日は休日ですので見回りと朝食を済ませた後之を書き込んでおりますが、
いつもなら今頃は職場で
上司と「ばかもの、なにをやっておるか」「いえす、まむw」
と言った感じに掛け合いしていたりする頃だったりしますw。
>>35
話のモデルにした数名から散々「巨乳のうらみつらみ」を
聞かされていた為につい色々と書き込みが…w。
何せ寄ると触ると色々
「又身体に合わなくなってきたから形に合うのを見つけて縫って合わせなくっちゃ」
とか「姉さんは大きいけど形も良くって色が綺麗だから・・・」などと
素敵会話かましてくれますのでつい。
序に書くと起きて動く上でブラは「必須」で、
ついうっかり着けていないと小走りするだけで
毛細血管あたりが切れて酷い事になるのだそうな。
・・・弓道はおろか水泳だろうがなんだろうが
「正直な話、邪魔で邪魔でどうしようもない」そうで。
それでは。

38:名無し三等兵
08/02/03 10:40:43
恥かきついでに上、(>>25-27)の色々を。
襲撃に最初に気が付いたのは自分達の羊・ヤギの遊牧に
オアシス集落の北方に出ていた遊牧民が羊が帰ってこないのを
探していた所、風上から肉が焼ける匂いがしたのを
不審に思って近づいてみて発見、
急遽既に集めてあった家畜だけを連れて
主人公が居る集落に立ち寄ってそれを告げた後
南方の別のオアシスに家畜共々向かったと言う事になってました。

で、主人公が築いて題名にもなった砂の城塞ですが
元ネタは先祖が戦場で実際に作った今の言葉で言うと
「野戦築城」になるのか臨時の砦と「付城」の防御を、
攻勢防御には出ない時間稼ぎの城塞なので反時計回りで
保塁が渦を巻いて集落を取り囲む「まいまいず」と言う形とし、
築き易さから五角形で所々通路が狭くなったり「虎口」
と言う「粛滅地点」を作ったりと言う想定にしました。

ほかにもありますがひとまずこの辺で。


39:名無し三等兵
08/02/03 12:10:59 rLCAwJwS
ほう 逆セクハラ(っぽい)素敵な環境で生息されてるご様子
で、前スレ>>650の桜子さんとかをれんそーしました。
近隣各校で、(色々)人気爆発の「フランス書院系お嬢様学生」とか
苦労されている学生達の「個別の」話を読んでみたいもんです

40:555
08/02/03 13:39:38
>12
13レス程度なら投下可能
13以降の「中東の風土、風俗」を検証中
これが難関。後半の防御戦の記述(完成済)に繋がらない

「寝かせて」おく方がいいかも…


41:名無し三等兵
08/02/03 14:22:37
おお!
とりあえず、プロトタイプ(β版?)の投下を希望します。
そうすることで、その後の資料・情報収集にも・・・繋がるかな?
小生も何か探してみます。<中東

投下を是非!

42:名無し三等兵
08/02/03 14:50:50
>>40
>後半の防御戦の記述(完成済)に繋がらない

で、「その後」(撃退後)の色々は書かれておりますか?
中東脱出!(本人はそんな感覚だったろう 傍目からは大歓迎と準国賓扱いだったろうけど)
防女帰還!(外務省と石油利権関連の政治家とか財界とか経産省が煩いんだ 実家にでも帰ってろ)
実家帰参!(お嬢様とか言われてうざいし、オヤジは「婿」とか言うのよねぇ)

・・・等々、これだけで結構な分量になりそうですなぁ

43:名無し三等兵
08/02/03 15:13:25
>>16
酒で食中毒ってのはちょっと考えにくいよ。
仮に雑菌が入って異常発酵したら、匂いですぐ分かるし
途中で状態や味も見るだろうから、気づかなかったとしたら
かなりの間抜け。
さすがに防女生では考えにくい。

44:名無し三等兵
08/02/03 16:39:59
一日でこんなにレスが進行している
話についていけない

45:名無し三等兵
08/02/03 18:41:53
何か未だ雪が降っておりますようですが
皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?
暦の上では旧暦(太陽太陰暦)の今年の新年は2/7ですが
本日は節分なので氏神様を祭った神社と山の神社に
お使いに行ってお茶をしてきましたw。
うちの一族の気質を反映してか氏神様の所は巫女さんが長刀や弓箭
を扱ったり地域ローカルレベルでどの付くマイナーっぷりではありますが、
流鏑馬の神事もあったりする所だったりするんですが。
山の神社の方はといえば、月一・二回位これまた
武術の形稽古・演舞の奉納があったりで鎖鎌の実演を
見る事が出来たりしますw。んで、
>>35 実はモデルにしたうちの一人が高校入学時に
身長が(本人はさばを読んではいたが)150センチ無いのに
アンダー(でいいのかな?)が「将来みっともない事にならないように」
鍛えた結果で53センチ、トップ(でいいのかな?)が88センチ、
ウエストが確か48センチのヒップが58センチといった感じの
普通にしている時でもお尻にえくぼが出来る位に鍛えた
基本的に細身の部分的に極端な体型で、
口癖の様に「胸が邪魔。こんな3キロもある脂身いらない」…
と言う娘だったりするんでつい(汗)w。
序に書くと髪の色は艶やかな所謂「緑の黒髪」「烏の濡れ羽色」といった感じで
腰までの長さの髪を編みこみや長い帯紐で束ねてパタパタ動いて居たりしますw。

46:名無し三等兵
08/02/03 18:47:05
んで、>>39
私の世代は何か婦女子率が多いのか職場の私のいる部署でも
周りの男女比が極端になっていたり実家でも極端に偏っていたり、です。

>>40(555)さま。
出来れば投下いただきたい所ですが如何でしょうか?


47:555
08/02/03 20:56:50
Desert Samurai Girl Prototype(1)
 しかし、なんでこ~なるんだろ?AKMを二の腕に乗せて全力で匍匐前進していると、数十年前のお笑い番組のフレーズが浮かんだ。当然、リアルで視た事はない。
 もっと真面目に訓練やっときゃ良かったか…目尻に涙が滲んできた。何せ埃っぽいのだ。怖いからではない!
 頭上を高速弾特有の擦過音を響かせながら銃弾が掠め、遮蔽物の破片が降り注いでくる。ハンパではない…強襲科との模擬戦並だ。当たったら…多分痛いだろうな…
 何か声に出さない気が狂いそうなのだが、日本語は罵倒語が少なすぎる。「ママ!」じゃ私があまりにも可哀想だし「クソッタレ」だと長すぎる。
 残念だが英語を使うか…映画なんかで耳にするFとかSで始まる単語をブツブツつぶやきながら、ズルズルと日干煉瓦の壁の蔭に移動した。
 きっとハシタナイと思われるな…聞いている人が居ればだが…一応確認のために後方を振り向くと、初弾を放った場所には盛大に着弾の土煙が上がってた…。ふん!遅い!
 まず、相手の足を止めなければ…退路を絶ったら駄目って言ってたのは中国の兵法書?いや、日本だったっけ?
 先程の失敗を踏まえ、今度は単射で四駆のタイヤ目がけて射撃を開始。7.62mm口径弾は私の場合、マイナスにしかなっていない。ま、強襲や両用科の連中なら別の感想があるかもしれないが、とにかく思うようには当たらない…。

 側面から攻撃する形になったので、集落の正面を向いている車両のタイヤは簡単に撃ち抜くことがえきたが、前面・背面を向けているヤツは難しい。
 結局、マガジンを2本を浪費して、3台のクルマの移動を阻止することに成功した。随分時間がかった。帰国したら射撃訓練を真面目にやろうと誓ったのは言うまでもない。ホント無事だったらの話だが…

 4台目に取りかかろうとすると反撃を受けた。相手も馬鹿じゃない。何せ生命がかかってる…。日干煉瓦の破片を浴びながらそのままの体勢で後退。移動を阻止しても脅威がなくなったわけではないのだ。

 車両突入は阻止したが、数で押されると困る。それよりも、こっちが1人だとバレたらもっとマズイ…どこまで持ちこたえられるか?…ROEを変更して殺(ヤ)っちゃわないと駄目かも…まだ経験ないんだが…

 救助はまだ来ない…


48:555
08/02/03 20:57:10
Desert Samurai Girl Prototype(2)
 なぜ、砂漠で単独防御戦闘をやる羽目になったのか?話は長くなるが、外務省から防衛省を経由して、防女に「親善使節員の募集」があったことに溯る。
 近年、アラブに対する関心は高く、中東への留学を希望する者は少なくはない。残念だが、人間はお金になびくのだ。清貧を旨とする防女生徒の私としては、その昔、熱海の海岸で恋人に足蹴にされた女性の気分が分からないでもない…。
 しかしながら、人気があるとはいえ女子高校生の留学となると親が難色を示す。日頃から日本国政府のアラブに対する、必ずしもポジティブではないイメージ操作の結果だろう。自業自得だ。
 使節団の構成人員の空洞化(女子高生がいない)の解消と、団員の安全確保のため、関係者には「精強」と評価されている防女生徒に白羽の矢が立った。確かに「精強」な生徒が在籍している事は否定しないが、十把一絡げで防女を評価するのはどうだろうか?
 ここらへんは、親善使節構想をブチあげた、脱アメリカを目指す外務省の一部勢力と、中東関係での発言力強化を目論んでいた防衛省との利害関係が珍しく一致したようだ。

 陸自に就職が内定し、防大の推薦枠※にも名前を載せてもらった私は、卒業試験対策のため、図書館で山岳遭難・生還に関する記録やサバイバル関連の資料を読みあさる毎日を過ごしていた。
 そんなある日、掲示板の隅に申し訳なさそうに掲示された舞鶴ひめゆり会の「外務省・防衛省中東親善使節団員募集」の文字が目に入ったのが運の尽きというか、災難の始まりだった。

49:555
08/02/03 20:57:31
Desert Samurai Girl Prototype(3)
 防大推薦から漏れたら陸自で数年を過ごし、民間企業で働きながら防女で犠牲にした青春を取り返そうなどと考えていたので、金銭的なものへの期待はなかった。何せ自衛隊員の給料は安い。これでは真面目に国防に従事なんてやってらんない。
「無料で海外に行ける」というのは、卒業試験目前であってもかなり魅力があった。第二外国語はアラビア語だったので言語の壁が低かったこともある。ちなみにアラビア語履修者は全校合わせて30人程度の少数派だ。

 軽い気持ちでひめゆり会事務局に顔を出すと、訳がわからないままにお膳立てが整ってしまった。
 ひめゆり会は応募者なしを予想(予定)してたようで、卒業試験目前の1号生徒、それも統合運用科からの応募は絶対ないだろうと思ってたらしい。最悪、因果を含めて2号生徒を「派遣」する非常(非情)手段まで考えていたようだ。

※防大推薦枠は公式には「女子5名」となっているが、表沙汰にされていない「防女枠」がかなりあるのではないかと言われている。私見だが、例え普通に受験しても一部の科を除いて軽く合格するだろう。

 統合運用科は「メイド科」などと揶揄される位、実戦向きの学科ではない。輜重とか補給等、どっちかと言えば後方支援系のインテリジェントな学科なのだ。
 諜報なんて物騒なグループもあるのだが、これは例外。とにかく、このケースで一番適臨ましい人材がいる学科だったみたいだ。
 まぁ、「親善使節」であって「義勇兵」「軍事顧問」とか「傭兵団」ではないので、強襲とか両用科生が応募する類の募集でないのは確かだ。

50:555
08/02/03 20:58:25
Desert Samurai Girl Prototype(4)
 親善使節団発足の日。私は霞ヶ関の外務省で1人の委任式に出席し、委任状を受領した。
 外務大臣に加え「用務員のおじさん」も出席していたのは、この使節団が外務省と防衛省の思惑の元で結成されたということだろう。その証拠に、私への委任内容には「団員の安全確保」がきっちり書き込まれていた。責任はなんとなく重大だ。
 単独での受任となったのは、使節団結団式で、某新聞にアサヒられる懸念が出たためだそうだ。
 一応、仮の身分(「相田学園」の生徒ということになっている)は完璧なのだが、防衛省関係者の言によると「防女生徒は目立つ」らしく、マスコミ関係者から激しくチェックが入るらしい。
 万が一、防女生徒とバレてしまった場合、「平和大好き」連中に絶好の口実を与えてしまうため、「涙を呑んで」単独での受任式をとったとのことだ。
 私も煩わしいレセプションの類は好みではない。願ったり叶ったりである。実は、もっと面倒なレセプションが私を待っている…
 霞ヶ関をさっさと退出。実家に戻った私は出発の報告をするため、父親と本家に赴いた。

 本家。何やら仰々しいが、これには理由がある。私は旗本の末裔なのだ。
 先祖は徳川家の家臣で、元亀3年(1572年)の武田家との撤退戦で獅子奮迅の働きを見せ、家康から「坂鬼」という姓と短刀を賜ったらしい。
 負け戦なので「武功を上げた」とはおおっぴらに言えないので姓程度でお茶を濁した程度だろう。これくらいは防女に6年もいると解ってくる。
 ご先祖様もいい迷惑だったに違いない。企業の社名変更にどのくらいの費用がかかるか考えてみればその面倒さは安易に想像できるだろう。
 ご先祖様の「獅子奮迅の働き」云々は、祖父より耳にタコができるほど聞かされている。非常に長いので思いっきり要約し、野球に例えると、
 「9対0の負け試合で最終回に登板。三者凡退に打ち取り、翌日のスポーツ紙に『9回の見事な投球報われず』と3段ブチヌキで掲載される」様なものだ。
 まぁ、監督が自らの失態を隠すために、関係ない選手を過剰に扱う事ははよくある。この場合厳罰を与えると士気に影響するので、褒める対象としてご先祖様が選ばれたということだ。金もないので「坂鬼」の姓と短刀1本だけ貰ったということだろう。

51:555
08/02/03 20:59:13
Desert Samurai Girl Prototype(5)
 江戸期に入り戦闘要員が不要になると、譜代の旗本は次々と改易の憂き目に遭う。文字通り「狡兎死して走狗煮らる」というやつだ。残念だが、微妙なレベルで目立たなかった坂鬼家は政争にすら巻き込まれることなく、幕末まで何となく存続し続けた。
 初代(溯れば天皇家にたどり着くらしいが、便宜上「坂鬼」姓を名乗った19代前)が慶長年間に定めた家訓を律儀に守り、各時代の総領が苦難を乗り越えてきたのろう。
 明治維新には、知行高から華族の列に加わることもなく、太平洋戦争後の公職追放もスルー、農地解放で若干所領は減ったものの、先代と現総領、一族及び親族の才覚と努力により、大きく没落することなく現在に至っている。
 この坂鬼一族だが、「寄り合い」と称し各家代表が会して一族の運営を合議するのが恒例となっている。通常は年2回の開催だが、一族郎党の進学、就職、昇進、海外勤務等々転機となるような事象があった場合、臨時に開催されることになっている。
 近年、交通手段の発達により一族の集結は容易になってきていため、「寄り合い」開催回数は増加傾向にある。ここらへんは「復古主義」の思想に坂鬼家がかぶれてきているのかも知れない。
 通常の「寄り合い」は各家が幹事持ち回りで開催される。で、各家の見栄も手伝ってか、気合いの入り方が半端ではない。近年の「寄り合い」が盛況なのはこれが原因と考えても差し支えなかろう。
 今回は私の中東親善使節受任のための臨時開催であるのため、急ぎ本家で開催される事になったようだ。

 本家の広間には、現総領の祖父を始めとする坂鬼各家の代表、陪臣(古くさい言い方だが)の面々が待ちかまえていた。
 防女の仲間内では「図太い」で通っている私なのだが、防女入学以来の主役(挨拶)のため、緊張しきっていた。
 考えてみて欲しい。若干18歳の乙女(私の事だ)が周囲を総領と、社長だの、教授だの代表だのと名刺の肩書きに刷り込まれている皆様に取り囲まれているのだ。これで緊張するなと言う方が無理だ。

52:555
08/02/03 20:59:43
Desert Samurai Girl Prototype(6)
 防女の制服姿で臨んだ私は総領に一礼し、裏返りそうになる声を抑えて総領に出立を告げた。
「健子はこの度、外務・防衛省の委託をうけ、親善使節団団員として中東に赴きますことを謹んでここにご報告いたします」
 今年卒寿を迎える総領の祖父は、私の出立の口上を聞き終えると、おもむろに三宝に載せた家宝の短刀(祐定※)を家老に運ばせ私に渡した。どうやら持って行けという事らしい。
 ご冗談を!初代が家康から貰った家宝だ!私が持つ類のものではない!当然固持したのだが、
「これ(祐定)は権現様お下げ渡し以来、一度たりとも(本来の用途に)使われたことがない。ここらで一度使っておくのも面白かろう。皆も賛成している。坂鬼の名を世に知らしめすにはこの度の中東訪問は正に好機である!」
 と笑って押しつけた。まぁ「世に知らしめす」の所ではニヤニヤ笑いだったし、叔父連からも失笑が上がっていたので、どこまで本気かはかなり怪しい…とにかく「ご先祖様の顔に泥を塗るなよ」ってところだろう。
 防女でも結構有名な刀匠の短刀が貸与されているのだが、祐定はそれと比べても存在感が段違いだ。拵えにテレビでおなじみの家紋が入っているのは少々アレだが、プレッシャーを(私に)与え続けるアイテムとしては十分以上である。
 …何か裏がありそうだが、ありがたく拝領しておこう。

 堅苦しい挨拶が終わると恒例の宴会だ。このテの宴会では大抵の場合、若輩者は酒の肴である。父が祖父の末っ子なので、各家の代表の中では最若輩者。当然酒の肴は娘の私になる。何せ私と同い年の子供を持つ従兄弟もいたりするのだ。
※備前長船祐定。祐定はブランド名みたいなもの。家康の時代の祐定なら重文級

53:555
08/02/03 21:00:09
Desert Samurai Girl Prototype(7)
 一杯機嫌の祖父や大叔父、叔父叔母連中に囲まれ、半ば強制的に尋問に近い近況報告をさせられる。姪と言ってもかなり若い私は孫程度に考えられているのだろう。
 私の卒業も近いこともあってか、進路についての質問や申し入れが多い。ありがたいことだ。
「たけちゃん(私のことだ)。今回の中東行きは『卒業旅行』ってこと?危ないんじゃないの?卒業旅行なら叔母さん家にいらっしゃい」
「勉強するんなら防大なんか行かずに、ウチの大学に来ないか?なぁ~に、防女卒業見込なら無条件で推薦入学対象だし、授業料だって免除だよ?」
「就職するんだったら叔父さんの会社に来ないか?」
…一族を代表するだけあって皆良い人達ばかりだ…
 近況報告が終了すると、「例の話題」になる。年配で、それなりのしがらみもあるので、ある意味、親戚筋からのこの話題は仕方がなかろう。
「○○家から健子ちゃんを世話して欲しいと頼まれた」
という類の話がそれだ。防女ではほぼ定番の話である。
 坂鬼の場合はこの先が異なる。相手の家柄とか、人柄等詳細な情報(いつ集めたんだろう?)を披露し、
「坂鬼の家風に合わない」
の一言でオシマイ。私まで話は来ない。そんな訳で今まで「見合い」そのものの経験は全くない。
 1回くらいは話の種にと思ったのだが、叔父叔母の「眼鏡に適った」人物とのお見合いとなると、お見合いしたが最後、結婚への電車道を爆走という可能性が非常に高い。まず確実だろう。リスク管理の面から、そのテの話が来れば全て断わろうと考えている。
 宴会の後、代表者のみで再び合議が行われた。酒が入っての合議は珍しいが、坂鬼では「本音が出て宜しい」と先代から行われている。多分、祖父の「隠居」、すなわち坂鬼の家督相続に関する事だと予想した。

54:555
08/02/03 21:00:45
Desert Samurai Girl Prototype(8)
 初代が家督相続の条件として「勇猛ニシテ有能タル者」と、形容詞込みでご丁寧に文面に遺したため、坂鬼の家督相続は実力主義である。
 一族を企業と見なした場合、極めて合理的な手法によってCEOが決定されているといえよう。坂鬼分家も「右へ倣え」で家督相続に実力主義を貫いたのが、坂鬼が絶えることなく現在まで続いている理由かも知れない。
 この家督相続の要件は、明治期に劇的な変化を起こした。明治維新による武家社会の崩壊がそれだ。
 16代目までは、「勇猛ニシテ」は武家の坂鬼にとってオマケの要件だったのだが、幕末の17代目以降「勇猛ニシテ」の定義づけが難しくなってきた。
 軍務の経験があった18代と19代目の祖父は、幸い「勇猛ニシテ」の根拠となる職業に従事したことがあるのだが、父の世代では「勇猛ニシテ」を具現化できる職業に就いている者がいないという非常事態になっている。
 父よりも1世代後の私の世代でも、自衛官、警察官は皆無。おまけに現時点で未成年は2名という状態で、なおかつ祖父が高齢であることから、防女生徒の私は次期総領の最有力候補となっているらしい。
 だがちょっと待って欲しい!(某新聞みたいだが)誰が私を「勇猛ニシテ有能タル者」って決めたのだろうか?冗談ではない!花も恥じらう乙女(私のことだ)を捕まえて「勇猛」はないんじゃないだろうか?

55:555
08/02/03 21:01:02
Desert Samurai Girl Prototype(9)
 大体、総領職は一族資産の維持管理、一族間の調停や祭祀の主宰等、苦労ばかりで割に合わないことこの上ないし、本家のある田舎から基本的に動くことができない。夢多き乙女(くどいが私の事だ)にとっては終身禁固刑に相当する役職である。
 日頃「坂鬼宗家は一族の要石」等と持ち上げているものの、祖父の口から「隠居」の話が出る度、叔父連中(父もそうだ)が「勇猛でないので」と逃げ回っているのがその証拠だ。
 要は、面倒を押しつける事ができる人間を切望していると言うことだ。防女入学に泣いて反対する母親を説き伏せた祖父の魂胆が、今頃になってわかってきた。手遅れかもしれないが…
 しかし、坂鬼にはまだ未成年者の弟がいる。彼には何としても総領になってもらわなければならない。乙女(何度言うが私の事だ)には「まだ」夢があるのだ。
 坂鬼の歴史で女性総領は1人もいない。男尊女卑と言われるかも知れないが、この場合は思いっきり活用しよう。「女子ハ総領タリエズ」だ。
 弟には少々気の毒だが、これも「お家のため」。軍事系は駄目としても勇猛さをアピールできる職業は、警察官や海上保安官、消防士、最悪の場合でもPMC要員というものもある。とにかく彼が「いっちょまえ」になるまで、総領には元気でいて欲しいのだ。

56:555
08/02/03 21:01:44
Desert Samurai Girl Prototype(10)
 実家で数日を過ごした後、私は他の親善使節団員より一足先に出国した。例によって新聞社対策だ。外務省も毎度毎度ご苦労なことである。
 別便での出発については、結団式の欠席措置も含めて防衛省、防女から強い不満があったらしく、特に「優秀な(誰?)最上級生を日陰者扱いにするとは何事か!」と防女OGを中心に外務省に凄まじい圧力がかかった様だ。
 それに考慮したためか、ファーストクラスでの快適な旅だった。人間、立場よりも現実を愛するべきだと思う。
 入国時にトラブルが発生した。公用旅券で若い娘が単独で入国してきたので税関の係員が怪しんだのだ。ま、普通の反応である。お役目ご苦労!だが、トランクの中の祐定を見つけて「これは何だ!」と強い口調で詰問してきたのには困った。
 アラブな方へ「旗本」だの「家康」だのを簡潔に説明できる自信はない。そこで錦の袋を開いて祐定を鞘から抜き放ち、切っ先を自分の喉に当て、
 「私はサムライの娘で、耐え難い侮辱に合った場合はこのサムライナイフで自ら命を絶つ様、一族の長から命じられている。もしかしてあなたは私を侮辱しているのか?」
 と言ってみた。
 もちろん大嘘だ。これが万一本当なら、日本は女性の死体だらけになる。
 係員は慌てて「貴女を侮辱したつもりは全くない。非があったのなら謝罪する」と、さっさと審査を通してくれた。面倒に係わりたくないのと、スプラッターな場面の当事者になりたくないということだろう。どこの国でもお役人とはそんなものだ。
 出迎えに来た駐在武官(自衛隊員)によると、大抵の場合、非があっても「インシャラー」で終わるそうで、謝罪されるのは希らしい。
 これは使える!都合が悪くなったり、説明が面倒な場合はお侍様に登場してもらうことにした。そっちが「インシャラー」ならこっちは「サムライ」で対抗しよう。

57:555
08/02/03 21:02:24
Desert Samurai Girl Prototype(11)
 到着後、休む間もなく「本隊」到着前に本件の事情を知る大使館員およびホスト国の一部の関係者のみで晩餐会が開催されることとなり、正装での出席を求められた。
 偽装身分の関係で、防女の礼装は持って来ていない。アレは結構便利なのだが…で、代わりに「必ず持ってゆくように」と母から押しつけられたトランクから礼装になりそうなものを物色する。
 中には、大振袖や、単衣、浴衣までが縮緬の風呂敷に包まれて納められていた。道理で重いはずだ。母に感謝し黒の中振袖を選んだ。夜会・晩餐会レベルだから大振袖でなくてもよかろう。大体、中東は和装(浴衣を除く)で歩き回る様な気候の土地ではない。
 長さが少々足りない髪を強引に結い上げ、錦の袋に収めた祐定を胸元に付ける。中振袖に懐剣はアレかなぁ~とは思ったが、「寸鉄も帯びず」では何となく不安だ。これも防女生の「職業病」かも知れない
 ホスト・ゲストの大半は、私が和装で出席するとは思ってもみなかったらしく、驚いていたようだ。「正をもって合し、奇をもって勝つ」だ(誰の言葉だったっけ?)。インパクトとしてはまぁまぁだろう。ナメられてはかなわない。最初が肝心なのだ。
 日本大使館での設宴ということもあって、中東風にアレンジされた日本料理が供された。しかし、外交官というのはいいメシ食ってる…。防女の寄宿舎の食事を思い起こし、これが私達の税金から出てるのかと少々腹立たしくなった。
 ゲスト(相手国)の外交官から中振袖の色について聞かれた。どうやら和服は、某演歌歌手の様なド派手な和服をイメージしていたらしい。、黒の中振袖は喪服ではないかとと聞かれた。
 もっともな話だ。服飾には詳しくなかったのだが「袖を振るという動作が古来、日本では、魔を払うと言われているので、この振袖は魔よけの服装です」と袖をクルッと巻いて答えておいた。ネタにするのなら裏をとるから大丈夫だろう…
 空調が効いているとはいえ、はっきり言って暑い…仕方がない。これも「親善」のうちだ。

58:555
08/02/03 21:03:05
Desert Samurai Girl Prototype(12)
 翌日。遅れて到着した他の団員達と合流し、2日間程缶詰になって各種の研修を受けた。
 アラビア語はラハジャが多いので、自分が派遣される地域のラハジャを最低限頭に叩き込まなければならない。他のメンバーは悪戦苦闘していたが、私は特に問題はなかった。
 防女では紛争地域のラハジャを優先的に教えられているので「ある意味メジャー」な地域のラハジャはあらかた頭に入っている。
 空港での事件と、食事会の服装が上層部に伝わったらしく「サムライの娘がやってきた」と興味津々で「政府関係者」や「王族」とかが入れ替わり立ち替わりやってきて、研修が中断されるのには閉口した。
 軍艦の艦橋のごとく、簪を豪快に突き刺し大小を腰に突っ込んだ鯉のぼりの様な着物を着た女性を期待していたらしく、がっかりしたような表情を見せる方もいたようだ。勝手に想像して失望するんじゃない!
 自分達が住んでいる場所の気候を冷静に考えてみれば、和装は自殺行為以外の何者でもないことに気付くはずなのだが…。他国の文化を知ることがいかに難しいかということだろう。和服なんて着たことないだろうから解らないか…

 味方で身内のはずの使節団団員も、私が別行動で現地入りしたのと、アラビア語を難なく(彼らから見ればである)話すこと、同室になった女子大生に目ざとく見つけられた祐定が原因で、私が日本国政府のVIPではないかと誤解されてしまった。
 これは想定外だ。しかし「私は防女の生徒で皆さんのガードを仰せつかってまぁ~す」などと説明する訳にもいかない。
 きっぱり否定したかったのだが「結団式と出立式は家庭の事情で参加できなかった」程度の言い訳しかできなかった。実際、結団式に欠席&事前に現地入りというのは普通に考えても限りなく怪しい。
 その結果、私は彼らから「姫」という多分に誤解を生じかねないあだ名を頂戴することになってしまった。…「姫」は落下傘降下や射撃訓練はしないのだが…

59:555
08/02/03 21:03:37
Desert Samurai Girl Prototype(13)
 研修が終了すると使節団は複数のグループに分かれて活動を行うことになった。私達は、砂漠の中の比較的小規模な集落で短期間生活しながら活動することになった。
 この集落の有力者(族長の甥らしい)は、エジプトに留学中、日本文化に接する機会があり日本との文化交流に並々ならぬ感心を持っているそうだ。
 何でも「礼を重んじる日本人の精神に我々は学ぶところが多い」との事。
 …某巨匠の映画でも見たのか?そんな事を日本で言ったらたっぷり5分は笑われるのだが?理解に苦しんだのは確かだ。

 集落への移動は、冷房が効いているとはいえ猛暑の砂漠の中を四輪駆動車で長時間揺られたためか、他の団員は気分が悪くなったらしく、到着時には全員半死半生の状態だった。…鍛え方がなってないな…。
 歓迎の宴が開催され、アラブでは定番の子羊の丸焼きも供されたのだが、皆がこんな調子なので、私だけがバリバリ食べていた。炎天下、幌しか付いてないトラックの荷台で演習の移動を強いられていた防女のカリキュラムに感謝しようとは思わなかった。

 そんなこともあってか、体力抜群で難なく(現地の人からは噴飯ものだろう)ラハジャを使いこなす私は、なし崩しに集落の住人との窓口にされてしまった。
 ここでも「姫=Princess」の誤訳(日本の場合、姫=Missが正しいと思う)のおかげで、私の扱いはやたら丁寧。彼らにすれば「異国の姫君がワシらの所に滞在している」という認識なのだろう。多大な誤解である。が、それでスムーズに事が運んでいるのも確かだ。
 しかし、お子様達から「姫様」と呼ばれるのは当惑している。どう考えても「姫」ってガラではない。そんな大層なモノではないので「普通」に扱って貰えるようお願いしているのだが、それが逆効果。「姫は飾らない人柄である」と善意に誤解されてしまった。
 何かマズイ予感がしてきたのはこの頃からだった。良いことばかりが多いと、反動が怖い…それは今までの経験で分かっているのだ…


-つづく-          かな?

60:555
08/02/03 21:24:21 U3hTHGrr
当分続きはないと思います…
力不足です…

61:名無し三等兵
08/02/03 21:50:22
投下乙です。色々身につまされると言うか、
「そうそうw」や「あるあるw」な部分があってそちらでもなんと言うか…w。

あくまでうちの場合ですが、各地域の「本家」は企業でたとえるならば
「地域本社」、
宗家は「東京本社(所在地は無論違いますが意味合いとしては、
と言う事で)」にあたります。
名前が変ると面倒な事は作中と同じかより面倒だったり。

……特に私の世代の前後は婦女子率が上がっていますので
色々「弄られる」んですな、これが(大汗)。

序に上司達を筆頭に職場の婦女子達にも(汗)。

62:名無し三等兵
08/02/03 21:57:06 IZ0/7T/M
お~つ!(パチパチパチ)
さいこーに面白いですっ!

>-つづく-          かな?

完結までの執筆 熱望してしまいます。
毎日連載でないのが悔やまれますな。
どうか完結ができるよう祈っております。

63:名無し三等兵
08/02/03 22:09:45
>日本の場合、姫=Miss
Ladyではないでしょうか?

64:555
08/02/03 22:13:54
>63
Ladyを考えたんですが、「姫様」の自覚がないもんで
敢えてMissでいいんじゃないかと…


65:名無し三等兵
08/02/03 22:21:03
>>45
その娘さんのブラのカップサイズはなんぼです?
いや、女性は数字ではなくラインである・・と考えている口なんで。
で、現在幾つなんですか?

年齢によるけど、身長がそのままで、その体型なら
ものすご~く苦労しているかと

・・・元婚約者殿がHカップで、ある時「すっごく動き難くて邪魔なんだからね!」と
切れられたことが

補足
男はみんなおっぱいが好きであります!

66:名無し三等兵
08/02/03 23:12:05
トップとアンダーの差が35センチならKカップです。
というより、いくら小柄で細身でもアンダー60以下、ウエスト50以下はさすがに「異常」
の域に入るかと。

67:名無し三等兵
08/02/03 23:52:51
>>59
>「異国の姫君がワシらの所に滞在している」
襲撃理由の一つになりそうだ・・・

>>42
>で、「その後」(撃退後)の色々は書かれておりますか?

これも気になります。

ところで、アラブ・イスラムの習俗はサラッと流しても良いのでは?
部族集合体社会では、ぶっちゃけ!土地ごとに思いっきり変化しますので<色々が
単一民族とか文化的に同一といわれている日本ですら、東北と九州と東海では
風習が異なる訳ですし。

あと、「異国の姫君がワシらの所に滞在している」「政府高官や王族まで認識しているサムライの娘が、あそこに滞在している」
と言うのが、結構周辺部族との軋轢を呼びそう
面子が重視される文化でもあるしね。

68:名無し三等兵
08/02/04 02:20:54
>>66
スレ違いかもしれませんが、現代ラノベ・萌え小説の源流が昭和40年代に
既に出現しており、また先達も我らと同じような嗜好を持っていてようなので

諸兄は秋元文庫と言う、昭和四十年代に当時の中高生向けの
レーベルを出していた出版社をご存知だろうか?
漏れも学生時代、古本屋の十円書籍コーナーでしか知らなかったが
昨日、古本屋でえらく高い値段をつけられていたのを発見したので
調べてみたら、「ツンデレ」とか「微エロ」とかの概念を伺うことができる。
興味があったら、このHPをどうぞ
URLリンク(miya-bon.hp.infoseek.co.jp)
で、このシリーズなんか萌えゲーとか微エロゲーに使えるんでないかい?
URLリンク(miya-bon.hp.infoseek.co.jp)
あと、これは何?
URLリンク(miya-bon.hp.infoseek.co.jp)
                              ↑
旧家のヒトの氏族のお嬢さんの話を聞いてこれ↑が、いきなり連想されましたので。
ま、リアルで近在に居住していたらそれはそれで大変でしょうが。
・・・苦労が多いでしょうな

69:名無し三等兵
08/02/04 08:22:51
お早う御座います。路面を始め周り中が凍結いたしておりますな。
とにかく雪の為もあってほぼ身内だけでつつがなく行事が終了してよかった。
昨晩は最後の書き込みの後身内の一族郎党参加の
「お振る舞い」に連行されてしまって返信できませなんだ。
・・・途中で逃げ出して風呂に入って寝ましたが。

で~>>65-66、>>68
この間うちの職場の東京本社に顔を出した序に
上司も一緒に用事を済ましに行きました所上に上げた
親類と偶然出会って同じ悩みを持つ身からか意気投合しまして、な?
「立ち話もなんですから」で喫茶店に入るのは良いんだが…
うちにも居るけど(じゃ無いと家の維持・管理が出来ない)
「メイド喫茶」と言うのは私にはどうも落ち着かない場所でしたな。

70:名無し三等兵
08/02/04 08:25:07
一応うちの身内のうちで極端な体型の持ち主の一例、
として書いたつもりだったけど胸以外は市販品でサイズあったよな~?
ニッセンかどっかでもと思ってみて見たら・・・
有りましたな。但し「少女用衣料」の欄に(汗)。

>その娘さんのブラのカップサイズはなんぼです?
>いや、女性は数字ではなくラインである・・と考えている口なんで。
>で、現在幾つなんですか?

>>66で応えられてますが…Kカップ、ですな。
ただ、当時でも月の約1/4は90センチを超えていたそうでその間は本人いわく
「感覚と意識を持って生まれた事を呪いたくなる」状態だったそうな(汗)
で今は20代、娘三人のお母さんです。
ただ娘と歩いていても補導されそうになったり「子守をしている」と
地元以外ではとられるのが目下の悩みの一つとか。
窓口で目的地だけ言うと纏めて「子供料金」にされるとか。
>年齢によるけど、身長がそのままで、その体型なら
>ものすご~く苦労しているかと
地元以外だとすれ違いざまに「鷲掴みにされる(凄く痛いらしい)」とか
色々な「不都合」があるらしく。触ったり揉んだりするやからは
一族伝来の武術でおまけ付きで「お返し」しているそうですが。

71:名無し三等兵
08/02/04 08:26:39
そう言えばつい寝てしまって目が覚めたら
ブラウスの胸の所が開けられて諭吉さんが数枚
挿んで(突っ込んで)あったと言う怖い事もあったそうな(大汗)。
あ、序に前にも書きましたがたまに「邪魔!!」って感じに切れます。
広いお風呂はその分更に好きなようですな。
>補足
ですな~・・・感覚が麻痺しているのかもしれませんが。


72:名無し三等兵
08/02/04 08:46:25
>>68
>で、このシリーズなんか萌えゲーとか微エロゲーに使える~
表紙と内容の翻案でどうにかなりそうな気もしますな。
>ま、リアルで近在に居住していたらそれはそれで大変でしょうが。
身内におりますと更に(汗)。
>・・・苦労が多いでしょうな
先に書いた「襲われる」「痴漢に遭う」以外にも色々ありますが、
「そのままで合う服が市販品では絶望的」とか。
「100Eや90Gのブラが手に入ったから之で新しいのが作れます☆」
なんて素敵会話が身内の間で有るとか無いとか。

うちの上司と前の上司はそこまで極端ではないにせよ似た様な悩みの持ち主。
極端な話、以前小糠雨の降る中東京本社に顔を出した序に
二箇所で用事を済ませたんですが、その両方で襲われた事が。
こっちが上司の背中を守る感じでその内の2~3人を相手して
防いでいるうちにあっさり5人ほど・・・
まるで呼吸をしているかの様に自然に相手の関節を
外しまくって返り討ちにしてましたけれどね。

で、相手の所持品を改めて、「之は警察よりも入管の仕事だね(はあと)」
と言いつつどちらの件もそのまま警察に電話を入れた後
路上に放置して引き上げてきてしまったのですが(汗)。

73:名無し三等兵
08/02/04 20:42:47 T54sJnZ7
>>25
>>30
>>47
投入乙
中東ネタのSSを考えたがうまくいかず没にした
主役は両用科3人娘を考えていた
>>45
身長はSSにも頻繁に登場する
憲兵隊長(風紀委員長)の王仁沢リンと同じくらいですね
ひょっとして彼女のモデルだったりして

74:名無し三等兵
08/02/04 20:48:56
>>68
懐かしいな
山中恒・眉村卓・若桜木虔は小・中学生時に読んだ経験があるな
特に山中恒のあばれはっちゃくシリーズはテレビでも見ていたしね
(というかこの枠は仮面ライダーやゴレンジャーをやっていた枠なので
自然と条件反射的に見ていたが)

75:名無し三等兵
08/02/04 20:59:02
>>49
推薦に漏れた学生が、一般受験しているのではないか
そういえば過去のSSで情報科の白峰サキが帰省したときに
進路を聞かれ防衛大学校に進学しますと答えていたことがあった
彼女も推薦をもらった口だろう

76:前スレ9
08/02/04 21:27:13
>>73
>ひょっとして彼女のモデルだったりして

申し訳ありません
元ネタを投下したのは手前でございます。
・・・SS書きの才能が無いもんで

77:名無し三等兵
08/02/04 21:39:07
>>73
登場人物が一人から三人になるだけでも話の幅がかなり広くなりますからなぁ。

はそれとしても。
確かに特徴(低い身長・眼鏡着用・髪型は基本的に編みこみかお下げ)が
重なる部分はありますが、さすがに違うかとw。
>王仁沢リン

因みに本人は
「みっともない事にならないように身体を鍛えて少しましにはなったが、
基本的に生まれつき(胸以外は)ガリな体格なせいでバランスが悪いったら無いし、
体(と言うか胸)のサイズに合う服を着るともれなくピザか妊婦さんに見えるオマケ付き。
何とか胸筋と背筋付けてアンダー58まで持って行ったが
市販のブラのカップが合うのを探してアンダー詰めて使っている位で
市販品でサイズの合うのなんか見た事ないw。
もっぱら急場凌ぎの使い捨て覚悟のはトップが合えば使える100均のスポブラ、
普段使いようは頭から被る伸縮性の高いスポブラと言った具合w。
着る物はほぼ諦めて上半身は「胸が入るか」、下のは「着られるか」で
選ぶ状態で。正直な話し低身長・巨乳・眼鏡と三重苦状態…Orz。」
等と達観が混じったぼやき節が(汗)。

まー身長は高いか低いかだったりするが個人差はあっても
皆胸だけは一様に大きいからなぁ…うちの一族(汗)。
お陰でいらないトラブルが向こうから舞い込む始末。

78:名無し三等兵
08/02/04 21:41:01
>>76
あ、お疲れ様です。
おかげさまで頭の体操を楽しませていただきました。
残念ながら私が作っていたのは完成しませんでしたが。

79:名無し三等兵
08/02/04 21:45:08
あ、タイプミス発見(汗)58センチ→53センチ、です。
お詫びの上訂正します。 それでは。

80:名無し三等兵
08/02/04 21:45:48
小生の元婚約者殿はオーダーメイドかセミオーダーの店がご用達だったけどね。
で、値段は・・・・
1000円のトランクスとシャツで間に合う男で良かったと思いました<漏れは

一着ウン万ですが、「付け心地と身体のバランスの安定感が別物」だそうで
手放せなくなると。
毎回、職人さんが採寸して造ってるのですから、さもありなん。

旧家のヒトのご親族は、そーゆーご贔屓している下着ショップや
職人さんはいないのですかな?

81:555
08/02/05 19:59:17
前スレ>857とで何か妄想してしまう…

アンブロシアーノ銀行破綻と日本国政府国緊急予備金(巷ではM資金と呼称されているもの)、マフィアな皆様と陸自、防女OGとのドンパチ!今度はR-18(笑)なんでスプラッタOK!

 カルヴィらの暗殺、関係者の不可解な死でその真相は闇に葬られたと考えられていたが、2002年。バチカンで出納に従事する職員の不自然な出費から、焦げ付いたと思われていた資金の一部が未だにバチカンに存在しているのではないかとの疑惑が生た。
 バチカン及びイタリア当局が動き始めるも、件の職員は事件発覚後、地中海のリゾート地で水死体で発見される。
 折からのバブル崩壊。緊急予備金の放出を真剣に考慮しなければならない財政状態であった日本国内閣総理大臣は、内閣情報室(内調)に本件の調査を指示したが、ローマに飛んだ内閣情報室員は戻ってことはなかった…
 事態を重く見た総理は、防衛庁(当時)に更なる調査を指示。秘密裏に発足したばかりの「情報分室」から陸自一佐内海忠志と新米の三尉2名がローマに飛んだ…

なんてね…OGのハナシなんで本筋じゃないかな…

いかんな…現実逃避しとる…仕事しよっと…

82:名無し三等兵
08/02/05 20:00:28
>>72
で、実はその上司さんもどっかのお嬢様だったりして?w。
それははともかくいろいろ大変ですね。


83:名無し三等兵
08/02/05 20:17:20
こんばんわ。

>>80
まいどどうも。当然出入りの職人さん、
例えば馬具から何から革加工製品一筋、などの方がおりますが、
「オーダーメイド」はもとより「セミオーダー」品も
基本的に「普段使い」にはしません。
無論冠婚葬祭、行事用の物は全て一品物を含む注文品ですが。
市販品を頭を使い使いまわす工夫や手を加え、
自分に合った物に加工していく過程も楽しむ事は勿論
「贅沢に慣れすぎない」事と「本物を知る」事を両立させる為の
「無駄」の余地を残していると言葉にするとこういう理由になるのかなと。
本当はきちんと仕立てた物は体の一部のように馴染みますので
それだけで済ますのも一つの生き方ではあるのでしょうが。
まー打ち明けた話、肌着だろうがなんだろうが
市販の量産品以外を身につけていると目ざとく見つける方が
何処にでも居るらしく、面倒なので通勤と職場関連では
余りそういうものは身につけないようになったりしますw。

手縫いのオーダー品はちゃんと手入れさえして置けば
本当に長持ちしますけどね。
 昭和に仕立てた礼服がきちんと使えますしw。

84:名無し三等兵
08/02/05 20:19:02
>>45
身長的にはバンブーブレードの珠姫もそのくらいだが
このくらいの身長だと、大きく・強くなりたいがために
体を鍛えているに違いない



85:名無し三等兵
08/02/05 20:23:49
>>81
投下乙です。
何か色々想像の翼が広がりそうな話しですなw。
潰れない程度にお体ご自愛の程。
次のお話も楽しみにしております。
>>82
あー実はうちなんか眼じゃないほどの。
なんせ向こうはちと用事で一緒に言った事があるんだが、
城こそ手放したそうだがとある大名家のお姫様だったり(汗)。
と言うか廃藩置県と明治維新が無かったら本当にお姫様になる位置の人w。

86:名無し三等兵
08/02/05 20:34:17
>>84
実際小学生で170個えて胸もG(?)、でも行動その他はまるっきり小学生のまま、
と言う娘もいれば、努力しても140足らずな娘もいると言った辺り。
食生活は基本的に同じ筈なのにどうしてこれだけ
差が付くのかは実はうちの一族の疑問の一つでして。
大きく強くなる為に身体を鍛えても(実際前に書いた娘は最終的(現在)に
アンダー(?)が確か58にまで成長したと言う事なんだが)
身体を鍛えて全体に筋肉が付いても結局身長は伸びずじまいだったらしく。
・・・強い方は中学卒業の時点で「もうこれ位強ければ充分なのでは?」と
言う位強かったからなぁ。
元々バランス感覚が高い事もあって攻防一体で攻め込むタイプだったし。

87:名無し三等兵
08/02/05 20:36:17
セレブじゃ!このスレにセレブが居るぞぉ~!
レーニン叔父さんとスターリンお兄さんの楽しい粛清の時間が楽しみだなぁ~



88:名無し三等兵
08/02/05 20:41:17 yy/JFRcL
>>81
砂漠のサムライ娘の基礎資料とかネタとか構想とか、どうなっておりますかいな?
アラブといっても北東アジア(日中朝韓蒙・・・あと、極東ロシア)並みの多様性がありますので
見た目アラブなら良いと思いますぞ

89:名無し三等兵
08/02/05 20:42:05
>>86
これはどの家庭にも言えるのではないか
話は代わるが強襲科のメンバーは
なぜか背の大きい学生が多い
カレン・さつき・ミキは180cm以上あるし
鳳玲子や氷室忍でさえ160cmなので
身長と運動能力(本人の希望も含めていはいるだろうが)で
強襲科は選抜しているに違いない
(というかこのところ強襲科がらみのSSが投入されていないからわからないが)


90:名無し三等兵
08/02/05 20:50:08
>>83
>革加工製品一筋
>一品物を含む注文品

・・・・旧家のヒトの色々とか、名家っぷりを読んできた我の脳髄が
上の文言から「く○ぃむレ○ン」を連想してしまったことを、どうか責めないで欲しい

「黒○館」とか「BeMyMaby 今夜は○ード○ア」の二点を
ご親族の”色々”から”つい”連想してしまいました・・・・

リアルで目の前に居たら、ご親族の女性から「性根を叩きなおす(武道的意味で)」されること
間違いないでしょうな。

・・・・二十代で踏み入ったコミケとかは、遅かった分一生続く茨道なのです

91:555
08/02/05 21:04:53
>88
あと8192Byte以内で面倒な部分を片づける予定
これができれば全投下が可能

92:名無し三等兵
08/02/05 21:10:01
お待ちしておりますっ!

93:名無し三等兵
08/02/05 21:24:19
>>91
期待しています

94:名無し三等兵
08/02/05 23:16:26 yy/JFRcL
「ガーデン」ネタ
基本的に、さほど手をかけないでほったらかしとも言えるのが「ガーデン」である。
発祥が、「食える実が生る雑木林」だったわけで、
ただでなくとも、訓練と学業と乏しい自由時間のやりくりに追われる現役防女学生に
「農作業」などに割く時間があるわけがない!
故に、収穫も「取り入れ」と言うより「御山の幸を採りに行く(もちろん比喩的表現である)」に近く
芋類以外は、木に生る実とか山菜等が中心である
・・・・・大根・人参・キャベツもあることはあるが。

初期学生が放した野生化したウサギは、不思議に大増殖することもなく
また、中期学生がほったらかして卒業していった、同じく半野生化した鶏などの他
雑魚が入れ食いする池も(どこかに)存在する為、ま、防女学生の一部の需要を
まかなえるくらいは豊かだそうだ

95:名無し三等兵
08/02/06 22:26:33 I+Mv1Cxx
卒業試験である単独踏破訓練と、山の怪異を絡めて
なんか創れないかな?
挑戦する学生は、必ず”塩”と”守り刀”と”護符”を持参するきまりであるとか、
般若心経とか、古語らしいけど何言ってるか不明な呪文を
それこそパニック状態ででも唱えれるように教え込まれるとか。
前スレに、ビバーク寸前に集団自殺現場に遭遇して
死体たちと一夜すごした学生の話とかあったよね

96:名無し三等兵
08/02/06 22:31:12
そう言えば、卒業試験ネタがないな

97:名無し三等兵
08/02/06 23:57:42
スレッカラシの一年生のお姉さんたちも、卒業試験のレクチャーとか準備の時には
「なんで防女に入ったんだろ・・・」と、ぼやきの一つも出るとか。
11月末~12月上旬で、さっさと終わらせて、単位も全部取ってるし
卒業までのんびりするぞ~・・・と言う輩を横目に、同じく「卒業」までは
特にやること無いのだが「大学受験!」とゆー最終関門に向け
スパートをかけている「将来の高官殿」(候補)とか。

模試成績A判定なのに、卒業試験が入試ギリギリにかかりそうで
半べそかいてる同類とどっちが不幸なのかは不明である。

98:名無し三等兵
08/02/07 07:37:33
キャットファイト以外でも両用娘の話の投下をお待ちします

99:名無し三等兵
08/02/07 20:32:18 ugaoS26A
単独踏破は1号学生を適当な場所に落下傘降下させて
その場所から歩かしているのだろうか

100:名無し三等兵
08/02/07 20:34:12
入試ネタのSS希望

101:名無し三等兵
08/02/07 20:34:43
棒倒しはどうなるの?
女子に突貫精神とはこれ如何に?

102:名無し三等兵
08/02/07 20:40:08
>>101
学園祭で中等部の生徒が実演します

103:名無し三等兵
08/02/07 22:06:23 MrxGG778
バレンタインねたとか
校内じゃ普通だし、カレシに憧れる(居たことねーけど)普通の防女学生なんだけど
何故か、近隣の私立女子校にファンクラブがあったりして娑婆の娘さんたちから
結構な見栄えと聞いたことだけはある有名ブランドのチョコなど(プラスあり)をもらってしまう。
しかも、娑婆の学校の放課後に防女校門前に押しかけられたり、近隣から防女に進学した
学生を通したりで、律儀な性格だが貧しい財布事情から、「お返し」に頭を悩ます十六歳。

ちなみに、窓口になった悪友曰く「お礼を言ってキスでもしてやれば相手も満足するし
金もかからんで一石二鳥でしょ」・・・とのたまったのをこぶしで黙らせ
礼状にしようと画策中である。

(貴重な乙女のファーストを女相手にできるもんかぁ!)

104:555
08/02/08 16:37:00
…ふっふっふ…
57KB…

105:名無し三等兵
08/02/08 19:33:36
>>104
投入をお願いします

106:名無し三等兵
08/02/08 19:50:20
>>103
この学校に若いイケメン教官はいないのだろうか
学生がその教官にチョコを渡すために張り合っていたりして

107:名無し三等兵
08/02/08 19:51:49
これは楽しみ!
早ければ明日にも投下かな?

108:名無し三等兵
08/02/08 20:01:53
>>104
お体大丈夫ですか?
投下するまで壊れないようにしてくださいね


109:名無し三等兵
08/02/08 20:05:21 HOPeippf
>>106
>この学校に若いイケメン教官はいないのだろうか

おおっぴらには言えないし、もちろん学生たちも知らないことなのだが・・・・
防女の隠れた売りは、「六年間男不可!」
娑婆のお嬢様学校を袖にして、名族旧家が娘を入れる目的に
「国立名門校」と言うのが表に理由としたら、裏の理由がこれである。
防女ブランドの娘さんの「男関係の傷の皆無さ」(色気が摩滅する危険性も高いが)
・・・は、現代日本における天然記念物的女子校生を育む聖域とも言われ
某大手新聞オーナー親族が真剣に娘の入学を検討したという噂も根拠のないものとは
言われていない(娘本人が嫌がったので流れたときは、あらゆる方向の”関係者”が胸をなでおろした)

で、当然、教官の多数派は女性で、学生と個人的にも深く関わる助教のほとんども当然女性。
数少ない男性教官は、壮年か中年で占められ、某おっさん教官等のような
セクハラ言動が顰蹙を買いつつも”実は愛妻家”のようなので占められている。

ちなみに、元学生を娶ったものもいないではないが、そうなると当然「売約済み」が
その分減るわけで、あえて、将来性抜群の若手を送り込んで、卒業生の総取りを狙う
関係機関も昔はあったようだが・・・・関係者全員が「栄転」「転職」「消息不明」になってから
そういう話も消えたようだ・・・・

110:名無し三等兵
08/02/08 20:10:54
>>109
了解しました
このごろのテレビドラマやテレビアニメで
女子校に若い男性教師(非常勤)が赴任という話を
見てSSに応用できないかと思っただけです

111:霧番
08/02/08 20:16:06 pZZF+jux
111なら木内梨生奈とセックスできる。
111なら05年度の天てれの魔法少女姿の木内梨生奈とセックスできる。
111なら競泳水着姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならメイドさんの木内梨生奈とセックスできる。
111なら秘書スーツ姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならブルマー姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならスクール水着姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならバニーのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。
111ならハイレグレオタード姿の木内梨生奈とセックスできる。
111ならセーラ服のコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。
111ならスチュワーデスのコスプレをした木内梨生奈とセックスできる。
111なら不知火舞のコスプレをした木内梨生奈が俺の乳首を弄りながらフェラしてくれる。
111ならセーラー戦士のコスプレを一通りした木内梨生奈がディープキスをしながら手コキしてくれる。
111なら透け透けピッチリ胸あきブラウスにタイトミニの女教師ルックの木内梨生奈が生姦&膣内射精させてくれる。
111なら木内梨生奈が結婚してしてくれて、四六時中、淫らなセックスで俺様に御奉仕してくれる。
そして俺様の遺伝子で木内梨生奈が孕んでくれる!
111ならJSFに法則発動
111なら空自の次期F-Xはライノ
※拒否や無効化,棄却、取り消しはできません。


112:名無し三等兵
08/02/08 20:51:24
>>110
>109の話で良いのでは?

113:555
08/02/08 22:51:36
Desert Samurai Girl (14)
 異文化国際交流は、まず互いを知るこから始まると言われている。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
 孫子の言葉らしいが別に「百戦」しなくても、普通に何をやっているかが分かれば問題が起きることも少なかろう。
 そんな訳で「自分の日常そのままを飾らずに見せましょう」とのリーダーの言葉だったのだが…演習とか、格闘技とかはどう考えてもマズイ…かと言って、折り紙とかあやとり等の、普通の「女の子」の遊びはどうも苦手だ。
 幼い頃からそうだったと聞かされている。男っぽいのか?いや、お洒落にはそれなりに感心はあるのでそれは違うと思いたい。
 巷の心霊系カウンセラーなどは偉そうに「前世が」とでも言うのだろうか?テレビを視聴する限り彼の「お言葉」はゲストの前世の居住地がヨーロッパとかアメリカとかに集中している。人類の分布を考えてみると怪しいとしか言いようがない。
 せめて「アマゾンの密林で生活していた」とでも言えば信憑性もあるのだが…
 私の場合「貴女の前世は旗本の跡取りで…」とでも言われそうだが、あいにくウチは先祖代々旗本だ。

 そんな訳(どんな訳だ?)で、女の子系はパス!男の子(ガキとも言う)を担当することになった。お子様なんぞ訓練から比べればチョロイものだ!ケン玉・ビー玉遊び・凧揚げ・サッカーと何でもござれである。やっぱり体育会系なのだな…
 ナイフ投げに代表される(代表するかどうかは不明)ナイフの扱い方とか、ロープの結び方とかボーイスカウトで教えるような内容が結構ウケた。彼らの生活に直結しているからだろう。
 板を削ってブーメランや竹とんぼを作ったりとか…立体凧なんかは驚かれた…うん、どう考えても乙女のやることじゃない。
 それでも「一応」私も女性である。それらしいこともすべきだ。で、おかみさん連中の手伝も積極的に行った。「おかみさん」と言っても私と同年代の人も多い。(ダンナは大抵オッサンだが…)
 羊の捌き方や、血抜き、その他調理のコツ等も教えて貰ったので、なかなか収穫は多かった。これでオーストラリアで道に迷っても羊だけで生き延びられるだろう。コイツは野戦調理に応用可能だ。幸い演習地には野ウサギも多い。


114:555
08/02/08 22:51:56
Desert Samurai Girl (15)
 と、ここまで考えてあとわずかで卒業だということに気付いた。迂闊だ…卒業試験中に「使う」可能性はあるか…対象はウサギとか熊(!)だろうけど…それに陸自でも披露可能だ。知っておいて損はないかな?
 尚、一緒の女子大生は羊を潰す際に、白目を剥いてひっくり返った。「素人さん」には刺激が強すぎた様だ…。自分の中等部の頃を思い出し、笑ってしまった…失礼!

 砂漠での生活はなるほど過酷だ。が、考え方によっては日本よりも楽だ。便利な生活環境はないが、閉塞感がないのがいい。いや…集団生活を否定しているわけではない。防女の集団生活は、あれはあれでなかなか楽しいものがある…。
 食事は(私にとっては)美味い。恐らく防女の鍛錬で味覚が「美味いor不味い」の両極端に切り替わる様になったようだ。味覚のデュアルモードとでも言うべきかな?少々の悪食にもへこたれない強靱な味覚と胃袋をこの6年で身に付けたのだ。
 しかし、時間の流れがやけに遅く感じる…このまま砂漠に適応してしまいそうな気がしてきた。これはヤバイ…帰国後には過酷な卒業試験が待っているのだ。ダレないようにしなければならない!
 そんな事もありキビキビ(普通なのだが)と行動をするように心がけているのだが、どうもそれが周囲には奇異に見えるらしい。「姫(私の事だ)は気ぜわしすぎる」とのこと。
「郷にいれば郷に従え」の趣旨はわかるが、近日中にここ(中東)と気温差60度近い場所へとパラシュート降下する予定なのだ。体力維持は絶対条件!事情を説明したいのだが、説明したらおしまいだ。
 誰が何と言おうがこれだけは譲れない。毎日、結構な時間をかけてトレーニングを行っているのだが、これが更に周囲に誤解を与えてしまう。女子大生には「姫は日本国政府のスパイ?(笑)」とからかわれてしまった。オシイ!なかなか鋭いが微妙に違う!

 …ぼつぼつ、反動の臨界点に達しているんじゃなかろうか?故人曰く「好事魔多し」だ。


115:555
08/02/08 22:52:17
Desert Samurai Girl (16)
 そんなある日、私はいつもの様に、陽も落ちかけ、少々涼しくなった広場でお子様達とサッカーに興じていた。…集落ナンバーワン(オッサンとか若い衆含む)サッカープレイヤーの称号をいただいているのだ…。
 高く蹴り上げられたボールを、後方にトンボを切りながら華麗にクリアしていた時、長老の元に、50km程離れた隣の集落から半ば悲鳴のような電話が入っていた。
 中東は過酷な自然状況のため、有線電話のインフラ整備は進まないのだが、ローディングの安い携帯電話等の無線系の通信手段は信じられないほど整備されている。携帯電話の「電話帳」なども完備しているし、日本への通話、メールは当たり前で可能なのだ。
 アラブ系の方々は基本的に長話が好きらしく、電話も前振りから入ってあちこち寄り道をしながら本題を告げることが多いらしい。日本ではこのような状況を「要領を得ない」というのだが、これがここではスタンダード。
 電話の主は集落のオカミサンの1人で、彼女の話によると「人ん家(砂漠だろう)で大きな顔をしている日本人をぶっちめちゃる!」と村落の若者が、自分達の親と、こっちの集落のオッサン連中が居ないのを見計らって一気に襲撃をかけるべく出発したとのこと。
 ほぉ、血の気の多い野郎もいるのね…親の顔色を見ながらの襲撃ですか…アホクサ…
 しかしながら、彼らは銃で武装しているらしく、年寄りと女子供と日本人しか残ってないので抗戦は難しい。というか、ここの皆様は関係なかろう。迷惑をかけるべきではない。

 「ガキどもが!馬鹿にしくさって!」と青筋立てて抗戦を叫ぶ長老には感心した(若いな…祖父と同系列の爺様だ)が、年寄りと女子供だけでは蹂躙されるのは目に見えている。
 明るい材料としては、通信が健在で、近辺から救援のための部隊が出発したという連絡が入った事位だ。粘ればこっちの勝ちか…仕方がない…
 このまま何もしないわけにはいかない。委任条項に反するし、防女の看板に傷も付く。抗戦するか…もちろん、私がだ!
 広場で興奮中枢全開でアジっている長老に他のメンバーの保護を頼み、ついでに銃を借りたいと申し出た。


116:555
08/02/08 22:52:40
Desert Samurai Girl (17)
 さすがに驚いたようだ。目が点になるも、すぐに女が銃を持つなんてとんでもない…みたいな口ぶりで反論されたので、例の話を持ち出す。
「サムライの家に生まれた者は男であろうと女であろうと『仲間』を守るために全力で戦う。私はそのための修練をずっと積んできた」
 当然大嘘だ。が、毎日のトレーニングを横目で見ているはずなので、説得力はあったと思う。
 長老はしばらく私の顔を見て考え込んでいたが、やがて家の奥に引っ込んで、AKMを持って来た。ほぉ、そんなものがあるのか…「分解して組み立ててみろ」と言われた。どうやら私を試している様だ。
 メジャーな突撃銃のAKMだ。分解・組み立て手順は「たしなみ」としてしっかり頭に入ってる。さっさと分解・組み立てを行って、弾倉を叩き込んでみせた。我ながら素早い組み立てだったと思っている。
 長老は目を丸くしていたが、再度家の奥に引っ込んで「これも持ってゆけ」と大量の予備弾倉とGP30、弾体を引っ張り出してきた。普通にこんなものがあるんだと感心。もしかしたら戦車とかも隠しているのかも知れない。確認はしなかったが…

 我が使節団の団員は大パニック。地面にへたり込んでいる女子大生(羊の解体でひっくりかえったコだ)や、ウロウロ動き回る男子高校生…どうしようもない状況だとわめくことすらできないみたいだ。結構笑えるけど…
 逃亡手段なし、救援は間に合いそうにもない。自衛手段もない…不謹慎だが首を切断される動画を思い浮かべたメンバーもいたに違いない。

 戦闘服と長靴を集落の女性達から調達(彼女達の夫や子供の服だ)し、防女の訓練スタイルに近い格好で、メンバーの前に出る。AKMはスリングで肩に下げた。うん、やっぱりこれでなければ…顔のヒジャーブはまぁ、ご当地での愛嬌というところだ…。
 団員に外部と連絡を取り続ける様指示する。パニックから回復していなかったのか、私の格好に大して驚くこともなく、指示はすんなりと受け入れられた。ま、十分驚いているからこれ以上は驚きようもないだろう。
 もしかしたら「姫は日本国政府のスパイ」云々を本気にしたのかも知れない。

117:555
08/02/08 22:53:40
Desert Samurai Girl (18)
 さて、戦闘準備だ。トレーニング時に目を付けていた、集落の外れの廃墟を迎撃のベースにすることにする。
 普通の風景で軍事目的の運営方法を考えてしまうのは、職業病かもしれない。もっとも、私はまだ就職前の学生だ。「やっぱ、普通の社会人は無理っぽいわね…」と自嘲気味な引きつった笑いを浮かべながら砂漠に向かって駆けだす。
 抵抗の中心を半ば崩れかかった日干煉瓦の廃屋を囲む壁の内側に設定し、遮蔽物と集落との位置関係を確認しながら予備弾倉を分散配置した。残念ながら、マガジンポーチが調達できなかったのだ。GP30をAKMに装着する。重量感が何となく頼もしい。
 防御陣地としては、まぁまぁのレベルだ。遮蔽物が多いのと、わずかだが高い場所にある所がいい。迫撃砲やグレネードランチャー、大口径ライフルや重機関銃がなければなんとかなりそうだ。RPGは…あんまり考えたくないな…

 あちこちが崩れた壁に設けられた銃眼(こんなものも普通にある。さすが中東!)にAKMを突っ込んで固定し、照準の調整をする。近接戦闘は極力避けたいので150~200m位で足止めさせたい。ここまで離れると銃の下手な奴は難儀するはずだ。
 こちらの武器は長老から借りたAKMとGP30だけだが、当たるかどうかが問題。AKシリーズは中距離以遠の命中精度はそう高くないと言われているし、オマケにコイツはセコハンだ。期待しない方がいい。GP30は…聞くだけヤボだろう。

 30発程単射して大まかな感触を得る。集弾は良い。いや、そう思いこむことにした。何度も言うが防女統合運用科はインテリジェンスな学科なのだ。射撃が上手い訳がないし、私もマークスマンではない。
 弾丸は豊富だが、腐れ弾なのでミスファイアもそれなりだ。肝心な時に腐れ弾を引き当てない様祈るしかない。これだけは確率の問題だ。超一流のプロ、Gの様に統計学的に腐れ弾を排除する時間も金もないのだ。
 照準を調節していると、唐突に狙撃班の「彼女」を思い出した。あれも7.62mmだ…あまり親しくはないのだが、今度話をしてみよう…言わずと知れた現実逃避というやつだ。ホント、どうでもいいことばかり思い付く。


118:555
08/02/08 22:54:43
Desert Samurai Girl (19)
 GP30の弾体を防御陣地の最遠部に配置し、腰ベルトに祐定を突っ込んだ。意匠を凝らした錦の袋は邪魔なので置いてきた。立派な拵えを雑に扱うのはアレだが、総領が「使え」と言ってたから構わんだろう。空港での大嘘が現実にならなければいいけど…

 迎撃方針はこうだ。
「弾幕を張って、相手の足を止め、集落に突入できないようけん制。救援を待つ」
 …単純明快というか、考慮の余地なし!坂鬼初代もこんな感じで頑張ったのかな?
 こう単純だと、相手が素人であることを期待するしかない。普通、ある程度の人数で強襲するならば、半数をこちらに対する制圧。残り半分を本来の作戦に割り当てる。そうなったらアウトだ。こっちもROEの変更をしなければならない。
 襲撃者が「トチ狂った若い衆」という情報を信じるしかなかろう。
 緊迫した時間が過ぎる。襲撃が遅ければ遅いほどこちらに有利なのだが、予想を裏切りかなり早く四輪駆動車が7台、砂煙を上げてやって来るのが見えた。地球温暖化もあるので、少しはエコノミーランを心がけてくれないかな…
 密集して突っ込んで来るので情報は少なくとも半分は当たっていると直感。戦闘に慣れた者なら、普通は距離を置いてくるはずだ。らっきぃ~!奴らは素人だ!
 彼らは集落の前に車を停めた。有効射程位は頭に入っているみたいだ。小銃を空に向かって乱射しながら「日本人を出せ!」と叫んでいる。見ようによっては駅前のヤンキーと同等と考えられないこともない。
 さて、戦闘開始だ…初の単独実戦だが、「単独」はなくてもあっても一緒。とにかく初体験だ。ヤダなぁ…
 将来ある(遠目にはそう見えないのだが…)若者をヤ(殺)っちゃうと、後々面倒になりそうなので、穏便にお引き取り願うよう可能な限り努力することにした。駅前のヤンキー程度の連中に本気を出すのも大人げなかろう。
 その方向でROEを設定。照準を1台の四輪駆動車の後輪につけ、銃身の跳ね上がりに気を付けながら連射で引き金を絞った。


119:555
08/02/08 22:56:13
Desert Samurai Girl (20)
 …マガジンがあっという間に空になった。7.62mm弾の威力はやっぱりスゴイ。銃身の跳ね上がりを計算し、押さえつけるようにしていたにも係わらず、弾丸は大部分が空に消えていった。連射は(私には)使えない…。
 突撃銃が小口径に移行した理由を実際に確認することができた。うん、何事も経験だ。セレクタを単射にセットする。

 思っても見なかった方向からの攻撃に彼らは泡喰らってデタラメに応射してきた。やはり実弾は迫力がある。今のところ相手の腕がわからないだけに恐怖は倍増!見つからないように腹這いになる。地面がまだ熱い。匍匐の体勢を取る。
 とにかくマメに移動しなければ…。1ヵ所で攻撃すると集中的に反撃されるし、こちらが1人だとバレる。それだけはカンベンである。ズルズルと匍匐で移動していると、ふと、訓練以上に真面目にやってる事に気がつき、可笑しくなる。ニヤニヤ笑いになった。
 移動を終え、今度は微妙な距離を空けて射撃する。彼らは車を遮蔽物代わりにしているようだが、軍用ライフルの前では民生品の四駆なんぞティッシュペーパーみたいなものだ。
 彼らが傷つかないようになるべく車体の硬そうな場所を選んで射撃をする。面倒なROEを設定しちゃったと後悔した。
 1セット3発のバースト射撃を3回繰り返し、場所を移動する。素早く移動して混乱を誘う方針だ。当然、移動が早くなければ意味がない。匍匐の速度も移動の都度、自己記録を更新中だ。この調子ならあと5~6回で両用とタメが張れるだろう…

 4台目を片づけた時点で車輌の足止めは終了だ。全員が乗って帰れるだけの数は残してやっておくべきだろう。これで相手の機動力はなくなったも同然。あとは集落への突入をどれだけ阻止できるかだ。
 幸い、彼らは完全にこっちに集中している。やはり素人である。普通は集落からの反撃も考えるはずだ。こうなるとこちらの粘り次第だ。
 相手が面制圧できるのに対して、こちらは点でしか対応できない。単独だし、ヤ(殺)っちゃわないとROEを設定しているので絶対的に不利。射撃の腕はこっちが上だが、当てちゃ駄目なので相手が有利に決まっている。


120:555
08/02/08 22:57:12
Desert Samurai Girl (21)
 で、ドンパチやっていると不思議に気が落ち着いてきた。いろいろ考える余裕も生まれてくる。発砲頻度から、彼らの携行弾薬はそう多くはなさそうだ。弾薬が十分なら集中砲火を浴びているはずだ。恐らく、こちらの反撃なぞ考えてなかったのだろう。
 そこらへんから、彼らの弾薬は予備マガジン3本程度の携行と見当をつける。お気楽すぎる推論だが、弾切れもしくは救援まで粘ればこっちの勝ちなのだ。何せこっちの弾丸だけは豊富だ。腐れ弾が多いのがアレだけど…
 何度目かの移動を終え、遮蔽物ごしに覗き込むと、クルマの蔭から1人が飛び出してきてAKを乱射しながらこちらに走ってきた。
 中東系お決まりの文句を叫んでいる。彼らの神はさぞ頼りがいがあるのだろうと思った。日本は「困った時だけ」なのだが、それだけ相談窓口業務が充実しているのだろうか?
 負傷者が1人もいないのでこっちの腕が悪いと勘違いしたのかな?馬鹿め…意図的に外すのは難しいんだぞ…
 勇敢?というか端的に言うと「馬鹿」。映画の見過ぎだ!…中東でハリウッド映画が上映されているのかどうかはよく分からないが、とにかく無謀!
・AKM以上に跳ね上がりが大きいAK(それもセコハン)を
・走りながら
・乱射する
という悪循環豪華3点セットでは絶対に当たらない。「下手な鉄砲も…」という諺があるが、マガジン1本分程度の弾では分母が絶対的に足りない。
 距離が150m以上離れているので、オリンピックのメダリストが必死に走っても15秒はかかるだろう。それだけあれば、普通に身体の風通しが良くなっている。それに移動前の場所に突っ込んで来てど~すんだ?
 見当外れの方向に突っ込んでゆく彼に「インシャラー」と弾を撃ち込めば終わりなのだが、無用な国際摩擦を引き起こしたくはない。何せ相手は駅前のヤンキーだ。
 で、唐突にシメてやろうと思い立った。あの状況でなぜこの判断ができたのか?今でも不思議に思っている。
 AKを乱射している彼は壁の日干煉瓦の表に張り付いた。息が上がっている様だ。クルマに乗る前に、もう少し鍛えた方がいいな。ま、呼吸を整えているところはまだ見込みはある。
 本当ならここにたどり着くまでに数回はヤ(殺)られているだろう。まるで「なっちゃいない」のだ。


121:555
08/02/08 22:58:44
Desert Samurai Girl (22)
 荒い息をついて(恐らく息が上がっているだけではなかろう) 意を決して壁の後ろに飛び込んで銃を構えたのだが、残念ながら方向が反対だ。
 彼の背後に素早く近づき、首筋に銃床を叩き込む。空に向けてAKMを数発ブッ放した。
 AKと異なる発射音に、援護射撃(もどき)の銃声が止んだ。軽いノリで日本人を拉致ろうと思ってたのだろう。彼らも、ぼつぼつ事の重大さに気が付いてきた頃じゃないかな?
 昏倒した彼の手足を縛ろうとしてロープがないのに気づいた。想定外だ。今度から気を付けよう。今回だけで十分なんだけど…
 被っていたヒジャーブを祐定で裂いて手足を縛り、猿轡をかませ、AKと予備弾倉、ナイフを回収する。家康公も祐定が中東の砂漠で使われるとは思わなかっただろう。切れ味は抜群!さすが長船だ。
 すっ転がされた彼は私より若かった。弟と同じ位の歳かな?この世代の若者が何の疑いもなく、戦闘に参加するのがこの国の現状なのだ。政治家は何をやってるんだろう…少し複雑な気分になった。
 仲間をヤ(殺)られたと思ったらしく、車の陰の彼らはどうして良いか判らない様子だ。復讐の念に燃えたのか、数名がそろりそろりと接近してきた。美しい友情だ。が、こっちに来られては困る。
「危ないからあっち行ってなさい」と、絶妙な距離に外して威嚇射撃をする。うん、何となくAKMがわかってきた。
 お友達は慌てて車輌の蔭に引っ込む。ノって来たので移動を止め、単射でギリギリの微妙な所を狙って撃ち込む。自分で言うのも何だがホント上手い。もう2~300発も撃てば自由自在に操れそうだ。
 こっちが「人質」を取ったのと、弾薬が乏しくなり、残り時間も少なくなったため形勢が逆転した。射撃が散発的になった。明らかにこっちが有利。さて、どうしてやろうかな?
 オネンネしていた少年(私がシメた奴だ)も、AKMの銃声で気が付いたようだ。私を見て「信じられない」という様な表情を浮かべたが、次の瞬間、懸命に身体を動かして逃れようとした。うん、元気なのはいいがアブナイな…一応、警告しておこう。
「動くのは勝手だけど、壁の外に出たらお友達に穴だらけにされるわよ」
 ピタリと動きが止まった。言わんとすることは解ったみたいだ。なかなか素直でよろしい!


122:555
08/02/08 22:59:14
Desert Samurai Girl (23)
 ここまでの経緯を聞いてみたかったのだが、無理。よく考えたら猿轡をかませてる。仕方がないので威嚇射撃をしながら一方的に話す。
「私はこの国の人々の暮らしぶりを知りたくてやってきたが、砂漠の真ん中で銃撃戦をやろうとは思ってもみなかった」
「間もなく学校を卒業するので、学生生活のいい思い出を作りたかったんだけど、キミ達に台無しにされたので立腹している」
「私は『当てない』様に手加減したので、キミはここまでたどり着けたんだけど、本気なら少なくとも3回は死んでいる。手加減された事を忘れないで欲しい」
「真面目に戦争をするのなら、きちんとした教練を受けるべきだ。キミも、お友達もまるでなっていない」
 てな具合だ。
 銃撃が更に散発的になった。携行弾薬が尽きかけているようだ。さて、撤退してくれるかな?そうだといいんだけど…
 1人がクルマの中から何かを取り出すのが見えた。もしや?
 「RPG!」咄嗟にすっ転がっている彼の上に覆い被さる。背中を熱風が吹き抜け、髪の焦げる臭いがした。ハンパでない量の煉瓦の破片が降り注ぐ。うぉぉ!埋もれるぅ~。顔を上げたら壁が半分消えていた。
 少年は?…大丈夫みたいだ。まぁ、味方のRPGにヤられてしまったのでは死ぬに死ねないだろうけど…
 髪がちょっぴり焦げた…「髪は女の命綱!」猛然と腹が立ってきた。馬鹿が!RPGは当たるとすっご~く痛いんだぞ!
 AKMを引っ掴み、壁だった「もの」を飛び越えて日干煉瓦の残骸からランチャーの弾体を「発掘」する。ガキ共!私を怒らせたな!


123:555
08/02/08 23:00:08
Desert Samurai Girl (24)
 GP30の先端から弾体を銃身のライフリングに合わせて指で押し込む。ブッ放す方向を大まかに決めて、銃身を空に向けた。照準機はサイドに付いているが、精密射撃をする類の武器ではない。大雑把でヨロシイ!壁越しにトリガーを絞る。
 弾体そのものが推進力を持つので、反動は思ったより少ない。少々間抜けな飛翔音を残して弾体が飛んでいった。発射音と山なりの弾道を見て、奴らは蜘蛛の子を散らす様にクルマから離れた。うん、あれだと怪我もなかろう。
 狙った訳ではないのだが、なぜか四駆に見事に命中。一瞬でスクラップになった。乙女の怒りかな?何となく気分が良かったので、次の車輌を狙う。今度は外れた。悔しい!もう1発!
 気が付いたら、4台をスクラップにしていた。縁日の射的にハマる人間の気分がよくわかる。弟によると、四駆は新車で300万円位らしいので、1200万円分のスクラップを生産したことになる。わははは…気分もいいはずだ!
 こっちも結構な数の弾体を消費したので褒められたものではない。グレネードランチャーの命中率には期待しない方がいいと言っていた教官の言葉を確認することができたのは収穫というべきだろう。
 車輌が残り数台になった時点で、彼らは生き残った車に飛び乗って逃げ始めた。退路を断たなかったのは正解だ。戦訓には倣うべきだ。というか、どこの戦訓だったっけ?きちんと調べておこう。
 が、1台は残ったまんまだ…どうやらコイツを心配してる様だ…うん、いい友達を持ったね…
 祐定を抜いて、少年に近づいた。彼は恐怖で瞳孔が全開になっている。首を切られるとでも思っているのだろうか?うん、やっぱ怖いよね…でも、弾丸が当たりそうになるのはもっと怖いのよ…おっと!チビらないでね…猿轡と足のヒジャーブを切る。
「行きなさい。お遊びはおしまいです」
 想定外の状況にリアクションが取れない彼の襟首を掴んで立ち上がらせる
「ああ、お友達に撃たないように言っておいた方がいいわよ」
と優しく付け加える。


124:555
08/02/08 23:01:19
Desert Samurai Girl (25)
 彼の声(絶叫だけど)が聞こえたらしく、銃声は完全に止まった。
「それじゃ、気を付けて」
 と後手に縛り上げていたヒジャーブを切る。
 驚いたのだろう。彼はこちらに向き直り「なぜ、俺を解放するのか」みたいな事を聞いてきた。う~ん…何でなんだろ?
「戦争放棄」とか「平和主義」みたいな日本の「神話」を話しても恐らく駄目だろう。何せ私にも理解不能なのだ…面倒だったので、入国以来何度かお世話になっている言葉を使わせてもらう。
「サムライは無益な殺生はしない。キミを殺してしまうと、ご両親も悲しむでしょう」
と言う。これが一番簡単だ。情に訴えるのが洋の東西を問わず一番効果がある。いや、「インシャラー」の方が良かったかな?だが、
「悲しみはしない!大儀のために死んだのなら誇りに思うはずだ!」
と言い返してきた。「中東」は微妙な場所なので洋の東西の常識が通じなかったみたいだ。
 馬鹿め!反射的に思いっきり頬を張り飛ばしてしまった。何のために「当てない」様に苦労したのかコイツはわかってない。ROEが無駄になった…情けなくなって涙が出てきる。多分精神が変な方向に行ってたんだろう。
 彼の胸ぐらを掴んで祐定を突きつける「母親の前で『俺が死んだら悲しむか?』と聞いてきなさい!誇りに思うと言ったのなら、今度は弾丸を叩き込んであげるわ!さぁ!カエレ!」と、思いっきり壁の外に蹴り出した。うん、いい蹴りだ!
 見事に壁の外に蹴り出された彼は、何度か振り向きながらクルマにたどり着くと、仲間と一緒に撤退していった。
 とにかく誰もヤ(殺)っちゃわなくてよかった…訓練なら評価はどうなるんだろう?レポート出したら成績に加味されるかな?
 「お見送り」後、逆襲に備え、集落には戻らず防衛線を再構築して警戒する。何せ「再戦可」と彼には宣言しているのだ。それに、子供の喧嘩に親が参戦することはままある。日本では最近多いらしいが中東ではどうなんだろ?
 こっちが1人なのがバレてるから厳しいかな…そうこうしていると救援がやってきた。ご丁寧に軍隊同行だ。


125:555
08/02/08 23:02:08
Desert Samurai Girl (26)
 …状況終了…30分程度の銃撃戦だったけど、1日中ドンパチしていた気がした。ホント、統合運用科の仕事じゃないな…とにかく疲れた!
 集落に戻り、使節団の団員(例の女子大生)に匍匐で擦り剥いた肘を手当てしてもらいながら、軍の事情聴取を受けた。
 婦女子はみだりに肌を露出してはいけないらしいが時間もない。大目に見なさい!(本当に多「目」に見てやがった…ナマ肘程度で興奮すんなよ…)
 捕虜を解放したことについて「理解しがたい」との意見が出た。当然「なぜか」と質問されたが、説明できる訳がない。何せこっちにも分からないのだ。例えるなら「乙女心と砂漠の空」かな?で、
「将来ある若者を喧嘩レベルのドンパチでアッラーの元に送り込んだら、アッラーも迷惑するだろうと思った。もう少しマシになってからでも遅くはない。インシャラー」
 と言ってケムに巻いてやった。使ってみると意外に便利な言葉だ。
 しつこく質問する原因は、ここら辺の部族(彼らの親達も含む)は「精強」として知られており、衝突があると軍も手を焼いていることにあるらしい。それを女性が1人で撃退したことが公になると、軍も都合が悪くなるそうだ。彼らは面子を重んじるのだ。
 私も対外的に有名になるのは大いに困る。三者の利害(彼らの親は欠席裁判だ)が一致し、本件についてはうやむやに扱うようになった。
 使節団の皆様には、平身低頭して「みなかったことにして!」と頼み込んだのは言うまでもない。彼らも「命の恩人(と私は思ってないのだが)」の頼みを断らなかった。やれありがたい…これで一段落だ。
 長老以下、集落の皆様は大興奮。特等席でハリウッド映画顔負けの銃撃戦を観戦できたのだから無理もないだろう。早速、子羊を潰して宴会の準備を始めだした。
 オカミサン連中は、野郎共を女性1人が簡単(じゃないんだが…)に撃退したのを見て大変気分がよかったらしい。


126:555
08/02/08 23:02:53
Desert Samurai Girl (27)
 その頃になると集落の男連中や大使館の駐在武官もぞくぞく集結してきた。宴会の準備は無駄にはならなかったようだ。
 泡喰らって戻ってきた族長の甥に、ギリシャ神話の姫君の名前を出され褒め称えられた。神話の彼女は男にフラれただけの役柄だったので、某巨匠のアニメの方に違いない。彼が接した「日本文化」なるものが急に胡散臭く思えてきた。
 つ~か、日本に留学した方が良かったんじゃないかな?
 宴会では、防御戦闘の様子を戦闘時のギャラリーの皆様が戦闘状況を多分に脚色して話し、酒の肴(イスラム教徒は飲酒しないが、適当な言葉がない)にしてしまう。このままでは、ランボーやGを軽く凌駕してしまうので、必死で訂正するのだが、
「姫は見てないだろうが、ワシらはこの目で見た!」
と訂正に応じない。あのね…当事者は私なのよ…
 極めつけは、防衛線構築時の引きつった笑い顔を集落のお子様に目撃され、
「姫様は楽しそうに笑いながら戦に出かけた」
と吹聴されたことだ。私は平和主義者なんだが…なんで笑いが出てくるんだろ?
 軍に対する戦闘報告と、集落の皆様の目撃談は天と地ほどの違いがあるのだが、果たして信じて貰えたかどうか大いに不安である。当然、私の報告を信じていただきたい!
 この一件で、集落での活動は「危険」と判断された。明朝、ここから撤収することに決まったらしく、宴会中にその事が告げられると、集落の方々は一様に落胆した表情を見せたのには驚いた。
 彼らにとって、私達は疫病神以外の何者でもなかったはずだったのだが…


127:555
08/02/08 23:03:47
Desert Samurai Girl (28)
 夜が更けたにもかかわらず、脳天気に宴会を続ける連中にいささか閉口(酒もなしに何でここまで盛り上がれるんだ?)していた頃、集落に四輪駆動車がやってきた。車体の弾痕に見覚えがある。
 軍と集落の男達が取り囲む中。車から2人の男が現れた。1人は50代の男性、もう1人は昼間私が頬桁を張り飛ばした少年だ。
 男と彼は、私との面会を求め、私と長老と族長、駐在武官の前で
「息子達が多大な迷惑をかけてしまい、申し訳なく思っている。日本人や非戦闘員を襲撃するのは我々の意志ではない。特に女性に銃を取らせるような事をさせてしまったのを大変恥ずかしく思っている」
と謝罪された。コトの成り行きに半ば唖然としていたので、とりあえず、
「日本では男女の差別はありません(大嘘)し、女性の兵士(自衛隊員だけど)もいます。どうかお気になさらないでください」と取りなしたのだが
「いや、女性に銃を取らせたのは恥ずべき事だ。そのことで性差別者といわれても私は一向にかまわない」と言われてしまった。ううっ!立派なオジサマだ!
「この地で我々が日本人に危害を加えることは絶対にしないと神の下に誓う。このことを貴女方に伝えるためにやってきた」
 謝罪だけのために敵地(かな?)に単独で乗り込む。半端な覚悟でできることではない。砂漠の過酷な環境で生きてゆく彼らにはそれなりの義と徳が備わっているのかもしれない。
「貴女に言われたとおり、母親に聞きました。母は何も言いませんでしたが、涙を流しました」
 少年が言った。まぁ、私の言いたい事の半分くらいは理解してもらえたようだ。母親は大切にしなければ駄目だよ?
 退出する際、彼は
「また会えるでしょうか?貴女に日本の話を聞きたい…」
 と浅黒い顔を赤らめて聞いてきた。何を考えてるのかよくわからなかったので「インシャラー」とだけ答えておく。「サムライ」並みに便利な言葉だ。
 一部始終を聞いていた長老がボソリと「彼は姫(私の事だ)に惚れた様だ」と言って笑った。
 極限の状況下では妙な勘違いが愛情に変わるとか何かの映画で言っていたが…それは困るな…実は私は面食いなのだ…。


128:555
08/02/08 23:04:52
Desert Samurai Girl (29)
 翌朝、集落を後にした。泣いているオカミサンもいた。長老はAKMを「持ってゆけ」と差し出してくれたのだが、諸般の事情があり、お断りするしかなかった。残念!本当は欲しかった!「AKMガール」と呼ばれたかったのだ…
 派手に「活動」したおかげで、私達の活動範囲は首都近辺に限定されてしまった。他のメンバーもショックから回復しきってないので妥当な判断だろうが、私としては物足りない。
 おとなしくしていようと思ったのだが、どうやら半径200km圏内で一番有名な外国人女性という事になっているらしい。マジヤバ(というのか?)である。某軍艦旗マークの新聞社に知られたらエライコトだ。
 防御戦闘を、うやむやにするようお願いしたのが完全に仇になり「1個中隊を殲滅した」とか「日本刀で斬りまくった」とか妙な具合に伝わっている模様だ。
 私の「戦果」を過剰に強調することで、無能呼ばわりされるのを避けようとする軍の思惑があるらしいと駐在武官(自衛隊員)が教えてくれた。「サムライ砂漠都市伝説」もここに極めりってところだ。
 そんな事もあってか「今後の参考に」と軍の若い士官・下士官の訪問が多い。Combat Proofの人間からのナマの報告であるので、真剣に聞いて貰えたようだ。もっとも、2度目からは別の目的があったようだが…そいつは軽やかにスルーだ。
 Combat Proofな中堅士官から、私の防御戦闘の問題点の指摘もあったので、大いに参考にさせて貰う。ま、次はないと思うけどな…。残念ながら「ヤ(殺)っちゃわない」というROEは理解し難い様だった。
 とにかく、単独防御陣地の構築法など防女の講義を今度は教える側でやろうとは夢にも思わなかった。これでは「親善使節」でなくマジで「軍事顧問」だ。


129:555
08/02/08 23:06:57
Desert Samurai Girl (30)
 前にも増して弱ったのは「政府高官」「王族」「族長」と呼ばれる連中だ。
 この事件後、外務省は私の身辺をかなり綿密に調査したらしく、現地大使は私を「400年以上続く由緒正しい家柄の姫君」と吹聴しているらしい。私をダシに何らかの外交面での点数稼ぎを目論んでいるに違いない。
 で、これを真に受けた馬鹿が大挙して押し寄せてくる様になった。用件の半分は縁談である。というか、初対面でプロポーズしてくるのはいかがなものかと思う…。残念ながら他の防女生の様に、縁談とか見合いには全く免疫がないのだ…
 弱音を吐きたくなってしまった…ここでの罵倒語はやっぱ「ママ~」でいいのかな?
 彼らの勢いは、伝え聞く「防女お見合い攻勢」などの比ではない。何せ、複数奥方OKの国だし、財布と面の皮の厚さは半端ではない。廊下で順番待ちの連中がつかみ合いの喧嘩をする位のアホらしさだ。
 押しは凄まじい。梅田界隈のオバちゃんもびっくりのレベルだ!というか、こっちの話も聞いて欲しい!当初、「私はムスリムではないので…」と宗教上の理由で断っていたのだが、そうすると今度はウラマーを帯同して、ムスリムへの改宗を迫ってくる。
 そのうちに、本家に駐日大使が押しかけ、王族との婚姻話を持ってったらしい。「将を射んと欲すればまず馬を…」と考えたようだが、残念ながら馬はこっちで将は本家だ。勘違いも甚だしい。
「姉ちゃん!砂漠で一体何やってんだ!」
 弟からの緊急メールで事が発覚!電話代なぞ何のその!真っ青になって本家へ電話し、事情を説明しようとしたのだが、電話口に立った祖父は、
「野盗の群れをたった1人で成敗したと聞いた。さすがは坂鬼の娘だ!誠に天晴れである」
 と上機嫌だった。誰だ…無責任極まりない情報を流したのは…
 必死で誤解を解こうとするのだが、上機嫌の祖父は聞く耳を持たない。
「そんなに謙遜しなくてもよろしい。坂鬼は代々勇猛なのだ」
 と言われ、挙げ句の果てに、
「坂鬼の総領は、やはりお前しかいない。これで儂も安心して隠居できる。近く寄り合いで健子に総領を譲る旨申し出る。皆、反対はしないだろう」
とまで言われた。


130:555
08/02/08 23:08:51
Desert Samurai Girl (31)
 …ダメだこりゃ…何としても誤解を解かなければならない…間に合わないかもしれないが…
 「縁談は、片っ端から断ってやる。お前にそのテの話が来たら、全て本家に持ち込む様に伝えなさい」と言われた。これだけはありがたかった。が、
「お前の婿は坂鬼一族が責任を持って見つけてやるので何も心配するな」
とのことだ…
 こういうのを「前門の虎後門の狼」と言うのか、「藪蛇」というのか、「一難去ってまた一難」と言うのか…適当な慣用句が見つからない…
 とにかく、毎日がうっとうしい。何もかも私の関与外で進んでいるのでストレス溜まりまくりだ。このままではまずい。何せトレーニングが満足にできないのだ。もしかするとそれが狙いなのかとまで思ってしまった。まずい、疑心暗鬼になっている…
 問題打開は「直接行動」しかなかろう!
 ある月の夜。私は宿舎から抜け出し、軍の若手士官にレンタルしたオフロードバイクバイクに飛び乗った。恐ろしく車高が高い…
 目的地はあの集落!日本アルプスから地図無しで生還するために鍛えてきたのだ。砂漠ごときで迷うはずがないのだ。
 風を全身に浴び、街を離れる。ちょっと寒いな…気分が昂揚し、自然と童謡(Desert Moonlight)が口に出てきた。
 卒業試験、進学…いろいろあるけど、とりあえずあそこに「戻って」から考えよう!
 冷え冷えとした月明かりの中バイクは砂漠に向かって走った。



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