08/07/04 22:57:18
>>870
それだったら、むしろ御前会議の直前の方がいい。
シャンシャンで会議を終わらせるつもりだったが、先日の事故の
不吉な予感を取り除きたく、思わず質問する天皇「勝てるのか?」
山本五十六が答えて「半年や一年なら存分に暴れて見せます」天皇は、
「して、ワシントンを落とすのか?」と重ねて問う。
そこは東条が余裕の笑みを浮かべつつ、
「いえ、陛下、そこまでは必要ありません。緒戦の大戦果を持ってアメリカに厭戦気分を広め、
和を乞わせるのです」
なんとなく冷静っぽい意見にちょっと安心した天皇が、何げなく問を続ける
「なるほど。では、最初の半年くらいはどのような段取りなのか説明してくれ。
戦争はどの程度の期間続けるつもりだ?どれほどの打撃を与えれば、米国人は
戦争をやめたくなるのかな?」
…一気に静まる御前会議。
急にしどろもどろになる陸海軍上層部。
だんだん怖くなってきた天皇は、とりあえず当初1年間の戦略の説明資料を作るように指示し、
結論の一時先送りを決める。
天皇にしてみれば、ほんの一週間やそこらのつもりだった。
改めて説明を受けて不安が解消されれば、計画を承認するつもりだった。
説得力のある作戦案を作ることが、どれだけ不可能に近い難事か、天皇も陸軍上層部も、
この時点ではまるで気が付いていなかった…