07/11/27 01:05:44
しかし、進駐軍専用列車といえど、戦後の燃料事情から逃れることはできなかった。
駅で停車した直後、食堂車の日本人コックがバケツを下げて機関車に駆け寄ってきた。
石炭を一杯もらえないか、とのこと、
機関士は快く応じ、手ごろな大きさの石炭を選んでバケツに入れてあげた。
次の停車駅で、機関車まで走ってきたコックが、機関士に紙包みを差し出した。
中身は機関士と機関助士の2人分の、サンドイッチとホットドッグ。
時ならぬおすそ分けにありついた機関士と機関助士だが、
進駐軍列車の食堂車の横を通ると、いつも何ともいえないよい匂いがしていた、と述懐している。