07/10/09 00:55:25
スレチスマソが
>>886の「あくまで、嫡男-嫡男…で継ぐのが家にとっては正道」ってのは皇統の伝統的な
考え方ではないな。鎌倉期以降の武士階級が徐々にシフトさせた血統の繋ぎ方で、
それもほぼ完成したのは室町期だ。皇統に関して言うなら古くは「兄→弟」への繋ぎ方が
一般的だったし、その後も「家と血統」は男系ながら藤原氏との関係に見られるように
「姻戚」の要素が長幼の序より重視された時代もある。長幼の序の完成も室町後期~江戸期。
むしろ戦国期から江戸期に関しては長子云々なんて考え方は重要でなかったし、これは
足利将軍家も同じだが、長幼の序云々よりも血統を絶やさぬためのスペアの思想の方が
実質重視されている。その中でより貴種と思しき(或いは政治的思惑も少なからずあって)
東宮が存在し得た(後陽成天皇と八条宮及び後水尾天皇の関係などはまさに政治的思惑に
翻弄されている)。
そういう意味で『~「しょうがなく」妾の子や分家の者を「迎えて」継がせる』というのはかなり
危険というか歴史認識を誤る見方だ。