08/01/04 02:03:39
─ 外部のSiファウンドリーを利用する場合利益の一部を持って行かれてしまいます。
だからこそ,自社工場を違ったのではなかったのですか。
その話には,“自社工場の稼働率が常に100%であり続ける”という前提があります。
今はその前提が崩れてしまっているのです。
確かにいろんな議論がありました。せっかく,Cellに投資したのだからCellを使え
という話は当然ありました。しかし,何千円もするチップを搭載して製品の競争力が
なくなってしまったら,どうしようもありません。
─ そもそも,最初にCellを設計するときに,ケーム横向けに最適化し,
横展開しにくいアーキテクチャにしてしまったということですか。
そうです。Cellはとても高性能で,とてつもないチップです。ただし,
それはゲームでリアルタイムに画像を処理する用途に向いている。
普通のビジネス用パソコンに入れても,あまり効果はありません。
ある分野に向けて開発したチップを他の分野に流用しようとすると,
いくら高性能でも消費電力やチップ面積の点で問題があるものです。
やはり,目的に合ったチップが必要なのです。