08/03/07 09:43:26 B+KXRobL
>>901
史料等に現れてくることを、事実かどうか検証している本ではない。
いかにもご老体の郷土史家が書いたという感じ。
そいうわけで著者の主観というか感情がかなり入っている。
「ダレソレの忠節は立派であった」みたいな文章がたくさん出てくる。
250ページ強あるうちで義重義宣の代の記述は100ページほどで、
それ以外は鎌倉室町時代のはなし。
何故か北条や伊達のことは書かれず、
相馬との小規模な戦いのことは書かれていたりする。
一応出典はほんの少し記されているところもある。
佐竹の通史というか全体のガイドラインを示してくれて、
絶版とかでもなく、且つ安価で手に入れられるという意味で、
入門編としては実はこの本が一番いいのかも知れない。
茨城県史とかそれなりに高いし、
歴史群像シリーズの佐竹編とか今後も有り得ないだろうし。