08/03/31 01:51:47 lO5hUyGB0
海外で現在も運行が続けられてる『 寝台列車 』っていうのは
殆どが、“超豪華さ”を売りとして、
旅行会社や『 その列車と付帯するツアーの催行それ自体 』を事業の核とする
いわば『 寝台列車運営会社 』が車輌を所有・整備し、ダイヤを経由する鉄道事業者と詰め、
その本線上の牽引・走行を契約に基づいて委託するものが殆どだよね?
( そもそも、オリジナルのオリエント急行運行会社である、ワゴン・リにしてからがそう )
日本みたいに直接的な鉄道運行・運営・インフラ保有事業者( ≒国鉄・JR )が
『 寝台特急 』というサービスの独占的提供者であるというのが、
今となっては世界的には非常に珍しい。
それというのも、60年代頃までは寝台特急が、
『 豪華さ 』『 物珍しさ 』で集客していた訳ではなく、
何より実利的な『 移動手段 』であった名残と、
法慣習・社会通念的な物も含めて、鉄道事業の本質部分が
鉄道事業主体にとっての『 侵さざれるべき聖域 』と捉えられていたからだと思われる。
ただ残念ながら、最初に記した通り、海外に残る『 寝台特急・急行 』は
日本の様な運営スタイルで事業を成り立たせている訳ではない。
現状の日本方式の( 物価に対する )価格水準( 或いは、個室化と低価格化を更に進めるとか )で
今後20年を過ぎても『 寝台特急 』の運行が続けられるというのなら、
ある意味、交通経済学という枠を遥かに凌駕した規模の革命的出来事だと思う。
ま、長くなったが、乗れるうちに乗っとけって事だ。