08/02/01 20:00:22 r3ES+KFM0
常磐線 新車両不評 ・ 「座れない」苦情相次ぐ
JR常磐線に導入された新型車両を巡り、利用者から苦情が相次ぎ、JR東日本仙台支社が対応に
苦慮している。旧型車両が老朽化し、座席数の少ない新型を昨年3月から導入したところ、「座れな
くなった」などの苦情が多数寄せられたため、同社は、車両数を増やしたり、旧型車両に戻したりす
るなど、昨年だけで3回も車両編成の変更を余儀なくされた。新型車両が導入された常磐線の中でも、
特に問題となったのは、午前8時53分に福島・原ノ町駅を出発する仙台行き普通電車だった。同区
間を1時間16分で結び、山元町や亘理町から仙台に通う会社員や学生にとって欠かせない足となっ
ている。昨年3月、老朽化した旧型車両に替わって導入された新型車両は、座席の少ない「通勤型」
だった。同社は、こうした車両を乗客が集中する通勤時間帯に使うのは、「通常どおりのこと」(
運輸車両部)と説明している。
だが、乗客は強く反発した。従来の座席が多い「急行型」と呼ばれる旧型車両に対し、通勤型の新
型車両は、1車両あたりの定員数を重視している。同じ6両編成で比較すると、新型の座席数は、旧
型に比べて100席以上少なくなる。だが、定員数でみると、逆に新型が旧型に比べて200人以上
も多い。つまり、新型車両は旧型に比べて1両あたりの定員数は多くなったが、座席数は少なくなり、
立って利用する人が増えることになった。同社は新型車両を導入した当初、1車両あたりの定員数が
多くなったため、旧型6両編成から新型2両編成へと大幅に削減した。座席数は約430席から
約100席余と4分の1以下に激減した。このため、「座れなくなった」などとという苦情が数十件
も寄せられた。その後、同社はこの普通電車を、旧型車両に戻したり、新型車両の連結数を増やした
り、10か月もたたないうちに3回も車両編成を変えた。