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携帯1台2回線契約統計で波紋―ドコモ、増加分を上乗せ、総務省、「1回線扱いに」
2007/06/30, 日本経済新聞 朝刊
一台の携帯電話で二回線分の電話番号とメールアドレスが使えるNTTドコモの新サービスが業界内に波紋を広げている。
ドコモが新サービスで増えた回線を契約数に上乗せして発表していることに他社が「水増しだ」と反発。
総務省は二十九日、業界団体の電気通信事業者協会に、同サービスを一回線とみなして集計するよう要請した。
新サービスは「ツーインワン」の名称で五月二十五日から始まった。
月九百四十五円を払えば同一名義で二回線分を利用できる。
一台の端末で二つの電話番号を持ち、仕事用と私用で番号を使い分けたりできる。
電気通信事業者協会がまとめた五月の携帯契約数によると、新規契約から解約を引いたドコモの契約純増数は八万二千七百件。
このうち約一万件が新サービスでの上乗せ分だった。
これに対しソフトバンクモバイルが「契約数の指標としての信頼性がなくなる」と総務省に抗議。
同省は二十九日に「二回線目は副次的な回線と考えられる」(料金サービス課)と同協会に連絡、統計上は一回線として計算するよう求めた。
ドコモは「将来は個人と法人などの異なる名義でも一台で使えるようにしたい。発展性を考えれば二回線と数えるのが妥当」と反論。
大手販売代理店などの間にも「新規需要を開拓する貴重な試み」と評価する声があるものの、今後、統計上は一回線での計算になる可能性が出てきた。