07/11/02 11:42:07 8jfTjPqk
>>680
いわゆる「お立ち台」写真だが、いろんな意味でおもしろい。
1枚目と4枚目を見ると、たしかにピントは少し手前に合ってるね。
(デジカメのオートフォーカスは逆光に弱いからな)
胴体の陰部分の荒れ方から、レタッチで暗部のカーヴを持ち上げてると思われるが、
実際は-2アンダーぐらいだろう。銀塩なら真っ暗で救いようがないところだ。
カワセミ写真というジャンルを作ってもいいぐらいポピュラーな被写体なわけだが
ほとんどがマニュアルどおりに順光か半逆程度で無難に撮ってるのばかりだ。
その方が細部が描写できて、「綺麗」に写るからね。その手の銀塩時代から踏襲された
優等生ショットは腐るほど撮られている。
680のような撮り方はレタッチを前提としたデジカメ時代の撮り方だが、思いきり常道を
はずしているといえる。これだけもろ逆光だと、暗部は言うに及ばず、(特に安いレンズ
の場合)色収差やフレアに侵されて全画面でシャープネスが犠牲になる。
(枝の手前部分等のブレたような変なボケ方も安いレンズの特徴)
だがそういった技術的なイロハを度外視して、意図的に不利な撮り方をしているところに
実験精神を感じるし、じっさいに狙いどおりのものが得られていると思う。
私見だが、反射光は仕方ないとして、レンズに直接当たる光を自作フードで防ぐとか、
可能なら、やはりレンズをグレードアップしてシャープネスを上げるとか。
逆光下でのマニュアルフォーカシングの目を鍛えるなどの課題はあるだろう。
この撮り方にこだわるなら、まだまだ改良の余地はあると思う。