07/07/18 20:24:21 QngYCG1/
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「PSEで失ったもの、戻らない」―国のミスに振り回された中古店
「財産、全部はき出した」
「50年以上続けていた仕事を、なぜ突然奪われなくてはならないのか」―
東京・秋葉原駅前の「ラジオ会館」4階で、1963年からビンテージAV機器の買取・販売を手がけてきた
清進商会の小川進・道子さん夫妻は悲しそうにこう話す。
中古品がPSE法の対象になると知ったのは昨年2月。うわさを耳にし、経産省に問い合わせたときだった。
同店の商品は、ほぼすべてがPSEマークなしの古い商品。
このままでは4月以降、売るものがなくなり、従業員への給料も店舗の賃料も支払えなくなる―
対応は待ったなしだった。「うちみたいな小さな店はいとも簡単につぶれるんですよ、負債を抱えて」(進さん)
ラジオ会館4階にあった20坪の店舗は、3月いっぱいで閉鎖。
ラジオ会館側の厚意で、5階・10坪の事務所スペースを借り直すことになった。撤退時の現状復帰だけでも200万円。
「財産も全部、はき出したんです」(道子さん)。2人いた従業員は、解雇せざるを得なかった。
「従業員のうち1人は年金生活者で収入があったのですが、
もう1人は、20数年オーディオの修理一筋でやってきた身寄りのいない人。
辞めるときは『新しい仕事が見つかった』と言っていたのですが……いまどうしているか、気がかりで」(進さん)
進さんは小さいころから足が悪く、重いものを運ぶことができない。力持ちの従業員を失い、重い商品も扱えなくなった。