08/03/25 23:48:28 wjKtQM3J0
そして待ち合わせ場所に到着して5分くらいした頃。緊張しているのか下を向いていたRの前に女神が現れた。
俺等の地元では拝めないルーズソックス。風になびくロングヘアー。明らかに学校指定じゃねーだろうって感じのピンク色したセーラー服。
ミニスカから伸びる毛深い足。どこまでが額ですか?と聞きたくなるような生え際を伴った8万年前のヒゲの生えた広末涼子。
俺等( ゚д゚)ポカーン。Rも( ゚д゚)ポカーン。オッサン(゚∀゚)ニコーン。
次の瞬間本能で都会の恐怖を悟ったRが俺等に向かってダッシュで逃げてきた。オッサンを後ろに引き連れて。
俺等も逃げた。友達を見捨てて。このオッサンはなんなのか?とか、どうやってここまで来たのか?とか警察は何をやっているんだ?とか
そんな事はもうどーでもよかった。初めて味わうこの恐怖から一秒でも早く逃げたかった。
とりあえず俺たちはタクシーを拾ってホテルまで辿りついたのだが、Rは散々笑顔のオッサンに追い掛け回されたあげく
交番に駆け込みなんとか助かったと言っていた。
幽霊とか妖怪とか宇宙人とかよりね、オッサンが怖い。オッサンていうか都会が怖い。もう二度と都会行きたくないと思ったそんな旅行だった。