08/03/04 14:07:43 hwXSLUEm0
長文が面倒な方はスルーして下さい。私の体験談です。
Y君は5歳の頃、交通事故に遭い、ちょっとしたハンディを持っていました。
話すことや行動が支離滅裂といゆうか、なかなか理解できない部分があり、
その奇怪な行動を同級生がバカにすることもありました。それでも生活自体に支障があるわけでもなく、
Y君の親の強い要望もあってか、普通学級で授業を受けていました。
私は小学校の6年間と中学の1年間の計7年間、何の因果かY君と同じクラスでした。
この偶然はクラス数が少ないからとかそんな理由ではなかったと思います。
4年生になる頃、私はすっかりY君の身の回りの世話役になっていました。当然といえば当然で、
この時点ですでにY君と一番長い付き合いをしていたのが私で、時折、しゃべるY君の意味不明な発言も
私にはしっかり意味が分かるので、その通訳も兼ねていたため、授業中の先生からは重宝されていました。
勉強もY君は出来る子で、特に教えることはなったのですが、やっぱりどこかズレていて、間違いをすると、
消しゴムで消さずに上から書こうとしたり、人の給食を取ろうとしたり、項目を挙げればキリがありません。
何よりY君は人から怒られたり、注意されたりするのが大嫌いで、先生でも同級生でもかまわず癇癪を
起こしていました。その度に私がY君の横で、注意して後始末をするよう怒っていましたが、
私には八つ当たりしたりはなかったんです。
だから私にも妙な愛着がわいていました。
Y君とは帰り道も同じ方向でした。私の家の近くにY君のおばあちゃんの家があり、お母さんが仕事で
帰りが遅いときは、そこに帰るよう言われていたのだそうです。
時々一緒に帰りながら、Y君は将来の夢を語ってくれました。電車が大好きで、車掌になりたいと
いつも誇らしげに言っていました。