08/03/06 15:07:55 9pQitVO50
>>321読んで思い出した。
高校3年の頃、古典担当でじいさんの先生がいた。
学校の授業なんかちゃんと聞かなかったし古典も嫌いなんだが、
そのじいさん先生の授業だけはなぜかちゃんと聞いてた。妙な親近感あり。
自分でも「なんかよくわからんけど話聞いてるな~俺」と不思議で。
成績はおぼつかないけど、ちゃんと聞かないといかんな、的な。
ある日、授業中にじいさん先生が突然座って押し黙った。
う~ん、みたいな感じでうなってたらしくそれで女子が気づいて
「○○先生、体調悪そうだよ!どうしよう」って言い出してざわめいた。
俺、なんでかわからんけど一番後ろの席から教卓に急いで行って、
じいさん先生をおんぶして保健室まで連れて行った。
4階の教室から1階の保健室までの距離を具合悪い人間を背負うのは
かなりつらかったはずなんだけど、必死になってたのだけは覚えてる。
その後はすぐ救急車が来て事なきを得たので、俺はちょっとしたヒーローになった。
結局じいさん先生は心臓の調子が悪かったようで、しばらく休んだ。
後日、卒業前の最後の授業だけ出て来て、俺に、
「こないだはありがとう、なんだか初めて会った気がしないね、君は」と。
俺もなんかそんな気がしていたけど、たしかヘラヘラ笑ってたと思う。
話は少し逸れるけど。
俺の家は代々、とある藩主のNo1側近。家臣を300年やっていた家系。
俺はそこの長男系譜の直系なので、世が世であれば側近をしていたらしい。
まあそんな昔の話は気にする事無く生活していたわけだけど。
それで、後からわかった話なんだが。
そのじいさん先生は藩主の直系で、世が世であれば藩主だったと。
つうことは、世が世であれば俺はじいさん先生の世話をしているはずってことだ。