08/01/15 12:29:54 ElKrMIdb0
友人から聞いた話です。
かなり酔っ払って終電で眠りこけてしまった彼は、駅員に
起こされた。慌てて飛び出した彼は全く見た事も無い駅で
途方に暮れてしまった。都心から地下鉄に入り、再度地上に
出て、かなり過ぎた処だった。
駅前にはタクシーは居ない。仕方なく国道へ出ると運良く
タクシーが通りかかった。
行き先を告げると、運転手が「だいぶ遠いね。寝過した?ここ
初めて?」と聞いてくる。
(ああ~今日もやっちまった。いったい幾ら掛かるんだろう?
痛いよな~)とタクシー代が嵩む事をうらみ、腹立ち紛れに
『いいから、早く行ってくれよ。明日も早いんだから!』
と言ってそのまま眠ってしまったという。
体を乱暴に叩かれて目が覚めた。「着いたよ。お客さん」
寝ぼけたまま言われた運賃を支払い、タクシーを降りた彼に
「気を付けてね。お客さん」
笑いながら運転手が言ってタクシーは走り去っていた。
歩き出して5分もして直ぐに分かったが、そこは彼の住んでいる
処ではなかった。大きな工業団地の中だったらしい。
真夜中なので明かりは全く無く、人家はおろかコンビニも無い。
やっとの事で団地を抜けて、国道らしきところまで行き、フラフラ
と歩いてコンビニを発見。ジュースを買って店員に尋ねると
そこはさっきの駅からだいぶ離れた隣の県だったという。
『ぜったいに白タクじゃなく普通のタクシーだった。運転手に
意地悪されたんだろうなぁ。へんな話だけどワープした時って
あんな感じなのかと思ったよ』
と彼は言っていました。