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周囲の村を廃村にし街道も大きく変更されたのだ。
そして旧街道に妖怪伝説を流布し旧街道には誰も近づかなくなったのである。
さらに秀吉は恩年80歳と恒例の某寺の大和尚をこの赤寺に住職として派遣した。
この和尚は２人に道徳を解き妖怪といえども人の世に生きる喜びを教えたのであるが。
ご老体での山寺暮らしはさぞ堪えたのであろう１年で病床にふせることになった。
２人は和尚を慕う事によって互いに心を開き始めていた。
そして仏の道を進んでいた和尚も事切れる寸前に最後の欲を口走ってしまった。
その言葉を枕元で聞いていた二人は和尚の一物をむしり食してしまう。
無論死人は復活できない。しかし和尚の身体は虫の息であったため変身が始まった。
深く刻まれたしわは綺麗に取れ、身体は少女の身体へと変わり輪郭もととのってゆく
死んだ毛根もよみがえり美しい髪の毛が伸び始めた。
和尚は妖怪へと変身したのだ。