07/12/10 13:30:09 Pha0Y84A0
781 :本当にあった怖い名無し:2007/12/10(月) 11:06:24 ID:1MT16PtQ0
私は、大阪大学を拠点に昭和57年まで、ほぼ40年間、科学者としての
生活を送ってきた。その後半まで私は、超常現象や超能力をいっさい認
めようとしない、かなり、頑迷な科学一辺倒の人間であった。計測器で
測定できぬもの以外はこの世に存在しないーそう固く信じていたのであ
る。いまから二十数年前スプーン曲げブームが沸き起こったとき、<あ
んなものは、単に見世物にすぎない>と私はブームにむしろ冷淡であっ
た。昭和47年3月のことである。たまたまテレビでスイッチを入れると、
画面は相変わらずスプーン曲げの実演でいいかげん苦苦しく思った私は
たまりかねて、テレビ局に抗議の電話を入れた。<科学者ににとって、
スプーンが曲がるなんて、ありえないのです。><それならスタジオに来て
それを証明されたらいががですか?>と逆にテレビ出演を依頼してきた
のである。科学の正しさを証明すべく、金属ひずみ計測器を持って、テレ
ビ局へと出かけていった。その計測器は、ほんのわずかでも曲がれば、
数値でモニターに表示されるようになっている。被験者には、スプーンに手
をふれることなく、念をを送るだけで曲げるという条件がつけられ、いよい
よ本番がスタートした。念力でスプーンが曲がるなどという馬鹿げたことは、
絶対にありえない。そう確信して私は、念を発し続ける被験者をあざ笑う
かのような気持ちで時間の経過を待っていた。ところが、<まだ曲がりま
せん>というアナウンサーの声を聞きながら<それ見た事か>と思った
まさにその時である。計測器に1000分の3ミリほどのひずみが表示され、
私は一瞬自分の目を疑った。わずか1000分の数ミリとはいえ、スプーンは、
確かに曲がったのである。想念の力で金属が曲がる、その信じられない
ような事実を見た瞬間私は驚愕し、それまで30年間も学んできたことの
すべてが、根底からくづがえされていくような感じにとらわれてしまった。
科学者としての私が超常現象に目覚めたこれが最初の出来事でした。
-政木和三