07/12/04 21:08:07 3gURAzCU0
月面の場合に、宇宙空間と同様に、その表面に全く大気分子がないという考えは極端
だと思います。
それでは、月面上に大気に相当するガスが有るかというと、確たる証拠はないのです。
少なくとも、その周辺で地球像や星像の屈曲現象を、誰が観測してもわかるほどには
ないらしいといえます。
しかし、小さな彗星などでも太陽に近付くとガスの尾を出すように、月でも夜の間に
凍っていた揮発性の気体が、昼の間に蒸散して、一時的な大気ガスが生まれる可能性
も考えられなくはないと思うのです。(それらしい観測結果が過去にあった。)
こうした場合、大気の有る無しは、その基準をどこにおくかによって決まると思うの
です。
地球の場合に、宇宙空間を周回している衛星やスペースシャトルが、大気圏突入高度
のめやすにしているのは、120kmー90kmの高度です。この高度では、大気分子が
地上の10万分の一程度に希薄になっていますが、飛行に支障を与えるので、大気圏
突入という言葉で形容される場所となっています。
URLリンク(iss.jaxa.jp)
URLリンク(gwave.ice.uec.ac.jp)
URLリンク(astro.ysc.go.jp)
月面上の大気分子が、全く何もない太陽系の宇宙空間と同じであれば、「ない」と言
って良いと思われますが、そうでない場合には、どれくらいの密度で存在するのかが
重要な議論となるはずです。