07/12/08 14:40:54 azXnZAlT0
友達から聞いた話。
友達が4、5歳だった頃、近所に小さな野良猫がいたそうです。
子猫が凄く可愛いくて仕方がなかった友達や近所の子供たちは、毎日めちゃくちゃ可愛がった。
今思えばそれは加減できない子供の可愛がり方であって、何人もの子供に執拗に抱っこされ、
連れまわされて、子猫にとっては苦痛でしかなかったのかも知れない。
だからだろうか、子猫は数日後に皆の前から姿を消してしまった。
最初は寂しがっていた子供たちも、いつしかその子猫のことを忘れつつあった。
それから数ヵ月たったお盆のある日。
友達の母親と母親の妹である叔母が一緒に庭にいたところ、物置と化している離れから物音が聞こえた。
二人は不審に思い、戸惑いながらも離れに行って、そっと引き戸を開けた。
中は真っ暗で、明かりをつけようにもなぜか電気のスイッチが押してもつかない。
中に不審人物がいたらと思うとそれ以上踏み込むのは危険に思え、暗闇の中にじっと目を凝らす。
すると見えてきたのは見覚えのある毛並みの、懐かしいあの子猫。
子猫は成長して大人になっていたそうです。