07/10/19 07:13:18 POI9PMuk0
東京じゃねーけどさ、20年以上前、某県の有名砂丘で人死にが見つかったんだよ。行き倒れな。
別に人死に自体はそこまで珍しいことじゃない。あそこで行き倒れる奴ってのは、言ってみればホームレスなんだよな。
どうもあの県のホームレスの中には、最後の場所に砂丘を選ぶ奴がいるらしいね。
ホームレスが行き倒れたって新聞なんかにゃ載らないから現地の人間もよく知らんだろうが、
あの砂丘は昔も今もそういう場所。
あそこって、昼間なら異物、例えばゴミみたいなもんが捨てられてると
結構遠くからでも見えたりすんだけど、ある夏の夜、
砂丘保安官(の前身みたいなの)やってた親戚が海辺の地面に小さな赤い光を見たらしい。
レーザーポインターみたいな感じか? 数秒こちらに鋭い光を放って消えたと言う。
とにもかくにも光源の辺りに行って、懐中電灯で地面を探してみると、恐ろしいことに目と目が合った。
と言うのも、人間か、別の獣のものか知らんが、とにかくそれくらいのサイズの目玉がひとつ、
こちらを向いて転がっていたんだそうだ。
一瞬だけおったまげた親戚は、すぐ冷静を取り戻して近くにあるかも知れない屍骸を探した。
そりゃ目玉があるんだから屍骸だってあるかも知れないだろう。