07/09/27 20:26:56 54C/eYtz0
俺、合点がいかないから革ジャン男のことも説明した。
怪我してるやつがいるはずだ、さがしてやってくれ、きっとテンパって放浪してんだと。
必死な俺を警官が引きずり出してガードレールに刺さったまんまの単車を指差した
「二人乗りの足乗せるステップ、出てないよな。」
挙動不審だってことで翌日署に第一発見者として呼び出し
白目ライダーは病院で時々眼を覚ましては寝る、というのを繰り返してるらしい。
結局事故の状況と、俺の車に傷ひとつ付いていなかったことから俺、開放された。
白目ライダーの母親にお礼が言いたいからと家に招かれた。金持ちそうな家だった。
「あの子、バイク好き過ぎて、家にこんなものまでこしらえて・・・」といい母親はガレージを開けた。
ガレージの中はまるでバイクレースのピットみたいにいろんな工具や
スペアタイヤ、コンプレッサー、ほかよくわからんものがいっぱいあった。
「いつもはしっかり安全な服着て出て行くのにねぇ・・・」という母親に微笑んだあと、俺は固まった。
ガレージの天井のH鋼にハンガーで服が掛けてあった。
黒い革ジャンと皮パン、その胸元にはYELLOWCO**とワッペンが貼ってあった。
母親が俺の目の前を横切った。母親の肩に革ジャンがひっかっかってゆっくり回った。
背中にはあの団子虫状のゴム製の脊髄ガードがついていた。