08/02/05 21:31:38 wOqsAs7S0
そうだね、プロテインだね
897:本当にあった怖い名無し
08/02/05 21:33:36 nmBBwA/L0
>>895
ちくしょう、親分目線でモノを言いやがって!
>>896
ちくしょう、アニキ目線でモノを言いやがって!
898:本当にあった怖い名無し
08/02/05 23:41:15 QGnK57BXO
>>897
>ちくしょう、アニキ目線でモノを見やがって!
かと思った。
899:本当にあった怖い名無し
08/02/06 15:06:44 yj10NVEY0
ウホッ
900:本当にあった怖い名無し
08/02/06 15:17:09 pvXfc0QW0
や ら な (ry)
901:本当にあった怖い名無し
08/02/06 18:21:03 5ZajodzjO
ケイさんシリーズと藤原君シリーズって明らかにそっちのケが入ってるよな。
902:本当にあった怖い名無し
08/02/06 18:35:13 pvXfc0QW0
>>901あーなんとなく言われてみればそんな肝。
そっちのケというか、801っぽい感じ。
903:本当にあった怖い名無し
08/02/06 19:02:51 2F5PFWwYO
女子にもてはやされたい人と、単に自分がそういうのが好きな人。
そんな印象がなくもないが…あんまり露骨でなければ気にしない。
ある程度は趣味嗜好が反映されても、それは味…かな。
904:本当にあった怖い名無し
08/02/06 19:28:40 +/QRA9ys0
シリーズ物好きだったけど、このスレができてからウザくなってきた・・・
わざわざスレ立てるほどのもんじゃないだろ。
怖い話のスレの中でサラッと投下されるから良いんであって、メインにしたらアラが目立つだけだよ。
ちょっとでも批判すると集中砲火浴びるし
905:本当にあった怖い名無し
08/02/06 19:40:07 pvXfc0QW0
>>904どうやったって、シリーズメインになったら過疎になる可能性もあるしね。
アラが目立つ理由の一つは、シリーズって小説調のものが多いからかな?
小説になると、洒落怖より、創作文芸って感じ。
906:本当にあった怖い名無し
08/02/06 20:05:47 BklQx1y90
ケイさんシリーズと藤原君シリーズは厨臭い
だから叩かれたんじゃね
907:本当にあった怖い名無し
08/02/06 20:30:16 7k0ieoIg0
洒落コワで叩かれたのは「お前は怖い話が書きたいのかキャラクターの話が書きたいのかどっちなんだ!」ってことでしょ。
こっちで同じ事言わなくてもいいんじゃね?
キャラクター上等よ。
せっかくきてくれたんだしさ。
腐臭がキツイってのは申し訳ないが同意。
それも個性、面白いトコと考えるが、嫌いな人は嫌いだろうし、厨臭いっていう感想も仕方ないだろうな。
かといって万人向けになると没個性になって面白みが無くなると思うので、各自自分の路線を貫いて欲しい。
偉そうでスマソ
908:本当にあった怖い名無し
08/02/06 20:32:59 pvXfc0QW0
こっちはもうシリーズ物なんだしな。どうせなら好きにやって欲しい。
万人受けするなんて普通ありえないんだし。好き嫌いは人の好みだ。
909:本当にあった怖い名無し
08/02/06 21:46:00 llQIOj42O
やっぱ次スレはいらないね
特に…主婦さんには悪いけど、続きは自分で専スレでもたててやって欲しい
自宅に籠って自慰に没頭するぶんには 誰も文句はないだろうし
910:本当にあった怖い名無し
08/02/06 22:40:44 khV6ASbR0
見 な け り ゃ い い だ け じ ゃ ね ?
911:本当にあった怖い名無し
08/02/06 23:18:16 +/QRA9ys0
シリーズ物好きだけど、主婦さんはお腹いっぱいって人もいるってことでしょ。
やたらとレス返すし。作家はなるべく淡々と話を投下するだけの方が良いんだよな。
ウニもほとんどスルーしてるし。批判はもとより、絶賛したレスにも無関心。
その方が良いよ。主婦さんみたいに下手に返すから、嫌味みたいなことを口走って反感買ったりするからね。
馴れ合いのスレにはして欲しくないけど、シリーズ物読みたいって人もいるだろ。
912:本当にあった怖い名無し
08/02/06 23:25:45 6k6cvdc80
専ブラ入れてコテをアボーンすればいいだけでは?
自分が見たいものだけを提示しろと、不特定多数の人間に求めるのは単なるワガママだ。
913:本当にあった怖い名無し
08/02/06 23:31:54 HHS6RrYZ0
>>911
>作家はなるべく淡々と話を投下するだけの方が良いんだよな。
そりゃお前の好みだろw
レスのやり取りなんて2ちゃんじゃ当たり前のことに何文句言ってんの。
黙って本でも読んでたらいかがかな?w
914:本当にあった怖い名無し
08/02/06 23:44:26 pvXfc0QW0
スレに特別なルールがない限り、自分の好みを押し付けるのはあかんで。
でも、ちょっとここ改善して欲しいというのはありだと思う。
915:本当にあった怖い名無し
08/02/07 00:15:34 qu01H/6aO
とりあえず、やたらレス返すのは止めて欲しい。
その書き手の独占状態になるし、何より馴れ合いの元だしな。
だから主婦(ryが嫌われてんだよ。
916:本当にあった怖い名無し
08/02/07 01:08:37 mLUP8wZ/0
>>915
「やたらレス返すのは止めて欲しい」というのは、
「自分に対するレスを無視しろ」って事ですが、
そんなのお前がどうこう言える事じゃあないですよね~。
917:本当にあった怖い名無し
08/02/07 01:13:53 n1Pkm85v0
>>916うーん、掲示板という特性上、レスは仕方のないことだけど、
やっぱりレスだけで埋まっちゃったらアンチがなにかしらちょっかい出し始めるし。
二つ三つ続くくらいならまだしも、長々と続くと、ねえ?
918:本当にあった怖い名無し
08/02/07 09:41:46 9OBntTOD0
スレは個人の都合で動いていない訳で。
レスのやり取り見たくないなら2ちゃんねる止めた方がいいよ。
919:本当にあった怖い名無し
08/02/07 12:35:29 GaAOGQsDO
頭わっるぅ
920:本当にあった怖い名無し
08/02/07 14:09:33 n1Pkm85v0
あー、レスが見たくないわけじゃなくて、
アンチを活発化させる材料にならないかなぁ、って心配なの。
作品と作者に対するケチだったのが、今みたいにレスが続くことへのケチが追加されたら、
それこそ止まらないなぁと思って。
921:本当にあった怖い名無し
08/02/07 14:21:41 n1Pkm85v0
レスがしたいって言うなら仕方ない。その人の判断だ。
漏れ個人の意見としては、霊感主婦さんは発言の仕方に気をつけて欲しい。
922:本当にあった怖い名無し
08/02/07 17:58:19 Xhh3KrIm0
いや・・・「レスが続く事へのケチ」とか「レス行為そのものに対するケチ」とかがイチャモン以外の何物でもないと思うのだが。
主婦友さん含め、俺たちギャラリーもスルーしとくのが最善だと思うがね。
主婦ともさんが(防衛策的な意味で)言動を改めて静かになればそれに越した事はないのだが・・・
923:本当にあった怖い名無し
08/02/07 18:53:49 n1Pkm85v0
まあ確かに、作者以外があれこれ言ってもイチャモンでしかないか……。
スルーはどこでだって要求されるスキルだしな。
もう、皆さんのスルースキルが高いことを祈ります。
てことで漏れはしばらく自粛ということでROMに徹することにしますか。
924:本当にあった怖い名無し
08/02/07 20:39:21 1u5iFujgO
ぐだぐだ言ってんのは女だろ?男なら終わってんよ
925:本当にあった怖い名無し
08/02/07 21:49:21 lDj9Jvo20
昔読んだのだけど、図書館で知り合った初恋の子が死霊となって
追いかけてくる話は何てタイトルですかね?
926: ◆.SlZQL/YA6
08/02/08 00:19:58 pjIdHnxNO
落ち着きのなさにかけては西日本でも5本の指に入る三十路、
僕の友人(兼保護者だと本人は言い張っている)坂さんは
時々有り得ない無茶をする。
そして僕はかなりの確率でそれに巻き込まれる。
その日、学校帰りの僕は坂さんに拉致同然に連れ出され、
行き先も知らないままフィアット(後部に嫌な感じの凹み有り)
の助手席に無理矢理押し込められた。
「なにするんですか!」
膝の上に鞄を放り出され抗議の声を上げる僕に、坂さんは瓢々と応えた。
「いやね、最近遊んでやれてへんからドライブにでも連れてったろ思うて」
「せめて事前に言ってください。そんで出来るなら休みの日にしてください」
「休みは寝てたいもん」
「黙れやおっさん。休み関係ないやろ、ニート同然のくせしよって」
悪態をつく僕に構わず、坂さんはやけに楽しそうにアクセルを踏み込んだ。
途端、フィアットはパーキングから非常識な速度で道路に飛び出した。
急激に後ろに引っ張られ、僕は間の抜けた悲鳴を上げた。
「坂さん運転出来るんですか!?」
「馬鹿にしたらあかんで、僕だって免許持ってんねから。
周りは止めるけど」
「降りる!」
「そっち車道やから降りたらひかれんで」
927: ◆.SlZQL/YA6
08/02/08 00:21:52 pjIdHnxNO
結局目的地に着いた頃には、日はすっかり落ちていた。
僕達は車から降りると、暗闇の中に建つソレを見上げた。
2階建てのアパート―もっとも壁は数箇所に大きな皹が入り、
窓は板が打ち付けられていたりガラスが割れていたり、
明らかに人の住んでいる気配はない。
見ていて気分の良くなるものではない。僕は坂さんに視線を移した。
僕の困惑に気付いたのか、坂さんは静かに語り出した。
「僕の親戚の知り合いの知り合いが持っとる物件なんやけど……
ご覧の通り、人は住んでへん」
「なんかあったんですか?」
嫌な予感をひしひしと感じながら僕は聞いた。坂さんは曖昧に笑う。
不安が増す。
試しに僕は鼻をつまんでみた。途端に鼻孔の奥に臭いが湧く。
獣と―鉄の臭い?
胸が締め付けられるような嫌悪感を感じて、慌てて手を離した。
「帰りましょうよ」
無駄だとは分かっていながら、僕は坂さんに言った。
坂さんは僕の背中を2、3度叩くと、アパートに向かって歩き出した。
妙に楽しそうに。
928: ◆.SlZQL/YA6
08/02/08 00:24:15 pjIdHnxNO
頭を振り、その後に続く。どうせ坂さんがいないと帰れないんだし、
あの人を一人にしたら何をしでかすか分からない。
何かしらの対策は立てているだろうし、本気でヤバくなったら逃げればいい。
僕はいくつも言い訳を考えながら、アパートに足を踏み入れた。
懐中電灯で足下を照らし、坂さんは舌打ちした。
「見てみ、これ」
中は大分荒らされていた。
煙草の吸い殻やカップ麺のゴミ、はては花火の燃えカスなんかが
玄関に散らばっている。
暇な奴が忍び込んだのだろうが、人の事は言えない。
鼻をつままなくても獣の臭いがぷんぷんする。
僕は知らずに坂さんの服の裾を握っていた。
木張りの廊下を進む。
部屋は3つ並んでいて、それぞれ扉に板が打ち付けられている。
表札は黒く塗り潰され、かつて住んでいたのがどんな人物なのか、
窺えるものは何もなかった。彼らがどんな思いで部屋を後にしたのか。
考えることさえ出来ない。
「……全部閉まっとるみたいやな」
扉を順々に照らしていた坂さんは、
最後に廊下の突き当たりにある階段に光を向けた。
「……上るんですか?」
「当たり前やろ」
そっけなく答え、坂さんは僕の手を引いて階段へと進む―
929: ◆.SlZQL/YA6
08/02/08 00:27:51 pjIdHnxNO
その時だった。
2階から鈍い音が響く。
さすがに坂さんも足を止め、こちらを振り向いた。
「今のは」
「……知りませんよ」
震える足でやっと立っている僕に、坂さんは苦笑いした。
「ここで待っとくか?」
「そんな!」
「冗談や」
坂さんは僕に懐中電灯を持たせると、後ろに回って背中を押した。
僕はぎこちなく、軋む階段を上り出した。
1階と比べると、2階はまだ綺麗だった。
だがさっきの音のせいで、それがかえって不気味に感じられた。
僕は後ろの坂さんを何度も振り返りながら、一つ一つ扉を確認していく。
「……そういえば、なんでこんなことしてるんです?」
そもそもの基本にたちかえり、僕は坂さんに尋ねた。
坂さんはばつの悪そうな顔をした。
「兄貴に頼まれたんやわ」
「兄弟おったんですか?」
そんな話は初耳だった。
「仲は悪いけどな……宗次郎なんて名前は、次男にしか付けんやろが」
「そういやそうですね」
二つ目の扉にも板が打ち付けられていた。
そして僕らは最後の扉の前で立ちすくんだ。
930: ◆.SlZQL/YA6
08/02/08 00:33:46 pjIdHnxNO
板が打ち付けられていない。表札もかかっている。
ただ、扉は真っ黒に塗り尽されている。
明らかに他の部屋とは違う。さっきの音はここから聞こえたのだと、
理屈ではなく直感で理解した。
僕はゆっくりとドアノブに手をかけた。震えている。
坂さんを振り返る。
いつもの白い顔が、しかしいつもとは全く違った険しい表情が、そこにはあった。
僕は意を決してノブを回した。カチリ、と手応えを感じる。
そして、吐き気を催す獣と鉄の臭い立ち込める部屋を開いた。
931: ◆.SlZQL/YA6
08/02/08 00:34:35 pjIdHnxNO
長くなるので今回はこれで。
続きはまたいずれ。
932:本当にあった怖い名無し
08/02/08 00:36:52 My18nyXdO
おっと!
直後はあったけど、投下中に行き当たったの初めてだったのに「続く」?w
933:本当にあった怖い名無し
08/02/08 05:21:41 nN98Lf6gO
乙です。できれば今スレ終わるまでに続き読みたいっス。
934:本当にあった怖い名無し
08/02/08 08:29:45 mlzrD3sK0
坂さん乙。
続き待ってます。
935:本当にあった怖い名無し
08/02/08 17:40:56 /0PM7d9l0
坂友乙。
某魚介類みたいに数ヶ月放置とかはやめてね?
936:本当にあった怖い名無し
08/02/09 02:57:26 LTIoiZDs0
これは普通に次スレが必要だなw
937:藤
08/02/09 21:41:46 VzEQ8g3SO
物事には終りというものが必ずあって、それは突然に訪れるものだと知ったのは15の冬の終盤だった。
卒業を目前に控え、慌ただしく日々が過ぎる中、僕の親友は学校を休みがちになった。以前は学校を休む事などほとんどなく、たかが一日休んだだけで心配して見舞いに行ったくらいなのに、ここ最近は教室にいるのを見ることが珍しいほど、彼は学校に来なかった。
時々学校に来ても、何を聞いてもヘラヘラ笑うだけで何も言わなかった。会う度に目の下の隈は濃くなり、見るからに痩せて、声は掠れている。
それを心配しても、なんでもないと言い切り、そして他愛のない話をしては、またヘラヘラ笑って帰って行く。そして次の日は来ない。
それの繰り返しだった。でも、そんな物足りないほど他愛ない日常も、幸せだったと気付く事件が起きた。
その日、やっぱりナナシは休んでいた。そのことに特別何も思うところはなかったが、帰り際。
「藤野、七島にコレ渡しといてくれ」
進路関係の書類をナナシに届けて欲しいと、担任から頼まれた僕はナナシに渡しに行くハメになった。怖い思い出しかないナナシ宅に行くのは気がひけたので、電話で公園に呼び出すことにした。
そして夕方、ナナシはやって来た。随分とフラついた足取りで、ヒラヒラ手をふりながら。隈はますますひどくなっていて、流石に僕は心配し、ナナシを問詰めた。
「お前、どうしたんだよ」
「別に、なんもないよ?」
「んなわけないだろ。なんだよその隈。頼むから…答えてくれよ。」
真剣に言った。すると、ナナシはゆっくりと、静かに言った。
「成功したと、思ったんだ。うまくいったって。」
絶望的な笑顔をナナシは浮かべていた。泣笑いとでもいうのか、無理矢理笑ってるような表情。何が、と訪ねると、ナナシは声を震わせて言った。
「…大丈夫。今日、全部終わらせるから。」
ナナシはいつものようにヘラヘラ笑った。終わらせるって、なにを。そう思ったけど、聞くことはできなかった。何故か、そのとき、ナナシが別の世界の人のように思えた。
ナナシと別れてからも、頭の中はナナシが何をする気なのか、そのことでいっぱいだった。自棄を起こさなきゃいいが、ナナシなら何をしでかすかわからない。
墓でも荒らすのか、黒魔術でもやるのか、見当がつかなかった。ナナシが言う「成功したと、思った」ってことの意味もわからなかった。
938:本当にあった怖い名無し
08/02/09 21:42:57 VzEQ8g3SO
そんなことばかり考えていた、深夜三時。突然、携帯が喚き出した。表示される名前を見れば、アキヤマさんからの電話だった。
「もしもし」
「ヤバイことになったみたい。嫌な予感がする。早く来て。急いで!!!!」
それだけ言うと、アキヤマさんは電話を切ってしまった。どこに行けばいいのかも言わないで。
でも、何故だろうわかっていた。ナナシの、あの家だ。僕はパジャマのまま家を飛び出して自転車を必死にこいでナナシの家に向かった。
道の途中、アキヤマさんと出会った。アキヤマさんは僕と同じような出で立ちで、ガタガタ震えていて、顔面蒼白だった。
「どうしたの!!ナナシは!?」
「わからない。わからないけど、ヤバイ。ヤバイよ、どうしようもない。どうしよう。」いつも冷静なアキヤマさんが動揺している。どうしてしまったんだ、何が起きたんだ?わからない。
僕はアキヤマさんを後ろに乗せて再び走り出した。すると。
「あああああああああああああああああああああああの女があああああああああああああああ悪いんだあぁああああああああああぅううあぁあああああああああのおおおおおお女がああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
濁ったようなどす黒い声が聞こえてきた。 アキヤマさんかと振り返ると、アキヤマさんは鬼のような形相で
「は や く は し っ て !!!!!!追 い つ か れ る!!!!!」
と叫んでいた。
その後ろ、僕の自転車の後輪のやや後方に、四つん這いになって走ってくる女がいた。目は窪んでいるのか穴が空いてるのか真っ黒くて、口は縦におおきく開かれていた。
そしてものすごいスピードで走ってくる。怖かった。怖くて怖くて仕方なかった。声は近くなるような遠くなるような状態を繰り返している。
ハッキリと呪いの言葉を吐きながら。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!」
939:本当にあった怖い名無し
08/02/09 21:44:59 VzEQ8g3SO
耳が痛かった。呪われている気分だった。それでも必死に自転車を走らせた。アキヤマさんは僕にしっかりしがみついていた。
でも、その手も震えていた。
声はいつの間にか消えて、その頃には僕はナナシの家に着いて居た。自転車を降り、インターホンを鳴らした、そのとき。
「ギャアァアァアアアアアァ!!!!!!!!!」
凄まじい声が、家の中から聞こえてきた。断末魔、ってああいう声を言うんだろうか。腹の底から絞り出したような声。
僕とアキヤマさんはナナシが出て来るのを待てず、ドアを開けようとした。すると、
「…どうしたの」
ちょうどドアが開き、ナナシが出て来た。虚ろな目で僕とアキヤマさんを捕らえていた。片手には包丁が握られて居る。
「晩メシ作ってたんだよ。」
ナナシは包丁をヒラヒラとさせると、
「用事ないなら、帰れよ。」
と言った。突き放すような言葉だった。直感的に、いつものナナシじゃない、と思った。さっきの悲鳴はなに?あの追いかけてきたものは?大体夜中の三時に晩メシ作るわけないし。
聞きたいことはたくさんあるが、なにも言えなかった。不安になってアキヤマさんを見た。
アキヤマさんは震えてうつむいていた。
そして静かに、
「帰ろう。」
と呟いた。僕はわけがわからないままアキヤマさんに手をひかれ、自転車を引きながら帰った。
アキヤマさんはずっと黙っていたし、僕も黙っていた。そして曲がり角で、アキヤマさんがポツリと言った。
「もう、だめだ。どうしようもない。」
「もう、手遅れだ。」
泣きそうな声だった。それだけ言うと、聞き返す間も無くアキヤマさんは走って行ってしまった。
その言葉の意味を理解することになったのは、その次の日のことだった。
そしてそれが、最後の夜になった。
940:本当にあった怖い名無し
08/02/09 23:50:52 n0jtfCB30
わっふるわっふる
941:本当にあった怖い名無し
08/02/10 00:48:57 jgV1ZsSC0
正直つまらんな・・・・。なんでかな、洒落コワに投下されてたときは何とも思ってなかったんだけど。
専用スレで「さあ、読ませろ」と身構えるとほんと駄目だ。
お前ら、ホントにありがたいと思ってるのか?
942:本当にあった怖い名無し
08/02/10 03:09:28 wSSxdXz6O
続きが読みたいよ。
943:本当にあった怖い名無し
08/02/10 04:24:36 PW/+j0XqO
続きは本スレでお願い
いや、マジで
944:本当にあった怖い名無し
08/02/10 09:02:11 C43qFapJ0
続きもここでいいんでね?
945:本当にあった怖い名無し
08/02/10 11:22:06 lhWtb1C90
この、グダグダと書き連ねるのって書いてる人は楽しいの?
肝心の最後を書かないってのは、ここで読んでる人に対する冒涜だと思うんだけど。
PCだって、携帯からだって、メモとか使って書けるだろうに
最後のオチは書かない人を見るたびに
「もう来るなよ…」と思ってしまう。
みんなが皆、2chネラーは暇人だと思ってるみたいだから
こんな下らない尻切れトンボみたいに書けるんだろうけど
実際は忙しい人も居るんだからさ、ちゃんと書いてよ。
ちなみに縦読みはない。
946:本当にあった怖い名無し
08/02/10 20:37:35 6j12HH9c0
同感。だからあそこでも叩かれるんだよ。
947:本当にあった怖い名無し
08/02/10 23:33:03 QaoccV6b0
ここで終わりって事はないだろ?
もうひと頑張りして完結させてくれよ!
948:本当にあった怖い名無し
08/02/10 23:58:46 EjEcQmPZ0
終わりを書かないで引っ張るのがムカつくのは分かるが、シリーズ物の宿命として割り切ろうぜ。
専用スレなんだし。
949:本当にあった怖い名無し
08/02/11 04:34:53 7INIzL3mO
結局ウニも来なかったし…もう終わりでいいよね?
普通に本スレ一本てのが美しいと思うんだけど、みんなどうよ?
950:本当にあった怖い名無し
08/02/11 10:12:33 lkkS3zQK0
今更だが藤原君シリーズはバンプ好きの創作だと思ってていいのか?
Vo.藤原出身地佐倉市。
951:本当にあった怖い名無し
08/02/11 12:05:25 CzFsRLtZ0
>>949
ウニ以外の作者にすげー失礼だな。
952:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY
08/02/11 13:36:19 2CEQ6k7A0
これで最後の投下になります。
主婦さんの実家に代々伝わる刀があるそうで。
ただ、「女性は決して触れてはいけない」との言い伝えがあるとか。
抜くと女性を傷つけるそうなので、鞘から絶対に抜かないようにとも言われてるそう。
ところが主婦さん、「そんな馬鹿な事があるわけないじゃんw」と、一度抜いたそうです。
家族全員が留守の時。
「ほーら、何ともない」と言って、しまおうとしたときに手を滑らせ、思い切り手を切ったそう。
血が飛び散るくらいには切ったそうですが、幸い、医者に行くほど深くは無かったとか。
「・・・まあ、女性を殺す、とかでないあたりが妙に現実的だなあと思ったんだけどさ・・・」と
その手の傷跡を見せて貰ったことがあるが、見事にすぱっとした傷。
「どうしてかわかんないけど、禁忌には禁忌の意味がある」と深く反省したそうです。
スレも終わりそうですしこれで最後です。
以後は名無しに戻って、「友達の話」とでもして該当スレにでもこっそり投下しようと思います。
おつきあい下さった方ありがとう。
953:本当にあった怖い名無し
08/02/11 14:38:51 5mcYmI7g0
>>952
今までありがとうね。
次の行き先のヒントでもw
自分もっとお話聞きたいですm(_ _)mぺこり
954:本当にあった怖い名無し
08/02/11 15:06:36 BhENXSxG0
オカ板にいれば自然と分かるんじゃないか?
955:本当にあった怖い名無し
08/02/11 17:09:08 L8DshRSy0
>以後は名無しに戻って、「友達の話」とでもして該当スレにでもこっそり投下しようと思います。
終わりじゃないじゃないか!
同一人物の身の回りで起こる不可思議現象ってところが面白いんだけどな~。
無理言えないしなあ。
バカに粘着されたのは不幸でしたが、応援する人はそれ以上いたとおもってください。
お疲れ様でした。
956:本当にあった怖い名無し
08/02/11 19:59:15 Bms/5H4N0
>>955
なんで捨て台詞吐くのかねえ?馬鹿って言うのは、意味もなく煽るお前のような奴を言うんだよ。
大体、叩かれたのは本人にも理由があるだろ。都合が悪いことは全て無視して、批判する奴は
馬鹿とか、最悪だな。
957:本当にあった怖い名無し
08/02/11 20:46:32 HWb8MuWd0
目糞鼻糞じゃねーかwww
958:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY
08/02/11 22:51:31 2CEQ6k7A0
もしブログ等作れたらヒント報告に来ます。(許可が出ればw)
これ以上荒れないで他のシリーズ物作者さんが来てくれることを願って
覗いてますので。
皆様ご多幸を。
959:本当にあった怖い名無し
08/02/11 23:54:20 QqCD6nsJ0
もっと話を聞きたいのは山々だが、別れは必ず来るもの。
スレの終わりを区切りに綺麗に去るのもありなのかもしれない。
じゃあな姉さん、今までありがとう!
また会える時を楽しみにしてるぜ!
960:本当にあった怖い名無し
08/02/12 00:23:14 PL0mqF5w0
ウ二キター
スレリンク(occult板:191-番)
961:本当にあった怖い名無し
08/02/12 01:19:21 ylSM4NJ60
また田舎後編なしかよw
962:本当にあった怖い名無し
08/02/12 02:51:24 aIoilMAS0
ウニさんの話ってシリーズの最初から読まないと楽しめないでしょうか?
963:本当にあった怖い名無し
08/02/12 04:28:14 yB17jwVnO
そんなこと無いよ。師匠シリーズは時系列バラバラだから、
ただ投稿順に読むのが読み手のマナーじゃないかなあ
964:本当にあった怖い名無し
08/02/12 11:15:57 eDOP/z/ZO
なんだコイツwww
965:本当にあった怖い名無し
08/02/12 14:40:29 aIoilMAS0
ありがとうございます
966:本当にあった怖い名無し
08/02/12 14:58:45 b4ketAFV0
>>958
興味深い話をたくさん書いて頂き、ありがとうございました。
ヒントの件ですが、このスレもどうなるかはわからないので
下記の掲示板にも書いてもらえるとありがたいです。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
ここに、話を書いてもらってもいいかも。
避難場所でもあるし。
967:本当にあった怖い名無し
08/02/12 16:03:38 1SguDSarO
ウニの馬鹿をここでひきとってくれよ
968:本当にあった怖い名無し
08/02/12 20:53:01 /g8pSpYn0
>>958 もういいから来るな
969:本当にあった怖い名無し
08/02/12 23:28:06 3gc5YCJF0
>>967
引き取れるものなら引き取りたいんですけどね。
流石は諸悪の根源というべきか。
970:本当にあった怖い名無し
08/02/13 00:28:24 wMWddslYO
なんか師匠シリーズ、普通にモバの小説に投稿されてるな
971:本当にあった怖い名無し
08/02/13 02:06:21 s3uNHZZHO
なにそれ、
ウニはプロデビューを目指したのか?
972:本当にあった怖い名無し
08/02/13 02:17:36 wMWddslYO
いや恐らくウニじゃない奴が勝手に投稿している
一応2ちゃんコピペって書いてるけどありなのかな?
他にもモバゲーにはオカ板のネタ色々あるな
973:本当にあった怖い名無し
08/02/13 19:48:50 K/+O+0uL0
モバゲーて、無料だけど利益が発生してるわけでしょう?完全にアウトだろ・・・・
974:本当にあった怖い名無し
08/02/14 04:11:06 PtycEEwz0
こんなスレを立てました。
霊感のある知人にまつわる話を聞かせて下さい
スレリンク(occult板)l50
(俗に言う)シリーズ物作者の皆様が来られるのをお待ちしています。
975:本当にあった怖い名無し
08/02/15 00:13:07 EQebxQA00
最後にスレ内のインデックスでも作らないか?
お前がやれ
㌧
976:本当にあった怖い名無し
08/02/15 00:34:55 V3RNP1VS0
うめ
次スレはやくたてろボケ
977:本当にあった怖い名無し
08/02/15 14:05:13 By7VnK9vO
オマエそんなにこのスレ好きだったんだ?
変わってんな…
978:本当にあった怖い名無し
08/02/15 15:49:05 zn6teUna0
>シリーズ物作者
>>974が次スレってことでいいのか?
979:本当にあった怖い名無し
08/02/15 23:27:56 ZpQS9of8O
自分はシリーズ物作者じゃないから次が要るかどうかは知らんけど、あれは微妙だな。
一度立った物を使わないのは無駄だとは思うが、スレタイが漠然として見落とし易い。
それから、あれを使うにしろ新たに立てるにしろ、
前スレの表示と書き手にトリップを推奨する文はあった方がいいだろうと思う。
書き手の人は、名乗って薮蛇が嫌なら誰だか言わなくていいから、
意思表示をした方がいいかもよ。
980:本当にあった怖い名無し
08/02/16 01:16:28 aWvjg3SxO
本スレだけで十分
981:本当にあった怖い名無し
08/02/16 23:15:41 R80K5tu20
シリーズ物を書きたい人がいるなら専スレは必要。
982:本当にあった怖い名無し
08/02/17 00:59:02 CVUi6rYg0
387 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/02/15(金) 21:06:00 ID:1DM54QaX0
よし!くだらねえ連載モノ減ったな
問題にして騒いだ甲斐があったぜww
自演でヒステリックに擁護したりしてなwww
繊細な神経を要求する創作意欲ってのは
騒ぐ事それ自体が総てを萎えさせるからなwwww
983:本当にあった怖い名無し
08/02/17 09:26:26 +19txHtIO
結局こんなパチモンのスレ擁護してんのは、荒らしに追い出されたイジメられっ子達だろ
素直に移動してきた書き手も読み手もね
984:本当にあった怖い名無し
08/02/17 19:33:32 1O08vXFk0
ナナシは主人公達を生贄にして
自分は「手」から逃れようとしたんじゃないかな。
コルクボードに写真と主人公との手紙を貼ってたってところからして
何か儀式めいたことをしていたと予想
985:本当にあった怖い名無し
08/02/17 20:13:40 DW0/n1He0
梅
986:【初】粗チン【代】 ◆YzQB4hCcfc
08/02/18 21:01:40 gfqoisfpO
カサカサカサ
987:本当にあった怖い名無し
08/02/19 23:26:38 FLRac99JO
>>986
シュー
988: ◆.SlZQL/YA6
08/02/20 02:26:49 ItRqWCczO
>>930続き
臭いが濃い。全身を染められるような気がして、思わずよろめいた僕を、
坂さんが支えてくれた。
黒かった。
ただ黒かった。
壁も天井も床も真っ黒に塗り潰されている。
あるはずの窓は見当たらず、懐中電灯の光さえ飲み込むんじゃないかと
錯覚してしまうような暗黒が、そこには広がっていた。
ただ一点、ちょうど部屋の中心に、白い物体が落ちていた。
懐中電灯の光を投げ込み照らしてみると、それがてるてる坊主だと分かった。
なんでこんな所にてるてる坊主が落ちているんだ?さっきの音はこれか?
それにしては音はもっと重そうだったが―
次々に湧き上がる疑問に混乱しはじめた僕は、坂さんを振り返った。
坂さんの顔は歪んでいた。
怒りとも困惑ともつかない表情に僕は不安になる。
「あの、坂さ」
「勇馬」
語尾を遮り、坂さんは僕を呼んだ。
その声は僅かだけど震えていて、僕の中の恐怖を大きくさせる。
「……なんですか」
「僕が合図したら、部屋ん中突っ込め」
「はぁ!?」
「ええから言う通りにしろ。嫌やったら突き飛ばしたるから」
「坂さんは!?」
「……僕は大丈夫や」
僕の肩を掴み、反論を許さぬ雰囲気に黙らせられる。
989: ◆.SlZQL/YA6
08/02/20 02:28:43 ItRqWCczO
眼前には先の見えぬ暗黒が口を開けている。
僕は目を閉じた。その方が落ち着くと思ったからだ。
けど実際には、ただ臭いをより濃厚に感じさせるだけだった。
心音だけが聞こえる。
背中を押され、僕は足をもつれさせながらも駆け出した。
一歩進んだ瞬間から、肌にぬるりとした何かがまとわりつく。
油の中を泳いでいるような不快感に体が重くなる。
「止まんな!」
背後からの怒声に意識を足に集中させる。
頭が痛い。体が寒い。吐き気がする。汗が止まらない。
手足の感覚がなくなっていく。それでも僕は止まらない。
果てはどこだ?いつまで走ればいい?
たかだかアパートの一室を横断するだけなのに、
永遠に走り続けなければいけないような―
悲鳴が聞こえる。気にせず、なおも走る。
何かに足が引っかかる。ギリギリで体制を立て直し、なおも走る。
誰かに制服の裾を掴まれた。必死で振り払い、なおも走る。
込み上げる悲鳴を喉奥に飲み下し、僕は必死で走った。
ピリピリと皮膚が痛み、口の中に鉄の味が広がる。
鉄の味?だとすればあの臭いは、僕が鉄の臭いだと思ったものは。
踏み込んだ足はそのまま飲み込まれ、奇妙な浮遊感が生まれた。
そして僕は意識を失った。
990: ◆.SlZQL/YA6
08/02/20 02:30:08 ItRqWCczO
眼前に広がる星空に、去年行ったキャンプを思い出した。
高校生にもなって馬鹿馬鹿しいなんて思っていたけど、結構楽しかった。
キャンプファイヤーで踊ったのはなんだったっけ?
マイムマイム?オクラホマミキサー?
ああそれにしてもなんでこんなに体が痛いんだろう。
僕、なにかしたっけ?
「生きてるか?」
視界に無表情な白い顔が入ってきた。誰だっけこの人?
「おい、なんか反応返せや。寂しいやろが。僕のこと分かるか?」
からかうような軽い口調に、僕は突然に覚醒する。
「坂さん!」
「はい正解」
坂さんは無表情のまま、僕の鼻をつまんだ。
鼻孔の奥に湧き起こる、獣の臭いと鉄の―血の臭い。
僕は跳ね起き、そして愕然とした。
そこには2階建てのアパートなんてなかった。
満天の星空の下、ただの原っぱに犬の死体が散乱していた。
あるものは頭を割られ。あるものは腹を裂かれ。
眼球に何本も釘が刺さっていたり。首と胴体が棒で繋がれていたり。
輪を描くように捨て置かれたいくつもの死体が、腐臭を撒き散らしていた。
その光景のあまりのおぞましさに、言葉を無くした。
991: ◆.SlZQL/YA6
08/02/20 02:31:39 ItRqWCczO
「……兄貴は僕を憎んどる」
坂さんは原っぱの中心を睨みながら呟いた。
それは世界の裏側から聞こえる声のようだった。
「原因は僕にあるから、それはええ。
けど、君を巻き込むんはあかんなぁ」
まるで目の前にお兄さんがいるかのような口調を不思議に思い、
僕は坂さんの視線を追った。
死体の輪の中心に、てるてる坊主が落ちていた。
僕が部屋の中に見つけたのと同じ、不自然な程に白いてるてる坊主。
坂さんは暫くそれを睨んでいたが、やがて諦めたように空を仰いだ。
「君を巻き込むんはあかんなぁ」
思い出したような吐き気をどうにか処理し、僕らは車に乗り込んだ。
制服が血で汚れていたから、まずは坂さんの店で着替えてから、
家に送ってもらうことになった。
「上手い言い訳、考えとけよ」
坂さんの言葉に、僕は力なく頷いた。
992: ◆.SlZQL/YA6
08/02/20 02:42:12 ItRqWCczO
一週間後、僕は坂さんに呼ばれて店に行った。
坂さんは相変わらずレジスターに肘をつき、壊れたテレビを眺めていた。
違いといったら、白い顔の左頬が赤く腫れていたことぐらいだ。
「あの後、どないやった?」
「めっちゃ叱られましたよ……その顔、どないしたんですか?」
「兄弟喧嘩してきたんやわ」
坂さんはひらひらと手を振った。手首には包帯が巻かれている。
坂さんはレジスターの下の金庫からなにやら取り出すと、
僕に向かって放り投げた。
受け取ったそれは、不自然な程に白く、
違和感を覚える程に重い、小さなてるてる坊主。
小さく悲鳴を上げた僕に、坂さんは薄く笑った。
「心配せんでええ。それはお守りや。
兄貴からぶんどってきた」
「……これのために、わざわざ喧嘩しにいったんですか?」
「僕は君の保護者やからね。おかげで大分男前になってもうたけど」
坂さんは大きく伸びをすると、「やっぱり兄貴は嫌いやわ」と呟いた。
坂さんは時々とんでもない無茶をする。
そして僕はそれに巻き込まれる。
けど今回は怒れない。
原因はどうあれ、坂さんは僕の為に怪我をしたんだ。
それを忘れない為に、僕はてるてる坊主を鞄に取り付けた。
993:本当にあった怖い名無し
08/02/20 03:01:00 EeYfzYBCO
ああ…また投下最中に遭遇w
続き乙です。
坂さんは直接的に恐いと言うより、
厭だ、ぞわぞわする、うっすら不快な処が怖いな。
しかし今この残りレス数で投下…ニクいタイミングだなぁ…。
994:本当にあった怖い名無し
08/02/20 09:23:40 yEaT4ms60
新スレ立てようか?
このタイミングで投下があるってことは需要があるんじゃ?
995:本当にあった怖い名無し
08/02/20 10:14:16 SRRkNBSU0
坂乙。
シリーズ物作家にって>>974はどうなのか。
一応全部霊感のある○○系だから外れじゃないけど、シリーズ物スレとはっきりさせた方がいいんかな?
996:本当にあった怖い名無し
08/02/20 11:05:36 EeYfzYBCO
>>995 それについては>>979-981辺りの流れも気になる。
場合によっては自分が霊感のシリーズ物が出てくる事もありえるし、
あれを後継にとは思えないな。
坂さんについては、「次も要る」
「一つの話が跨らない様に駆け込みで収めた、次は要らない」
どっちとも取れるタイミングだと俺は思ったが。
本スレの方に集まってくれた方が有難い気持ちはあるが、
それは投下してる人の判断だから…本人の意思を確認したい。どうですか?
997:本当にあった怖い名無し
08/02/20 11:25:44 EeYfzYBCO
連レスすまん。
どうしても次を立てるなら、
テンプレに「(シリーズ物に対して)過剰な勧誘や誘導をしない」旨の文言が欲しい。
998: ◆.SlZQL/YA6
08/02/20 12:39:37 ItRqWCczO
スレを跨ぐ分かりづらいだろうと思い、投下しました。
次スレに関しては、僕もよく分かりません。
専スレがあった方がやりやすいとは思います。
シリーズ物が嫌いな人がいるならば、住み分けた方がお互いの為だと思います。
現時点では声の大きい人が目立っていますが、
心中で反感を抱いている方もいるかもしれません。
配慮を忘れたら、人として駄目ですよね。
いってしまえばこっちは亜流な訳ですから。
あと、続けたもん勝ちな風習が2ちゃんにはあると思うんです。
糞スレも2個、3個と続いたら中々潰れませんよ。
(別にここが糞スレということじゃないです)
指示された場所があるなら、今後はそちらに投下したいです。
999:本当にあった怖い名無し
08/02/20 13:27:32 EeYfzYBCO
坂さんの人サンクス。俺はあんたについて行くよ。
今日は俺も声デカくてごめんなw心配でさ。
一人でも意思確認出来て良かった。
一応今夜帰宅したら次スレ挑戦してみるよ。夜中になると思う。
ここはもう埋まっちゃうだろうから、重複防止のため首尾は洒落怖別館で報告する。
確認頼む。
1000:本当にあった怖い名無し
08/02/20 13:42:48 33lWGw2d0
1000ゲット。
誘導するかしないかは趣旨とは関係ないし、書くだけ無駄な気がするけどねw
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Over 1000 Thread
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・