07/10/27 22:31:53 LcNetdAs0
>>872
ぼくが1回死んだとき、ご主人様はぼくに「またうちに戻っておいで」って言ったんだ。
だからぼく、空に昇って神様に「これからお前はどうしたい?」って聞かれた時に
「もう一度あのおうちに帰して下さい」って答えたんだ。
地上に降りたい犬たちはたくさんいたから、ぼくがまた地上に帰るのはとっても大変だったんだ。
でも、ぼくに「戻っておいで」と言ったご主人様の願いを叶えたくって、ぼくとっても頑張ったよ。
やっとぼくの順番が来たとき、ぼくご主人様のおうちの近く目指して降りて行ったの。
「強く強くお前が願えば、ご主人様はきっと迎えに来てくれるよ」って神様が仰ったから。
そしてある日、ぼくはたくさん子犬がいるところへ連れて行かれたんだ。
ぼくたちを取り囲むようにしているたくさんの人間たち。ぼくは、ご主人様じゃない人に
連れて行かれるのが怖くて、不安で、じっとしていたんだ。ご主人様、どこ? 早く来て。
ぼくは必死でお祈りした。
ふっと懐かしい匂いがした。ご主人様だ! 本当にぼくのことを迎えに来てくれたんだ!!
でも、ご主人様はぼくのことを見ても、ぼくだとは分からないかもしれない。
怖じ気づいてためらっていると、ご主人様はびっくりしたような顔をしてぼくをじっと見つめると、
「○○」
ぼくの名前を呼んだんだ! ご主人様はぼくのことが分かったんだよ!