06/08/29 00:33:35 Z+kkC3Sk
西暦2002年の初夏に発売された『ナイフマガジン』の連載記事、「アメリカ文化とナイフ」によれば、
もともとヨーロッパの斧の柄は直線で、それを持ってアメリカに入植した開拓民たちもはじめは直線の柄の斧を
使っていたとのこと。
しかしアメリカの大森林を効率よく拓く為に斧の改良が求められた結果、狭かった刃の幅を広く、
そして柄は握りやすく、腕にかかる衝撃を緩和するために曲線となったそうです。
アメリカ式として完成したのはちょうど南北戦争の頃。軍の装備の斧の柄は今と同じ形です。
この改良により、威力が五倍も増したそうな。
ただこの湾曲柄は反対方向からの力に弱く、薪割りの技の一つである
「薪に軽く刃を打ち込んでから逆向きにして振り上げ、斧の刃の峰を薪割り台に打ち付ける」をやると、
ポッキリ折れる可能盛大。そのため、刃の峰で楔を打ったりする薪割り専用斧や両側から力がかかる
両刃斧は、直線柄のままです。
もう十年位前の話になるが、バイト先に居た香具師が着ていたTシャツに、
「両刃斧を自慢げにかかげる木こり」の絵がプリントされていたのですが、
描かれた斧の柄が曲線柄であったのですね。
さすがにつっこむのは止めときましたw