08/01/26 04:20:17
>>302 USマート事件には、３つの側面があります。
1. 商品が無可動化基準を満たしていなかった
>>291の資料は 平成９年時点のものですが、USマートの商品には求められる無可動化が不十分な商品が多々あったようです。
銃身の閉塞が簡単な詰め物だけだったり、自動式のブリーチ削除が不十分だったり(全くしていなかったり)と、容易に改造できると判断されても仕方ない物が多く販売されていました。
USマートは大阪府警に無可動化加工について確認していましたが、大阪税関はザルで有名な部分があります。
これに乗じて、本来は通関できない品を通していたようです。
2. 大阪府警と兵庫県警
実は、USマートを摘発したのは兵庫県警です。大阪府警は、USマートの違法品販売を全く放置していましたし、縄張りを荒らされて大変心外だったようです。
兵庫県警と聞いて関西の人は直感的に分かったと思いますが、菱形マークの組関係者がUSマートの顧客にいて、その繋がりで違法品販売を始めたという噂がありました。
実際、組関係者の自宅からUSマートの品が見つかり、内偵を進めた兵庫県警は大規模拳銃密輸事件として これを捜査しました。
ここからは本音の話ですが、組関係者の自宅から見つかったUSマートの品は改造されていない状態でした。
しかし、流通の状況を知った兵庫県警は“全国の購入者を洗えば、必ず改造された物が発見できるハズ”と検事を口説き、ご存知の通り大量の購入者が徹底的な取調べをうけました。
その過程で自殺者まで出たのですが、結局 改造された物は発見できませんでした。
尚、別件で聴取されていた該当の組関係者に対して、“改造して提出すれば”云々の取引を持ちかけたところ、銃刀法量刑のあまりの重さに応じてもらえず、やむなく全国捜査に至ったとの事です。
何にせよ、組関係者がからむとロクな事にはならない、という見本のような事件ですが、自殺した方は本当にお気の毒でした。
残念ながら、USマートの違法品販売を差し引いても、兵庫県警の捜査は行き過ぎだったと言わざるを得ません。