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県ビジネスプラングランプリ：歯科医の辛島さん受賞 ペット皮膚病の快癒で ／大分
2月8日17時3分配信 毎日新聞
◇消毒薬をイオン化、ペット皮膚病が快癒
辛島歯科医院（大分市府内町２）の辛島（からしま）宣美（のぶよし）院長（８１）らが、消毒薬をイオン化することで、
ペットの皮膚病を劇的に改善させ、県の第５回ビジネスプラングランプリに輝いた。表彰式は２２日。
犬や猫は、毛で覆われているのと、患部をすぐにかいてしまうのとで、皮膚病になっても治りにくい。
消毒薬として使われる両性界面活性剤も十分な効果はなかった。
ところが、動物病院の協力を得て、０・７～１・２ミリアンペアの電気を通し、一部位３０～６０秒間、消毒薬をイオン化して皮膚に接触させたところ、皮膚の奥深くまで染み渡り、
緑膿症やカンジダなどに感染した犬２５頭中２０頭が１～６回の治療で治癒。
猫１２頭中８頭が１回の治療で治ったという。残りも１回で回復したため、再来院しなかったらしい。白せん菌にも効果があるという。
歯科医院内に販売会社を置き、特許も取った。０９年度以降の商品化を目指し、動物実験を重ねる。
元々は口内の症状緩和のために２０年ほど前に着想した辛島さんは「将来的には人間にも対応したシステムになれば」と話している。【梅山崇】
２月８日朝刊 最終更新:2月8日17時3分