07/10/19 00:53:15 UyBwF5aX0
Q:では参考にサスペンションの各アーム類を取り付ける際に1G締めを行なわないと
何か弊害は??
又、新車製造時にアーム類の取り付けは空車接地状態にして行なっているのか??
A:新車製造時においては実際に接地状態には致しませんが、機械を使って
各アーム類を空車接地状態と同じ位置とした上で組み付け作業を行なっております。
取り付ける際に1G締めを行なわない場合に関してですが、外力によるブッシュの
劣化が早くなる恐れがあります。たとえて言うならば、ブッシュの動きの範囲を
-10~0~10とした場合、空車接地状態にして締め付ければ通常の走行時の
動きの範囲は-3~0~3の間だとします。これが適切な締め付けを行なわなかった
場合は5を中心に2~8までの間となります。どちらが負担が少ないかは
言わずとも知れると思います。
もう一つ、パッと乗ってすぐに判るほどではありませんが、アーム類を締め付ける際に
サスペンションが伸びた状態の位置で締め付けた際には乗り心地が悪化します。
簡単に言えば固い乗り心地となります。これはブッシュも一種のバネとして働く
事により、サスペンションが縮もうとする動きを阻害してしまう事によるものです。
もちろん設計時のバネ定数やショックアブソーバの減衰力の設定はブッシュを適切な
状態にしてアーム類の締め付けを行なう事を前提として設定しています。
以上問い合わせた結果です。
他にもブッシュについて色んな話を聞けて、タメになりました