08/02/03 20:46:38 e6GIZc8E
ポニテがなんたらかんたら
3:774RR
08/02/03 20:55:50 izciLQc9
>>1乙
4:774RR
08/02/03 21:00:16 wjD52bQc
>>1乙
魔棲雄氏愛してる
5:774RR
08/02/03 21:15:21 ct6eIcu9
>>1乙
いよいよ10機目!
6:774RR
08/02/03 21:34:10 LVGXpfcH
>>1乙
7:774RR
08/02/03 21:44:12 Ey2FlFPI
記念カキコ
8:774RR
08/02/03 23:24:56 iot7e9Dj
>1 Z
9:774RR
08/02/04 00:42:39 joQ67eek
>>1
/} ))
/ !____
| ̄`ヽ、_/ 〈: : : : : : `: . 、 )) 。
(( | - Y }ニニ=、: : : : : \ ・ o っ o _____
, オ r'`t---': : : :.ヽヽ: : ヽ/〃/ , " ==- ____
//{ /:∧:ヽ: :ヽ: : : : : : ! : :.:.l. . :;ゞ______________,.へ ____
/ /:/: :レ': : /| ヽ:.{\:.\: : : :|: : :.:|. . l:ミ::::::::::::::::::::::::::| |////////| ヽ ==-
. /:/: : : : {: :l ヽ \ `ニ弌ヾ| : :.:.|::./::《~~~~~| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア / ─
/:,イ: : : : :.l: :|/ l: : : |/ :.:ミ` ──┘____ / /
|/ {: : : : : |X| / |: : :.|⌒i : ` 、ヾ・、 ==- / /
| : :l : : |. ≠─┼: : |_ノ :.\ っ o / / |\
| : :l : : |ヽ -─‐ァ |: : :.|x: :∧ 。 ゚ | { j ヽ
((.. |: /l : : |::.ヽ / xx|: : :.l^}/ ', `ー―‐" ノ
|/ !: :ト:.::八 xxx o .ィ'´|: :./ ̄歹 ` ----------‐´ ____
. c ヽ|:.:.:∧`:.ーr:t.7T 「/ ノ/ <__}{.| ==─
. |:.:/ V:.:∧l./ | / / | , -‐┐
. ((. ∨ ∨ / / l |'´ : : :.:} これは刺さってるんじゃなくて
/) V ! / , '´ ! : : : : :| 乙なんだからねっ!
〈¨ / | // |: : : : : }
10:774RR
08/02/04 09:34:28 OFmeonaI
乙乙R
11:774RR
08/02/04 12:28:24 G5TJ+lFe
>>1乙
12:774RR
08/02/04 22:25:11 bmzbh5+9
通勤電車の楽しみがマスオな俺のために超続編期待
13:774RR
08/02/05 23:21:45 ehDVDSA7
学校終わって映画のスーパーカブ見に行ったら
20時40分からの1回だけですって追い返されちゃったよ。
14:774RR
08/02/06 22:56:09 ij2Vb64b
スーパーカブ、関西でやってないんだよなぁ(´・ω・`)
15:774RR
08/02/07 02:40:09 sk+9CTeU
>>14
そりゃ関西だから
16:774RR
08/02/08 08:49:33 DkhIjuH9
ほしゆ
17:774RR
08/02/08 12:42:44 f2NwM1BR
ほす
18:774RR
08/02/08 15:12:58 jnBsFiYE
凄くタイトルが気に食わないが「団塊ボーイズ」を見に行きたい
19:774RR
08/02/08 22:47:38 TxUrFxSj
アメリカでは結構ヒットしたみたいだけど、あれじゃあ日本では鳴かず飛ばずで終わりそうだな。
団塊ボーイズ(笑)
20:774RR
08/02/08 22:48:20 TxUrFxSj
アメリカでは結構ヒットしたみたいだけど、あれじゃあ日本では鳴かず飛ばずで終わりそうだな。団塊ボーイズ(笑)
21:774RR
08/02/08 22:49:10 2/OKp0zZ
ウメさんのバイクってメイト?
22:774RR
08/02/08 23:24:46 ueia88Zx
えっ、カブだと思ってたけど。
まさかメイトなのか?
23:774RR
08/02/08 23:27:40 qvdY+5Q4
オレの名前は伊佐坂甚六、店の仲間からは「JIN」と呼ばれている。
大学を中退し、今の店で働き始めてからもう5年は過ぎようか。
浪人してまで入った大学を何で中退したかって?
オレがバカだったのかもしれない。
浪人のストレスから妹を無理やり押し倒し、大学合格後もその関係を続けた。
しかしある日その現場を母親に見つかり、親から勘当言い渡され敢えなく大学中退ってわけさ。
だが決して後悔なんかしていない、なぜなら・・・
甚六の住む安アパートに近づくチョイノリの音。
やがてそれは甚六のアパートでエンジンを止め、代わりに聞こえてきたのは鉄製の階段を昇る
オンナのブーツの音。
足音は甚六の部屋の前で止み、シリンダー錠を廻す音がする。
ドアを開け、買い物袋を下げたオンナが一言
「ただいま、兄さん」
24:774RR
08/02/08 23:50:29 PBvcuohp
プッ
25:774RR
08/02/09 08:43:28 4ElYWJNN
新しい作家さんだね。
期待してるよ。
26:774RR
08/02/10 18:45:48 Y9kP5kXx
サザエさん観てたら急に第三京浜行きたくなった。
見終わったら行ってくる。赤のスズキのバイク。
27:774RR
08/02/10 18:47:08 Y9kP5kXx
おい! さっきサザエさんでネイキッドのバイク出てきたぞw
車種はなんだwww
28:774RR
08/02/10 18:47:43 eOjghc+I
赤いバイク…
と、東京タワー消防署仕様!?
29:774RR
08/02/10 18:55:54 7db1UKDD
アナゴさんの奥さん、こえーなw
30:魔 棲 雄 ~マスオ物語~
08/02/10 22:59:39 rK/DFXR7
現在執筆中です。もうしばしお待ちください。
・・・今日はアナゴさんの入浴シーンが見られて得した気分w
31:774RR
08/02/10 23:00:31 3XKdrZGv
待ってます
32:774RR
08/02/10 23:38:21 U9DUFrMg
おっこれは期待
つ④
33:774RR
08/02/11 00:06:31 5PzkR9sQ
>>30
つ④
34:774RR
08/02/11 16:46:39 cVWRZDgE
サザエさん昨日だったか。。。
なんか、今日が日曜な気がする。。。
35:774RR
08/02/12 16:56:31 E0lvdiHs
>>30
期待しておりまするwww
で、ほしゅ
36:774RR
08/02/12 20:38:10 7ROnodOT
魔棲雄氏降臨age
魔 / ∩___∩ \_WW/
・ ≪ | ノ ヽ ≫ 魔 ≪
棲 ≪ / ● ● | ≫ ・ ≪
・ ≪ | ///( _●_)//ミ ≫ 棲 ≪
雄 ≪ 彡、 |∪| 、`\ ≫ ・ ≪
! ≪ / \ ヽノ /_> / ≫ 雄 ≪
≪ \|-─●─●-/ / ≫ ! ≪
MMM\ | / ̄ /MMM\
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
37:774RR
08/02/12 21:16:45 9mBoA6MM
>>36やめろwwwww
38:774RR
08/02/14 07:59:28 VKLr3TqT
ほしゅ
39:774RR
08/02/15 18:25:02 n3ARgXzK
ほしゅ
40:774RR
08/02/15 22:13:05 JNLpYTcV
>>30
1週間でも2週間でも気長に待ってるぜage
41:774RR
08/02/17 00:05:57 R/QwR2e6
魔棲雄支援ホシュ
42:774RR
08/02/17 00:45:57 CRrs9QAJ
捕手ならageて欲しい
43:774RR
08/02/17 01:30:27 iuhj0X8h
上げなくても保守にはなるぜ
44:774RR
08/02/17 21:31:31 mE/cfbha
>>42
バイク板のホシュはアゲなくてもいいんだぜ
45:774RR
08/02/18 10:54:55 0r0ti94h
ほ
46:774RR
08/02/18 20:30:00 SSHt6D2m
し
47:774RR
08/02/18 20:39:17 mytHpD7y
の
48:774RR
08/02/18 20:42:04 25pe6KMH
こ
49:774RR
08/02/18 21:15:18 2d7tf34p
ま
50:774RR
08/02/18 21:16:09 TLT9BDbh
ん
51:774RR
08/02/19 04:07:08 dA+bzwAj
こ
52:お祭り嫌いの魚屋 ◆6KCn9qkW1c
08/02/19 15:24:00 3MqJLx45
AM2:30 首都高湾岸線東行き─
赤城レッドサンズ・プロジェクトDのリーダー、高橋涼介がカワサキ ZX-10Rで
湾岸を激走している。後ろから弟の啓介がFDで追う。
…寄る年波には勝てず、涼介は長年連れ添った愛車・FCを手放した。
オークションに出品されたFCは、“赤城の白い彗星”涼介が乗っていたということもあり、
マニアに280万という異常とも思える高値で買い取られていった。
新車近い値段まで跳ね上がるとは…さすがの涼介も予想できなかった。
FCと別れた涼介は車を買わず、10Rを選んだ。「高橋兄、四輪から二輪に転向か?」
関東の走り屋達は揺れ動いた。啓介にも大きな衝撃を与えた。
53:お祭り嫌いの魚屋 ◆6KCn9qkW1c
08/02/19 15:26:12 3MqJLx45
涼介の10Rが次々と一般車の間をすり抜けていく。峠仕様の啓介FDは
ハイペースな涼介についていけず、途中からミラーに映らなくなった。
涼介が首都高に出てきた目的は明確である。「悪魔のZ」と「湾岸のSABU」を
まとめて撃墜すること。両者とも、数多くの伝説を打ち立てた猛者だ。
リターンライダーの涼介が参戦するのは誰の目から見ても無謀…。
ぼんやりとしていた涼介のスピードは落ち、そこそこのペースになった。
ミラーに眩い光が見えた。
「(なんだ啓介…やっと追いついたか……)」
しかし、後方から接近してくるヘッドライトはFDのものではない。
「速い!これは車じゃない…バイクか…!?」
つづく
54:774RR
08/02/19 16:19:46 QRanM08t
ヤンマガ乙
55:774RR
08/02/19 19:36:33 rL/5l6co
悪魔のZ2か?
56:774RR
08/02/19 21:55:31 qakAoXLU
イイヨイイヨ
57:お祭り嫌いの魚屋 ◆6KCn9qkW1c
08/02/20 16:19:25 uO6++tll
「速い!これは車じゃない…バイクか…!?」
迫ってくるヘッドライトは一灯、ロータリーとは異なる低いエキゾーストノート。
譲って先行させるか、加速して振り切るか…。涼介が思案したその刹那…!
「…!」
バイクは涼介の横をかすめるようにして、前に飛び出た。
「緋色の隼…魔棲雄!?」
完敗だった。10Rに乗り換えて初の敗北…。FCに乗っていた頃を入れても2回目…。
料金所を抜けた涼介は大井PAに入り、啓介の到着を待った。
58:お祭り嫌いの魚屋 ◆6KCn9qkW1c
08/02/20 16:21:08 uO6++tll
程なくして、啓介がPAに着いた。車から降りてきた啓介は興奮気味だった。
「アニキ!さっきの単車は何だ?凄ぇ勢いでブチ抜かれたぜ…」
「あれは魔棲雄…。まさかSABUに会う前にお目にかかるとはな。」
「で、勝ったのか?」
「フン。何言ってんだ、ボケてんなよ啓介。あんなバケモノに勝てるわけないさ…」
「…ウソだろ…!!」
涼介の敗北。それは本人以上に、啓介をはじめとする周囲の人間を悲しませた。
情報はブログ、掲示板、メール、口頭…あらゆる手段で日本中に伝達された。
「池谷先輩~!マジ緊急っす!涼介さんが首都高で負けたらしいんですよォ!!」
「何!あの高橋涼介が…。やっぱ峠じゃないとキツいかなぁ…。」
「ねーねー、北見サン 高橋涼介が湾岸で撃墜(オト)されたみたいヨ」
「くくく・・ オジョーチャンお得意の噂話か・・ で 誰だ?高橋ってヤツは」
つづく
59:774RR
08/02/20 18:34:46 cy0eOIYX
湾岸でいきなりだとアクセルオンオフとかじゃなくね?
ましてバイクでしょ
気付いてから加速して振り切れるわけないじゃん
さらにターゲットの機種も知っててチャレンジしてるわけだよね
今後、高橋くんが抗える要素はどこなんだろ?
今後の展開に期待してます
作者さん頑張って下さい
60:774RR
08/02/20 20:50:52 FiLl2eom
なんだ、このサラリとしたツンデレは。。。。
61:774RR
08/02/21 00:43:09 TtLGRTrw
ワロタ
62:774RR
08/02/21 05:10:26 omyB4xA4
湾岸走ったことあんのかこの作者?
つーか無免許だろw?
ぜんぜんリアリティが無いけど頑張って書いてね
63:774RR
08/02/21 08:03:40 FXSnJI7d
もちろんターボ化だろ
260キロからウィリーする相手を追って、西湘バイパスの壁突き破って海へダイブすんの
64:774RR
08/02/21 12:20:16 NHCZZR1A
キリンでそんなやつがいたな
65:774RR
08/02/21 17:30:53 sJ8bqDZ/
穴ゴーゴーゴー!
URLリンク(jp.youtube.com)
66:774RR
08/02/22 06:20:25 tlpq4IsN
全然臨場感内
無免許乙ww
67:774RR
08/02/22 14:23:56 XNUFBYDD
マスオ伝説の続きまだー
68:774RR
08/02/22 21:27:26 kQ9mCyQR
もうダメかもシレンねorz
上を向いて歩けないよ(涙目)
69:774RR
08/02/22 21:33:35 aKJaMybg
上を向いたままあるかなければ良いと思うよ
70:魔 棲 雄 ~マスオ物語~
08/02/22 21:57:42 eG+slsmh
いや、もう本当に申し訳ないです。かなりバタバタしてまして。
巻き返しは計りたいと思ってます。
>>52
つ④
71:774RR
08/02/22 22:00:10 F2mjlDZD
>>70
たのみます。
期待してるZE☆
72:774RR
08/02/23 09:36:10 Q+QcicYz
イージス艦あなご
73:774RR
08/02/24 06:31:02 d3bsqutB
アナゴさん
鼻のデカさは
空母級
74:774RR
08/02/24 07:31:37 KQAZNkgl
いっそターゲットを湾岸スレの悪魔のZ(50J)にしとけば…w
75:774RR
08/02/24 20:59:19 d3bsqutB
久々にサザエさんを見ましたら、アナゴさんを見て噴いてしまったw
このスレのせいだ(#^ω^)
76:774RR
08/02/24 21:38:20 q4efMVXi
>>75
どのへんで噴いてしまったんだ(#^ω^)?
あ、今から録画したやつ見るから参考までに
77:774RR
08/02/25 00:35:59 2lsTGA1n
>>75
今回は華沢さんの登場回数が多かったね
78:タラオの寿司
08/02/26 00:46:33 jxN1toUw
ボクもバイクがほしい。
父の昔の写真は真っ赤なバイクとともに写っていた。
幼い日に憧れたオートバイという乗り物。
その写真の記憶だけは色あせずいつまでも心の奥底にこびりついている。
三無い運動や祖父母が心配するといった気持ちもあるが、この気持ちだけはどうしようもない。
こつこつと小遣いを貯めた金は、原付免許へと姿を変えた。さすがに中免までは届かなかったがしかたが無い。
いよいよ高校生だ。これからはアルバイトだってできる。
タラオ16歳の春である。
夕日がまぶしい朝日が丘団地。小高い丘の上に造成された団地は頂上付近の1丁目から4丁目までの集合住宅地だ。
東京のベットタウンとして急な住民の増加を生みそれに伴い駅前の商店街までの道も整備された。
丘の南側に下るツヅラ折りの坂道は夕焼けがよく見える。美しい町並みである。
ジリリリリリリリリーン ジリリリリリリリリーン
電話の音が鳴り響いて女将さんが電話に出る。
「はい鮨辰です」
「いつもお世話になっております・・・はい・・・上握りを・・・・3人前・・・はい」
「1つがさび抜きで・・・茶碗蒸し・・・こちらも三人前で・・・はい・・・・・いつもありがとうございます」
「30分ぐらいでお届けにあがります。ありがとうございました。」
いつものお客さんからの出前の注文だ。たしか巨人が連勝すると寿司を取るお客さん。
15分もしないうちに寿司と茶碗蒸しが風呂敷に包まれてタラオの元へ廻ってくる。ここからがタラオの仕事だ。
出前用のジャイロに商品を積み込むとジャンバーと手袋をつけて跨る。
後ろに下がりながらUターンをして表の道へとタイヤを向けるとヘルメットのあご紐を締めてエンジンをかける。
後ろから女将さんが「次の出前が入ってるから急いで行ってきなさいね」と声をかける。
軽く会釈をして夕焼けの道へ出る、頂上の一丁目までの一本道を荷台を気にしながら安全運転で走っていく。
親方には出前の最初にしっかりと言われてい
79:タラオの寿司
08/02/26 00:48:10 jxN1toUw
「ちょっとの衝撃でも寿司は転がっちまう。そうなったら崩れてしまって売り物にならないから注意してくれよ」
「段差やブレーキも気を遣わなくちゃならないからな」
「最初だから練習にこれを積んで1丁目の一番上の朝日が丘第一公園まで行って来い」
荷台に置かれたのは茶碗蒸しが1つ。
「公園に着いたら食ってみろ。柔らかめに作った茶碗蒸しがこぼれてなければ上出来だ」
言われるままに走り出したタラオだったがよくよく考えればダンパー付きの荷台である、水を汲んだコップだってこぼれるわけは無いのだ。
それでも根が真面目なのか慎重かつ丁寧に走り、公園に着くと荷台の茶碗蒸しを取り出して匙で一口すすってみて驚いた。
舌の上で優しくとろけるシイタケの香りと鶏肉の深みのある味わい、銀杏の苦味のアクセントが調和して三つ葉の茎が舌触りを楽しませる。
茶碗の中に詰め込まれた極上のハーモニー。
とても美味しい茶碗蒸しだ、これをお客様に届けなければならない、親方や兄弟子が一生懸命仕事をしたことを自分が台無しにしてはならない。
その思いが一口飲み下す度に強まるのであった。
そういった事からタラオの運転は時に神経質とも言えるほど加減速や段差の乗り越え、左右のバランスに気を使った走りであった。
もはやこの団地のあらゆる段差とカーブは手に取るようにタラオの感覚に取り込まれていた。
80:タラオの寿司
08/02/26 00:49:24 jxN1toUw
「ありがとうございました。器は明日取りに伺いますので外に出しておいてください」
そういってお客様の家を背にしてバイクに跨ると、出掛けに言われた女将さんの言葉が思い出された。
「そうだ、急がないと・・・」
颯爽とジャイロに跨るとエンジンをかけ走り出す。その走りにはのぼりの時の遠慮は無い。
加速の良いくだりとはいえ、クネクネと続くカーブをキビキビと下ってゆくためにはやはりブレーキングと全開時間の長さが重要になる。
しかし、配達時の走りで道の全てを我が物にしているタラオにとって攻めるという感覚はもはや常軌を逸しているといっても過言ではない。
3輪である特性を生かしたフルバンクからの切り返し、後輪のすべりを感じながらクリッピングポイントで路面のうねりに乗せて一気にグリップを回復させる。
彼には路面の轍すらもバンクの一部だ。
そして唯一のストレートからのヘアピンをイン側の街灯に屋根が擦るほど寄せながら排水勾配に片輪を落として一気に駆け抜ける。毎日何度も走り続けるからこそ彼には他のものには見えないラインが見えていた。
「戻りました!」
店に戻るとすぐに次の出前が用意されていた。
「次は4丁目だからね、気をつけていきなさい」
再び走り出したタラオの背中を暮れ残した夕日が優しく照らす。
今日も忙しくなりそうだ。
81:タラオの寿司
08/02/26 00:50:10 jxN1toUw
ついかっとなってやった、今は後悔しないように努めている。
スレを汚したことについては追って謝罪文を掲載させてもらう場合があります。
82:774RR
08/02/26 00:51:58 pHVSURQw
>>81
gj
83:774RR
08/02/26 00:52:43 C/B0zkpk
>>81
イニDっぽいところがアレだけど面白かったデス
84:774RR
08/02/26 00:56:13 F9OWbhLM
>>83
俺もイニDっぽいとオモタ。
>>81
GJ
85:タラオの寿司
08/02/26 00:59:54 jxN1toUw
すいません、まんまイニDネタを持ち込みたかっただけです。
タイトルは将太の寿司から戴きました。
レッドサンズピザとかのデリバリー担当の兄弟とバトルが始まりそうですが、
続編は書きません。
コメントありがとうございました。
86:774RR
08/02/26 01:50:27 f4Rzn/32
>>85 GJ そこまでやるなら笹寿司と佐治さん出さなきゃ収まらないんじゃないか?
87:774RR
08/02/26 12:17:12 sXozlQSI
つ④④④
88:774RR
08/02/26 22:27:55 +PE0reNB
ヤバい、まさに寿司屋で配達してる俺だwww
寿司配達した後、パッド付けて膝擦りながら交差点曲がるのは快感だよ。
三輪だから安定してるし( ´ー`)
とにかく④④④④
89:774RR
08/02/27 00:18:46 tL2/8rH8
>>88
なんと言う俺
ウチはファミレスだけどw
90:774RR
08/02/27 02:10:35 0elFUqWa
ピザ屋の俺が通りますよ
91:774RR
08/02/27 02:29:37 N/FRhX2s
ピザ屋だけど三輪ギャップにすげーよわくね?
92:タラオの寿司
08/02/27 03:12:53 8HmNK3zp
拝啓
実は高級寿司店でバイトしています。
>>91 まぁ、ネタですのでそのへんはご愛嬌ってことで許してください。
>>88 おいらも三輪ジャイロ(グリップヒーター付)で寒空のした配達しております。
太い国道から左折する際、減速なしに突っ込んでいくのは快感ですね。
お互い安全運転で頑張りましょう。ちなみに当店では上握り4000円からです。
配達時に転がしたら、その日の給料吹っ飛びますwww
>>皆様
レスありがとうございます。気が向いたらもしかして続編を書く機会があるかもしれませんが、その際は温かい目で見守って下さい。
敬具
93:774RR
08/02/27 03:47:50 QYPwKJ1M
俺は去年までSPACY100でバイク便やってた。
主な行動地域は杉並、中野、世田谷。
環八や環七周辺はサザエさんの舞台なんだなw
94:774RR
08/02/27 11:44:16 AfHGZMqu
>>93
すごく…地元です
95:774RR
08/02/27 20:08:54 ry1/NmCK
イージス艦アナゴ 緊急浮上します!
96:774RR
08/02/27 20:12:10 I0F7pl2H
イントルーダー1800だろ。
…空気の読まない携帯がいう。
97:774RR
08/02/27 22:37:54 S83TAq1d
ジャイロとかの三輪ってさ、後輪の接地面積がハンパないわけじゃん?
そうすっと例えばレースとかするとしたら、そのライテクは普通のバイクとかと
全く違ったものになるのかね?
98:774RR
08/02/28 14:56:06 +OliyIFG
ジャイロは方輪浮き始めてからが勝負だ…と聞いたことがあるw
99:774RR
08/02/28 23:36:41 sysfLcVz
_________
く〇√
∥
くく
よし!次は任せたぞ!
100:774RR
08/02/29 17:10:40 8za3wjMv
ホスホス
101:774RR
08/02/29 21:10:59 3IILRRl8
カツオって出世しそうなタイプだよな
102:774RR
08/03/02 03:42:00 QS2jevwu
ホシュ
103:774RR
08/03/03 16:09:48 2kR1VMVU
ほしゅ
104:774RR
08/03/04 02:56:35 pT++FZq+
前スレにあった電車男だけどあれはヤラセ(リアルタイムを装った釣り)な
オタ産業狙ってたのがバレた
カーセクースカットされてたりシナリオ外の途中で湧いたコテハンの存在が消されてる
しかしそのコテハンをモチーフにしたキャラクターは映画とかでは脇役で使われてたが
105:774RR
08/03/04 03:33:20 L+8sWKnA
そんなこと、電車から入ってきたやつ以外は
みんな知ってんじゃないの?
と思ったけどバイク板しか見ない人もいるだろうし
そういう人は知らなくて当然か。
106:774RR
08/03/04 12:06:30 pT++FZq+
>>105
意外と知らないやつ(信じてる)が多い
住民の入れ替わり
結婚して降りるのも('A`)ヴェノアで残るのも自由だ
看板背負ったバイトのおにーさんたち
調子にのって店や本部に通報されないよーに気をつけなヨ
それだけじゃあすまない
アソコは暴走族が配達しているなんて噂たったら洒落にならないヨ
看板を背負って走るとはそういうコトなんだ
107:774RR
08/03/04 20:04:07 EhxsNTll
今日も配達
108:774RR
08/03/04 20:13:04 LT/tHOh0
>>105
昔、電車男の、まとめサイト作った人って
バイク板住人だって聞いたけどホント?
109:774RR
08/03/06 09:49:33 8JEmILVK
ホシュ
110:774RR
08/03/07 01:33:47 xtGDxVWh
魔
111:774RR
08/03/07 05:03:52 kf0Q/5Qx
棲
112:774RR
08/03/07 05:30:31 YwkOw44Z
雄
113:774RR
08/03/07 09:27:43 tM4/Rdje
正月から更新なしか…。
前回の話ってどんなんだっけ
114:774RR
08/03/07 14:16:29 U/JK0hr4
たしか前回はアナゴさんと一緒にソープ行って童貞を卒業した話だよ
115:774RR
08/03/07 18:48:05 wphjaJKy
そうそう
雑誌で相談したら有名な作家が
さっさと行けって即答だったね
116:774RR
08/03/08 07:27:21 zfzuH0wv
(゚ω゚)ニャンポコ
117:774RR
08/03/08 11:42:32 vvnwR1YA
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃----------------------------------┃
┃ | 三シ ヾミ 彡シ ヾ三 | ピキーン!! ┃
┃ | 三| -丶、.,_ノ 'i'´(_,,/`_,. i三 | ┃
┃_________ト、ニ| <でiンヽ ;'i"∠でiン |三|._∧,、_________○┃
┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄',.iヽ!i ヾ`= ‐' / 、 `ー´ i|シ,イ ̄'`'` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃
┃ i,ヽリi ,': :、 i|f ノ そろそろ来るか!? ┃
┃----------------------------------┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
118:774RR
08/03/08 22:07:15 N52gRWw7
まろやめれwww
119:774RR
08/03/09 11:07:28 vgLjEFXQ
緊急浮上
120:774RR
08/03/09 18:37:41 QdrvM/Jv
リアルタイムあげ
華沢さんの父ちゃんの朗読が聞けて満足w
121:774RR
08/03/09 19:01:21 3JrBV5sn
来週のサザエさんは「カツオ昭和ロマン」
やっぱ80年代のバイクが出てくんのかなw
122:774RR
08/03/09 20:38:41 lQtcUA08
>>121
リアル魔棲雄の予感w
123:774RR
08/03/10 22:33:23 XkzUTag9
ほゆ
124:774RR
08/03/12 11:34:08 e89/ZrcV
浮上します。
125:774RR
08/03/13 12:58:48 UFRAvbEE
もうだめぽ
126:774RR
08/03/13 13:35:17 wAUqbKWY
まあまあ、他人任せで進行してんだからそこを理解しましょう。
127:774RR
08/03/14 11:05:53 wwThWF0T
ホシュしにきました
128:774RR
08/03/14 18:49:33 38yccuuQ
保守ぬるぽ
129:774RR
08/03/14 19:10:44 zDgjRgAG
>>128
保守ガッ
130:774RR
08/03/15 02:32:23 gUQ1CqYM
魔
131:774RR
08/03/15 06:23:35 Lzh6oBnY
神
132:774RR
08/03/15 08:40:28 DOAaFsHJ
ガ
133:774RR
08/03/15 08:43:03 fZ5VlkvH
ッ
134:774RR
08/03/15 11:15:35 7MM65Sk7
Z
135:774RR
08/03/16 18:24:10 sxJEiJDJ
もう春だ、バイクの免許を取りに行こう。
去年の今頃はそう思ってた。
↓続きよろしくね
136:774RR
08/03/16 18:56:50 Lsl5gADh
雪解けが進むこの季節、今年こそはバイクを買おうと思い続けて幾年月…
昨年の今頃もそう思ってた。
↓後は任せた。
137:774RR
08/03/16 21:46:40 gOO3LcjS
のどかな風が吹くこの頃、今年こそは膝を擦ろうと思い続けて幾星霜・・・
20世紀の終わり頃もそう思ってた。
↓後は分かるな?
138:774RR
08/03/16 21:47:13 m0C2oF4/
そんなある日、
月明かりに照らされ不気味に輝く一台のバイクに目を奪われ
ランニング状態で足を止めた
↓
139:774RR
08/03/17 00:22:55 7k2HAAQV
カワサキか・・・
↓
140:774RR
08/03/17 04:42:57 sG6U3n1J
せっかくの流れ豚義理で悪いがこれは言わせてくれ
>>139
クソワロタwww
141:774RR
08/03/17 04:46:40 HwZUJ/T+
水銀灯に照らされてか、それとも僕を誘ったのか、そのカワサキのヘッドライトが光ったような気がした。
導かれるように距離を縮める。
車種はなんだ?
142:774RR
08/03/17 06:42:02 xhTJXLZG
ZZR250だ
143:774RR
08/03/17 11:16:33 dmZkzO1j
漆黒のZZR250、一見至ってノーマル。だが、
144:774RR
08/03/17 11:26:55 hJjwGkk0
よく観るとエンジンはTZR50のエンジンだった
145:774RR
08/03/17 12:58:58 si6rjHLv
足回りはZX-10。すごいチューンだ
146:774RR
08/03/17 13:11:49 hJjwGkk0
さらにカーステと三段シートまで装備された超高給ラグジュアリー仕様であった
147:774RR
08/03/17 13:34:02 jtgUK6Yq
そのバイクにマイナスドライバーを片手に持つ少年が近づいてきた
148:774RR
08/03/17 13:58:23 2yWBy8ZH
「もうっ!チャーンが真っ黒じゃないの!あと魔棲雄氏まだ?」
少年は一晩かけてそのマイナスドライバーでチャーンの汚れを取り除いた
149:774RR
08/03/17 16:23:36 WVgnZ4Wp
すまん・チャーンって何だ?
150:774RR
08/03/17 16:27:16 /3CNnfPx
>>149
イクラちゃんじゃないか?
151:774RR
08/03/17 19:10:47 t2AF04ax
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
152:774RR
08/03/17 20:26:32 vZSFufcP
>>148
華氏も最近出てこないね。
個人的に好きなのにな…。
153:774RR
08/03/18 00:30:23 2kkJCli0
チャーン≒チェーン
154:774RR
08/03/18 00:51:14 Zm0nFKLt
そして少年はおもむろに、バイクにチャーンとチェーンの違いについて語りかけ始めた。
155:774RR
08/03/18 14:26:38 Atdtingu
URLリンク(maps.google.co.jp)
156:774RR
08/03/18 23:25:38 KhPNdBtU
チャーンwww
157:774RR
08/03/19 10:55:05 LR23XaXX
1行小説ならよそでやれ。
158:774RR
08/03/19 11:27:46 L6Rrjh2U
元来小説スレで無いんだから、言い始めたらきりが無い。
他にすること無いんだったら雑談くらいいいじゃないか。
嫌なら他に行けなんて言葉、大嫌いだから使いたく無い
159:774RR
08/03/19 13:20:06 20LOnw49
元々魔棲雄氏専用スレじゃないんだから・・・
そーゆーのは作者さんにとってもプレッシャーにしかならないと思うよ
もっと和気藹々といこうじゃないか
160:774RR
08/03/19 16:17:43 qgaSuPOO
もうすぐ載せるとか言って待たせてて和気藹々と行くわけないだろ?
もう来ないんじゃないかな?それはそれで仕方ないと思うけどな
161:774RR
08/03/19 17:17:24 1D43352l
気の短い奴だな~また~り待とうぜwww
つ【カルシウム】
162:774RR
08/03/19 18:14:56 4M5LpA0m
まだこのスレ有ったのかよw
というか、まだ魔棲雄さんがんばってたのかよw
ちょっとまとめスレ見てくる。
163:774RR
08/03/19 19:04:59 An364NY6
魔棲雄氏の最終更新から3ヶ月弱くらいか。
164:774RR
08/03/19 21:10:05 AGx1lJGN
待つのは自由じゃんねぇ。
俺は待つぜ
165:774RR
08/03/19 22:42:29 OGOEQG/7
ただ待つのも暇だから一行小説でもやるか
↓
166:774RR
08/03/19 23:13:05 skdKgRPn
と、165は書き始めた。
167:774RR
08/03/19 23:56:53 oZIKgfZH
初代スレはリレー小説が主だった時期もあった。
私も当時執筆していた者の一人だが、現在は筆を休めている。
168:774RR
08/03/20 00:24:31 AtLbxzmG
しかし本業は文筆業だ。
編集担当の若いのが来る前に、今日も姿を眩ませるか。
169:774RR
08/03/20 00:33:55 IQQeNxfZ
伊佐坂先生逃げちゃダメですよ
170:774RR
08/03/20 02:36:53 rK8ronpt
おっと、担当の飯島嬢に見つかってしまった。
171:774RR
08/03/20 20:41:55 tzyVRKi9
スイーツ(笑)
172:774RR
08/03/20 23:20:53 L6oymOBT
>>58
魚屋氏、まだこのスレ見ててくれてます?
もし見ててくれてるなら、是非続きをお願いします。
急かす気はないんで、ゆっくりどうぞ。返信不要です。
173:774RR
08/03/20 23:44:30 Yr2PGY2X
昨日魔棲雄の最初のほうがまた読みたくなってまとめ読み始めたら
止まんなくなって、一気に読み返しちゃったよ。
やっぱり面白いな。
174:774RR
08/03/22 03:46:00 0xU4lnbt
保
175:Na.70 神戸在住緑バイク
08/03/22 08:30:08 wyprf0is
育
176:774RR
08/03/22 21:21:11 2kcVPnKC
園
177:774RR
08/03/22 21:39:42 1XiZQcCG
の
178:774RR
08/03/22 22:00:30 mvmORDb3
俺が碓氷の走り屋で「ヌシ」を自称してた頃のことだった。
俺は当時'86GSX-R1100に乗っていて路面の荒れた碓氷では4輪・2輪関係無く
誰にも負ける気がしなかった頃だ。
今からもう、10数年前のことになるだろうか。
ある日俺は大学にも行かずにいつもどおり妙義を軽く2,3往復流してタイヤを暖めてから18号に戻り、碓氷峠を目指していた。
季節はそう、今のような梅雨が明けて夏の到来を告げる日差しの降り注ぐそんな日の昼下がりだったよ。
バイパスと旧道の分岐点に差し掛かるところで後ろから猛烈なスピードで追い上げてくる複数のヘッドライトに気づいたんだ。
ミラーで見るとそれは黒っぽいバイクと白バイにしか見えない数台のバイクだった。
いつもの習慣でアクセルを緩めた次の瞬間には、残像のように過ぎ去る黒地に菊の紋章をあしらったヨシムラボンネビルと
それに追随するように走る数台のCB1100RDにぶち抜かれていた。
そして、信じられない事にそのCB1100Rのカウルには「皇室警察」と書かれていたんだ。
もう俺は相手が白バイの一種だなんて事は忘れて必死に追いすがったね。
でも、なかなか追いつかない。
追い付いたのは俺がタイヤをあらかじめ暖めていたおかげでもあるのだが、13個目のコーナーを抜けたあたりだった。
もちろん俺もグリップ走行の限界までその当時の俺の技術を駆使して走っていたんだ。
だけど、そのコーナーまで至る間には明らかにコーナーリング途中についたとしか思えない真新しいブラックマークが5本、
くっきりと刻まれていたんだ。
中心に色濃く、周囲の4本は比較的薄く。
俺は追い掛けたよ。
「ヌシ」の矜持に賭けて。
179:774RR
08/03/22 22:25:33 0xU4lnbt
なんかきたぁ!
挟まれ4円
180:774RR
08/03/22 22:27:18 mvmORDb3
そこからあとはしばらく俺も「ヤツ」に食いついていったよ。
替えたばっかりのタイヤがどろどろに溶けてゆくのを自覚しながら。
だけど、「ヤツ」と俺の決定的な実力の差を思い知らされるのはそれほど後のことではなかったんだ。
六十いくつ目かの、ある種変わり映えしないヘアピンに近いタイトコーナーでのことだった。
そうは言ってもそのコーナーは直前に比較的長いストレート、と言っても碓氷峠の事だからその短さは想像できると思うけど、
まあとにかくストレートのあとのヘアピンカーブだった。
「ヌシ」を自称する俺としてはそのコーナーの事も当然よく知っていた。
オーバースピードで突っ込めば、たとえそのコーナーはクリアできてもその先の切り返しが間に合わなくて谷底行きだって事も。
だけどヤツはそこで全てのパワーを後輪に叩き付けたんだ。
フロントはリフトアップする。
その状態でコーナーの入り口まで引っ張って、ヤツは俺のほうを振り返ったんだ。微笑を浮かべて。
フルフェイスのヘルメット越しにもわかるような、背筋も凍るような微笑だったよ。
それと時を同じくして4台のCB1100Rは黒いボンネビルに対する包囲を「スウッ」と解いたんだ。
当然、俺も奴らを追い越してしまうかたちになる。そして俺たちはほぼ同じスピードでそのコーナーに突っ込んだ。
181:774RR
08/03/22 22:59:09 2AFKs9+t
(0゚・∀・) ワクワク テカテカ
182:774RR
08/03/22 23:16:25 gbetj3LK
懐かしいコピペだなーw
この話好きなんだよなぁ。
183:これでおしまい
08/03/22 23:19:14 mvmORDb3
俺は意地を賭けて、そいつは何も知らずに死のコーナーへ限界を超えて飛び込んでいったわけだ。
カウルまで削り取るようなフルバンクで俺とボンネビルの2台は第一のコーナーを抜けた。
俺のそれまでのバイク暦の中でも始めての前後輪を完璧にスライドコントロールできた瞬間だったよ。
傍観者の視点に立てば先行するボンネビルの動きと俺のR1100が完全にシンクロするような美しいコーナーリングに見えただろう。
だけど、そこが俺の限界だったんだ。
完全にスライドしている前後輪と暴れる車体を抑え込むのがやっとだった俺は当たり前のように次のコーナーで「飛んだ」
ハイサイドだ。
上下が逆転する視界の中で、俺は「ヤツ」の動きを追っていた。
俺が「飛ぶ」寸前にアクセルを戻し俺と同じようにハイサイドで飛びかける瞬間に車体を強引に抑え込み、
暴れる車体をなだめながら切り替えし、言わば「ハイサイドターン」とでも言うべき動きを見せた「ヤツ」は
何事も無かったように碓氷の荒れた路面にブラックマークを残しながら俺の視界から消えていった。
それから後の事は良く憶えていない。
ただ、自損事故にもかかわらず治療費が異常に安かった事、そしてフルフェイス越しに見えたあの笑みを
事ある度にテレビで見掛けて、背筋が凍るような思いをする事、そしてあのボンネビルのペイントと
「ヤツ」をまるで警護するように張り付いていたCB1100Rの白バイ。
俺も馬鹿ではないからだいたいの想像はつく。
馬鹿でないからこそ、それが公にしてはいけない事実だとも・・・。
あれから10年以上が経つ。
最速なんていう妄想はもう抱いていないけど、俺は今「ヤツ」にもう一度会いたい。
それが叶うならばたとえこの命を失う事になろうとも一片の後悔も無い。
184:774RR
08/03/22 23:47:12 uhiJLMHT
これか。
URLリンク(bubble.2ch.net)
185:774RR
08/03/23 05:47:22 i7xcjqoa
当時の皇太子スレに出たレスだっけ?
何れにしても優秀なコピペだよ
186:774RR
08/03/23 07:28:07 8L9KtHBb
これ皇太子なのね。
雅子妃がピタピタの黒ツナギ着て走ってるのを想像してた。
187:774RR
08/03/23 08:30:34 vgstpTLA
>>186
>雅子妃がピタピタの黒ツナギ着て走ってるのを想像してた。
スレ違いだが15年くらい前、西野美緒ってAV女優(巨乳)が
雅子妃に似てるってことで話題になってたな。
188:774RR
08/03/23 23:21:47 K9yN+70g
今日のサザエさんに、かおりちゃんと早川さんの
高校卒業したくらいの姿が出てたな。
たしかに早川さんは美人になってるのは分かるが、
かおりちゃんはビッチになって首都高の女王になってると思う。
189:774RR
08/03/24 22:44:14 EyMGnQSZ
早川さん頭がでかいんだよ
190: ◆774RRXVRc2
08/03/25 17:40:23 +Px3CElO
久しぶりに来たけど、マスオ氏相変わらず忙しそうだね。
お体ご自愛ください。
191:774RR
08/03/25 18:11:13 5Fl2+n2a
ここって、サザエさんの小説以外も載せて良いのかな?
192:774RR
08/03/25 19:03:46 tINYp76K
当たり前だよ ジャンジャンやってよ
193:191
08/03/25 19:21:52 5Fl2+n2a
稚拙な文章ですが…よろしくお願いします。
一人の男が、スーパーで、清算を済ませた買い物袋をぶら下げて雑誌コーナーで立ち読みしている。
そのスーパーにカップルが、やたらと密着して入ってくる。
「ねぇ、貴君。今回が二人の初スーパーだね。」
カップルの女の方が、男の腕を抱え込み、満面の笑みで貴君と呼ばれている男の顔を覗き込みながら言った。
「たかだか、スーパーだろ?ちょっとは、離れろよぉ。」
男の方も満更ではないらしく、その抱え込まれた腕を振り払おうとはせずに、そう言っているだけだ。
そのカップルは、そんな調子で生活臭のする生鮮食品のある第一コーナーへと消えていった。
雑誌を読んでいた男は、雑誌を置くと生鮮食品コーナーの二人を横目で確認しつつ足早にスーパーを出る。
スーパーを出た彼の早足は、そのまま全速力へと変わった。
走りながら、彼の愛車HONDA Scoopy(50㏄)の鍵をポケットから取り出し、scoopyの元に到着するや否や、直ぐにエンジンを始動した。
彼はscooyという鉄の馬に激しく鞭を打つ。手元の速度メーターはそのスロットルにあわせて20…30…40…50。
グングンとスピードを上げていく。
走り始めてから、1kmほど走った後、突き当たりの右カーブで、目線を右カーブの奥へやり、ステップに乗せている右足を右後ろに滑らせながら、シートの真ん中に置いて居る腰を右下へと沈み込ませるように落としていく。
60km程のスピードが出ていただろうか、scoopyのアンダーカウルは地面との摩擦にガリガリという音を立てながらそのままのスピードでカーブに吸い込まれていく。
その後、後ろからサイレンの音が彼に近づいて来る。
彼は、ハッとしてサイドミラーで彼の後ろをぴったりとマークしている白と黒のツートンカラーのVFR800を確認した後、左の路側帯に停めヘルメットを取った。
VFR800に乗った白バイ隊員は、ゆっくりとバイクをscoopyの前に停める。
「危ないなぁ。何キロで曲がった?」
白バイ隊員は、優しく、そして威圧的に彼に話しかけた。
「すいません。分からないです。」
194:191
08/03/25 19:22:12 5Fl2+n2a
続き
彼は俯き加減にそう答える。
「60kmだよ、60km!そして、さっきのカーブを危険運転と見なせばあわせ技で免許取り上げだ。」
白バイ隊員はニヤニヤしながら、彼に話した。
「そうなんですか…すいません。」
彼は、ただそういうしかなかった。
「でも、原付でそんな風に点数取ると直ぐに免停だから、今回は30km違反で済ませてやろう!」
「三点でやっぱり免停か…」
彼がそう呟くと、白バイ隊員は彼を見て軽く溜息をつきながら
「よし、今日のところは速度24km超過の2点で見逃してやろう。感謝しろよ!」
そういうと、彼から免許を借り、違反切符をササっと書き上げた。
「納期は一週間だからね!忘れるなよ!」
白バイ隊員は切符を渡し、去っていった。
彼は、そのまま切符を財布にしまい、scoopyに乗って走り出した。
100mほど走り、一軒の貸家に着いた。
そこで、scoopyから降りヘルメットを脱ぐ。丁寧に、駐輪場に居れハンドルロックを掛け、自分の部屋に向った。
「あと、少しなら捕まらなかったのに…10000円損したよ。本当についてない。」
そう呟きながら、部屋に入った。
玄関に、買い物袋を、投げ置き、ベッドに横になった。
彼の名は、本田拓斗(ホンダ タクト)。
中国地方の地方大学に通う大学二年生だ。
拓斗は、特に努力をしなくても大概の事は、中の上レベルで出来る性分で、今通っている大学にも勉強せずに入れる位であった。
そんな拓斗も普通にサークルに入り、授業をサボって遊びに言ったりと大学生活を楽しんでいる。
そんな彼が、何故こんなにも落ち込んでいるのか。話は三日前に遡る。
195:774RR
08/03/25 21:25:52 pQDRZGLA
つ④
196:191
08/03/25 21:29:53 5Fl2+n2a
>>195
支援嬉しいです!
今上げたのは一話で、今第八話まで書いています。ので、一気に八話分上げます。
日曜日に一話づつ上げます。
197:774RR
08/03/25 21:31:25 5Fl2+n2a
三日前。
それは、大学の後期試験が終わった数日後の事で有った。
拓斗のアパートの隣の家では梅の木が植えてある。
その梅の花が咲き、アパートの部屋の中も昼間は窓を閉めっぱなしでは少し温かすぎる。
そこで、部屋の窓を開けると、田畑を耕した後の少し埃っぽい匂いと梅の花の香りが混ざり春の意識として感覚に届いてくる。そんな日だった。
拓斗は、終わったテストの問題用紙を鞄から取り出した。
彼のテスト用紙は、テストが終わった後鞄に突っ込まれるだけなので皺だらけだ。
そんなテスト用紙を、部屋の片隅においてある古雑誌入れに放り込む。そして、その後、ベッドにもたれ掛かる形で床に直接座った。
床には、去年の初冬から敷いてある安物絨毯があり、フローリング床の鋭い冷たさを感じずに済んだ。
床においてあるリモコンを手に取り電源ボタンに親指を乗せる。
その時だった、携帯の電子音が鳴る。
手にとってみると、ディスプレイには南川孝弘(ミナミカワ タカヒロ)と表示してあった。
その名前を確認すると、すぐに携帯電話を開き応答した。
「もしもし、孝弘?」
彼は、楽しそうに電話に出る。
198:774RR
08/03/25 21:36:14 5Fl2+n2a
「おう! 元気そうだな!」
「当たり前だろ。だって、あの憎きテストが終わったんだぜ?」
「確かにそうだなぁ。まあ、俺は嬉しい。けど拓斗。お前勉強して無いだろ?
嬉しいって言う資格無いぜ?」
孝弘は、元々あまり勉強しなくても出来る拓斗を茶化しながら言った。
「はっはっは。まあ、俺は授業聞けば覚えちゃうんだよ。」
拓斗もそれにふざけながら応戦する。
「羨ましい限りだぜ。ところで、拓斗は四日後の日曜日暇か?」
孝弘の電話からの声では、楽しそうに聞いている雰囲気が伝わってくる。
「俺に暇って聞くか?知ってるくせに。これから二ヶ月ほど春休みで暇だよ!」
拓斗は笑いながら、演技臭く答えた。
「うん。知ってて聞いた。さて、問題です。春と言えばなんでしょう?」
孝弘は、クイズ番組の司会者のような口ぶりで聞いた。
「そりゃあ、孝弘。去年も行ったもんなぁ。答えは、花見原付ツーリング!」
拓斗は、「行ったもんなぁ」までをテンションを落とし、
ツーリングでテンションを上げて答える。
電話の奥では、孝弘の笑い声が聞こえている。
「当り!拓斗、日曜日は花見原付ツーリングに行こうぜ!」
孝弘のテンションも上がってきている。
「勿論!!でも、桜ってまだ咲いてないんじゃないのか?」
「拓斗…。君は花見は桜だけと思っているのか?君のアパートの隣見てみろよ。何か咲いてるだろ?」
拓斗は孝弘に言われるまま、ベランダに出で外を見渡す。
ほんの少しだけ肌寒い風邪が頬を掠めた後、隣から微かな、それでいて芳しい甘い香りが流れてきた。
「孝弘、分かった!梅の花見だな!」
「正解。最近じゃあ梅の花を改めて見るなんて少ないが、昔は良くあったみたいだぜ?そもそも、花見は奈良時代には桜を見るんではなく梅の方が主流だったんだ。
まあ、派手な桜に変わってしまったが梅の美しさは変わらないもんさ。
まあ、もっと言えば花実の起源なんてものは…」
孝弘は長々とウンチクを垂れていたが、拓斗は適当に相槌を打ちながら最後は、
「なるほどぉ。」
と締めた。
199:774RR
08/03/25 21:36:41 5Fl2+n2a
「お前、聞いてないだろ?」
孝弘が冗談めかして怒りながら言うと、拓斗は「まあね」と笑いながら答えた。
「ああ、あと鈴木もくるよ」
と孝弘が言うと、拓斗は「まあ変わり映えしない、いつものメンバーだな」とニヤついて答えた。
そして、二人は日曜日の約束を確認し電話を切った。
電話を切った後、又テレビのリモコンに手を伸ばし電源を入れようとすると、今度は玄関のアラームが鳴った。
「今日は、電話やら客やら忙しいなぁ。」
拓斗はそう呟きながら玄関に向った。
返事をしながら玄関を開けると、そこには拓斗の彼女川崎佳代(カワサキ カヨ)が立っていた。
「おお、佳代。いきなりだね!」
拓斗は少し驚きながら笑顔を作った。
しかし、佳代はニコリともせずに俯いている。
「あれ?どうしたの?まあ、上がってよ」
そう言って、拓斗は玄関の戸を目一杯に広げて招きいれようとした。
やはり、佳代は家には入らず俯いている。
「佳代、どうしたんだよ? 何かあったのか?」
拓斗がそう聞くと、佳代は目を潤ませながら、
「ゴメン! 私、もう拓斗とは付き合えない!」
そう言って走り去ってしまった。
拓斗の部屋はアパートの二階にあり、そのアパートの向かいにも一軒のアパートがある。
だから、階段の音、歩く音が反響してよく聞こえる。
佳代の足音も例外なく良く響き、足音から走りながら離れていくのが解るほどだった。
拓斗は、一人玄関口に取り残された形となった。
拓斗と佳代が出会ったのは丁度、半年前。拓斗が所属している、飲み会とコンパが主な活動のバトミントンサークルでのサークル内恋愛だった。大学独特の、いつの間にか友達だった異性の友達と恋人関係に成っている。
そんな、ありがちな馴れ初めだった。
そんな事で出来た彼女も、居るのが当然になり、拓斗本人も気付いては居なかったが、良い心の支えとなっていた。
その彼女に突然フラれ、拓斗はその別れの唐突さと別れたショックから頭が真っ白になっていた。
それから三日間、拓斗は家でゴロゴロしているわけである。
200:774RR
08/03/25 21:37:02 5Fl2+n2a
拓斗は、24km/h超過の交通違反切符をベッドの上で寝転がりながら見ていた。その切符を財布にしまうと、寝返りを打ち、手を伸ばしてベッドの隣の窓を開けた。やはり、相変わらず梅の花の良い香りが漂ってくる。
深く息を吸い込み、ゆっくりと吐く。すると、いきなり振られて気付いてはいなかった寂しさや悲しさ、そんな物が心の栓を抜き、結晶となって目から溢れ出て、こめかみへと流れ落ちる。部屋には、嗚咽と春の爽やかな風の音だけが響いていた。
その時であった。拓斗の部屋に二人組みが近づいてきて居るのが解った。その足音は、鉄製の階段を駆け上がり、ふざけながら近づいて来る。その二人組みは部屋の前でピタリと止まりチャイムを鳴らした。
拓斗は、起きようともせずに、少しだけあけた窓から見える網戸越しの景色を、目を赤くしながら見つめていた。
「おーい!拓斗!」
「明日の前哨戦も兼ねて、今日もツーリング行こうぜ!」
声の主は、孝弘と四日後、つまり明日一緒にツーリングに行く予定の鈴木裕樹だった。
それでも、拓斗はさっきから微動だにしない。
「あ~あ、居ない見たいだなぁ。」
演技臭く孝弘は裕樹に話しかける。
「だなぁ。残念。今日は二人で出かけるか!」
裕樹も演技のように話した。
そして、足音は階段を降りていった。
一つ妙なのは、階段を下りる音はしたが、離れていく音がしなかった事だが拓斗はやはり気にも留めていなかった。
201:774RR
08/03/26 00:04:17 38qGW3I5
うほっwwwwww
202:191
08/03/26 00:12:11 YQUFn8NY
あんまり連投したら、アク禁されそうで怖いです。
とりあえず、第二話をアップしてみました。
203:774RR
08/03/26 00:13:12 BaQiFo2O
>>202
④④
まだいけるw
204:191
08/03/26 00:20:59 YQUFn8NY
>>203
支援本当にありがとうございます!おk!では、三話をうpさせていただきます。
「オイ、絶対アイツ居留守してるよな」
拓斗の部屋はマンションの二階にあり、その真下に裕樹の部屋は位置している。
拓斗の部屋を訪ねた後、裕樹と孝弘の二人は裕樹の部屋に入った。
孝弘は、寝転んでバイク雑誌に目をやりながら、そう言う。
珈琲メイカーに、珈琲のろ紙と珈琲豆をセットし水を入れた後、後ろのスイッチを押す。
その後、小さく息を吐き顎を人差し指で掻きながら裕樹は、そうだなと答えた。
「だって、拓斗の愛車がガレージにある。これは居留守に違いない」
そう続ける。裕樹は、何度か頷きながら話を聞いていた。
裕樹は、一人暮らしの大学生には不似合いの本格的なCDコンポのボリュームツマミを、
ゆっくりと左に回した後、電源を入れる。
「ロックとジャズどっちが良い?」
そう聞くと、孝弘はすぐに、ロックと答えた。
CDラックからGansN'Rosesのアルバムを手に取り、コンポに入れる。
Welcome to the jungleのギターリフが流れた後、アクセル・ローズのハスキーボイスが響く。アメリカのミュージシャンには珍しい事ではないが、
破天荒な性格で多くの問題を起し裁判とライブに忙しい。
80年代にリリースされた楽曲ではあるが、そのカリスマ性や音楽性は今聴いても色褪せては居ない。
「なあ、この部屋から拓斗の部屋に忍び込もうぜ!」
こんなことを言い出すのだから、孝弘も中々の破天荒振りである。
「じゃあ、この珈琲は拓斗を連れ出してから飲むとするか」
裕樹は、珈琲メイカーの保温ボタンを押しベランダを開けた。
二人はベランダに出ると孝弘は手すりに足をかけ、二階のベランダ、つまり拓斗の部屋のベランダ
の床に手をかけると手の力だけで上がろうとするが、力足りず、足で手すりを探し一段落ついた。
「おいおい、大丈夫か?気をつけろよ」
裕樹が声をかけると、孝弘は大丈夫、とサムアップし反動をつけて二階の床に足を掛け上
がって行ってしまった。
裕樹は部屋に戻り、やれやれと言った感じで床に座った。
205:191
08/03/26 00:22:09 YQUFn8NY
続き
拓斗のベランダの侵入に成功した孝弘は、拓斗のベランダのドアを開ける。
そこには、ベッドで目の周りを赤くして寝ている拓斗が居た。孝弘は、ベッドに座り拓斗を揺すった。
「佳代?佳代!?」
そう言いながら飛び起き、孝弘に抱きついた。孝弘は驚き、避けようとしたがコンマ一秒遅く
拓斗の腕の中に収まってしまった。拓斗は寝ぼけたままのようだ。自分の彼女の名前、
いや、元彼女の名前を呼び孝弘の口に接吻をした。
孝弘は、吹きだし、拓斗の腕の中からげん骨を食らわした。
「痛ぇ……。佳代、何するんだよ?」
拓斗は頭を摩りながら喋ている。しかし、目は閉じたままだ。
「いい加減に目を覚ませ!」
孝弘が拓斗の肩を叩くと、拓斗は半目を開け目の前に居る人物を確認した。
「あれ?あ…オイオイ!なんで、孝弘が!?どこから!?」
混乱していたので、孝弘は部屋のテーブルに腰掛、開いた窓を指差した。
「また、ベランダから入ってきたのか……。悪いが今日はもう帰ってくれ」
拓斗はそう言いながら孝弘を玄関まで押していこうとすると、孝弘は拓斗に向きかえる。
「ツーリングってなると何があろうと行くお前だったのに。今日は何があったんだ。お前らしくないぜ?」
「べ…別に。」
「別にって顔じゃないな。別になら、目じりに涙の跡なんて付かないしな」
そういって、孝弘は拓斗の顔を覗き込む。
「何かあったんだろ?俺ら、もう一年の付き合いになる。原付だけどツーリングも沢山してきた。
それだけ長い付き合いの友達だ。言ったら少しは楽になるんじゃないか?
助けにもなれるかもしれないしな!」
拓斗は、少し考えて話そうとした。その時、孝弘はまあ待てと止める。
「相談相手は多いに越したこと無いだろ?裕樹の部屋で話そうぜ」
そういって裕樹の家で話すことにした。
裕樹の部屋で流れていたGansN'RosesのアルバムはすでにNightrainのトラックに入っていた。
裕樹は椅子に座り足を組みながらバイク雑誌に目を通していた。珈琲の香りが部屋一面に行き渡っている。
206:191
08/03/26 00:23:42 YQUFn8NY
続き
そんな中、玄関から孝弘と拓斗が入ってきた。裕樹はそれを一瞥すると、「お帰り」と一言。その後、GansN'RosesのアルバムをJAZZのJamie Cullumのアルバムと入れ替えた。落ち着いた雰囲気の曲
These Are The Daysが流れる。そして、珈琲カップを開きから取り出し、珈琲メイカーの前に置いた。
その間、孝弘と拓斗は、テーブルを囲んで座る。拓斗は、jazzの流れるスピーカーをぼぅっと見つめている。それに対し、孝弘は珈琲メイカーを見たり部屋を見渡したりと、落ち着かない様子だ。
裕樹は、ブラックの珈琲二杯と砂糖と牛乳のたっぷりと入ったカフェオレを一杯作った。
ブラックの珈琲を孝弘の前に置きカフェラテを拓斗の前に置いた。孝弘は「サンクス!」と言い一口飲む。
裕樹は自分の分の珈琲を持ってテーブルに向った。
「まあ、飲め。牛乳と砂糖は気分を落ち着かせるからなぁ」
拓斗は、目の前のカフェラテをごくりと飲む。口に入れた瞬間に甘さが全体に広がり、
飲み込んだ後温かさが喉を伝わる。その後、珈琲の芳香が鼻をくすぐる。拓斗は深く息を吐いた。
「落ち着いたか?」
裕樹がそう聞くと、拓斗は小さく頷いた。
「で、何があったんだよ?俺たちに相談出来ないことなんてないだろ?」
孝弘がおちゃらけて言う。どうやら、彼は場を盛り上げて元気を出させようとしているようである。
裕樹はそれを片手で制した。
「まあ、大変な事があったんだろ。ゆっくりで良いし、言いたくなければ言わなくてもいい。
俺たちは、ここに居るからさ」
裕樹はそういうと、またさっきのバイク雑誌に目を通した。孝弘はつまらなそうに、
寝転んでかかっているCDのジャケットを眺めたり、バイク雑誌に目を通したりしていた。
そのまま、数十分立った時である。拓斗は今まであったことをポツリポツリと話し始めた。
孝弘は飛び起き興味津々と話を聞いている。裕樹は、バイク雑誌をテーブルの隅に置きそれに耳を傾けた。
それを話し終わり、拓斗は一息ついた。
「つまり、三日前突然別れを言い出した彼女が、さっきスーパーで大紀先輩と歩いてたってわけだ」
一通り聞いた後、裕樹がまとめた。
「なんか、色々あったみたいだなぁ、ところで、大紀先輩ってだれ?」
孝弘が、裕樹に聞く。
207:191
08/03/26 00:26:02 YQUFn8NY
「拓斗のサークルの先輩だよ。」
孝弘が「ふーん」と頷く。裕樹は拓斗に向き直る。
「大紀先輩がそんな人とは思えないがなぁ。しかし、だからこそ女性は惚れるのかもなぁ。
拓斗、こればっかりは大紀先輩に聞いてみないと分からないよ」
「そんなこと分かってるさ。でも、怖くて出来ないよ。こんな事初めてだ」
拓斗が呟く。
「なあ、裕樹。ところで、大紀先輩ってどんな人?」
裕樹は拓斗と同じバトミントンサークルに一度入った事がある。
今は、あまりに飲み会の多さとレベルの低さに飽き飽きし一ヶ月で辞めてしまったのだが。
それから、孝弘が作った原付同好会に入ったのであった。
そんなすぐ辞めた裕樹に最後まで優しく接してくれたのが大紀先輩だった。
「そうだなぁ。jazzが好きだったなぁ。特にoscar petersonが好きだった。
あと、乗っているバイクはKATANA1100。旅もよく行ってたみたいだし、サーキットにも通ってた。
あと、バトミントンも凄く上手かったなぁ。
頭もよかったみたいだしね。少なくとも、あのサークルの中では一番イカす人だと思うよ。」
「音楽の趣味は知らんが、兎に角無敵超人ってこと分かったよ。
しかし、それを拓斗の前で言わなくても……」
「聞かれたから答えただけさ。というか、拓斗本人が一番分かってる。だろ?だから傷ついてるんだろ?」
拓斗は、無言で頷いた。
「さて、どうするか。拓斗の彼女の真意が知りたいな」
裕樹が腕組をしながら言った。
「本人に聞けば一番早いじゃん」
孝弘が、携帯電話で佳代に電話をかけながら言った。
裕樹と拓斗が目を丸くして孝弘を見た。それから、拓斗は携帯電話を奪おうとしたが、
孝弘はベランダに逃げてしまった。そして、意外に早く電話はつながる。
「もしもし、佳代ちゃん?」
電話には、暗い声をした佳代が出た。
「…もしもし。」
拓斗もベランダに行き、孝弘に掴みかかったが、当の孝弘は人差し指を口の前にやりニヤリと笑った。
「元気ないねぇ。何かあった?」
208:191
08/03/26 00:27:37 YQUFn8NY
三話うp終わりです。
ちょっと風呂に入ってきます。
209:191
08/03/26 00:30:23 YQUFn8NY
何故か続きがアップできません。
210:774RR
08/03/26 00:50:22 j4nhA0Or
紫煙
211:191
08/03/26 00:54:56 YQUFn8NY
「え?拓斗と別れてさ……」
落ち込んでいる様子で佳代は答えた。
「それっていつ?」
孝弘は真剣な声で聞いているが、顔はニヤついている。なにか企んでいるようだった。
「三日前。拓斗と別れたんだ」
「ああ、だからスーパーに違う彼氏と居た訳ね」
「あ…あれは…。ってか、どこでみてたのっ!?」
佳代は焦って聞いた。それを孝弘は落ち着いた声ではなす。
「ははは、大丈夫。拓斗には言わないからさ。それに、俺も拓斗とは仲悪いんだ。
今もその件で電話したんだしね」
それを言い終わった後、孝弘は携帯の話すボタンを長押しにしオンフック設定にした。
「どうしたの?」
212:191
08/03/26 00:55:40 YQUFn8NY
佳代の電話の声が携帯電話のスピーカーから流れてくる。オンフック設定により、
その声は拓斗にも裕樹にも聞こえる。
「あいつスゲェ中途半端じゃん?一緒に居てつまんないしね。
ツーリングもすっぽかすし、だから、
ちょっと彼女である佳代さんから言って欲しいって頼む為に電話したんだけれど……。
もう別れてるんだね」
孝弘はやはり、ニヤニヤしながら言い放つ。拓斗はそれを困惑しながら見ていた。
そして、孝弘は続ける。
「ところで、佳代さんは何でアイツとわかれたの?
まあ、つまんない奴だしね。分からんでもないけれど」
孝弘が笑いながら言うと、携帯のスピーカーから、佳代の声が答える。
「アイツ、本当につまんないんだよね。何かに一生懸命になるって事を知らないって言うかさ。
特に努力もしないで出来るみたいだけれど、それに何の意味があるんだろうね。
最近、それが嫌いになってきてて……
それで、サークルのある先輩と比べてしまったらこれ以上付き合えない。そう思ったんだ」
「そうなんだ。佳代さんのお陰ですっきりしたよ! アイツ最低だな! つまんないし」
そうは無しを合わせた後、適当に話をして電話を切った。
三人誰も話そうとしなかった。
213:191
08/03/26 00:57:39 YQUFn8NY
風呂上がった後、再試行すると出来ました。
何だったんでしょうか……。
>>210
支援ありがとうございます。
読んでくれて本当に感謝です!
214:774RR
08/03/26 01:05:41 u+knA1fJ
貴方が良いのなら、別に問題ないのかもしれない
それでも貴方のためを想って、一人の言葉があったことだけは覚えていてほしい。
8話も書き溜めたならゆっくり行けよ、書きながら時間をかけて上げればればここの住人も喜ぶ。
だけど、ひととき時間が空くと急に叩き出す連中だっているんだ。
貴方がよい作品を上げてくれるのだから、、、、
続き、(,,゚Д゚) ガンガレ! ④
215:191
08/03/26 01:37:23 YQUFn8NY
>>214
ありがとうございます!!
そんな良い言葉を僕なんかが貰って良いんでしょうか……。本当に感謝です。
やる気が出ます!!
みんなのそんな言葉が嬉しくて、ドンドン投下してしまうんですよw
216:774RR
08/03/26 05:18:45 qt2yR+2F
読むなって言われたらそれまでだけど、句点の多さが目につきました。
でも続き期待してます。次は日曜日?
217:774RR
08/03/26 05:54:36 7Zd2vFq6
カフェオレとカフェラテどっちなんだよ
218:191
08/03/26 09:10:02 YQUFn8NY
>>216
確かにそうです!句点に注意して読み直して見ると、ちょっと気になる多さですね。
「主語の後ろは句点をつけて…。あ、ここも点をつけたほうが読みやすいかも!」
なんて言いながら書いていったので、句点が増えたのかもしれません。
>>217
名詞の統一は基本ですよね…。ブラック珈琲とBlack珈琲と二種類あったり、推敲の時点で
いくつか直したのですが、まだ残ってたみたいです。
添削本当にありがとうございます。自分ひとりや知り合いに見せる程度では分からなかった
課題が、ドンドン出てきて嬉しい限りです。
これからも、よろしくお願いします。……ってちょっと図々しすぎですかねw
219:191
08/03/26 09:27:21 YQUFn8NY
>>216
今日から、ちょっと忙しくなるのですが(こんな時間に書き込んどいてよく言いますよねw)
第四話は夜なべしてでもうpしますよ!
220:774RR
08/03/26 18:12:49 JqsVVWPY
とりあえず
つ④
続きが気になるぜ
221:774RR
08/03/26 20:06:22 9jULOxiV
スクーピーガンガレ
222:774RR
08/03/26 22:39:47 sd6tNkax
④ 楽しみにしてます (・∀・)
223:191
08/03/26 23:08:06 YQUFn8NY
>>220・221・222
今日一日お疲れ様です。
自分も漸く一日が終われそうです。
いや、九話を書かなければいけないから、終われそうに無いか…
支援・応援ありがとうございます。第四話うpしますね。
224:191
08/03/26 23:11:12 YQUFn8NY
佳代から別れた理由を聞いた後、拓斗は自分の部屋に帰った。裕樹の部屋には裕樹と孝弘の二人だけが
残っていた。
「ちょっと、悪い事したなぁ」
孝弘がそう呟き俯いて、携帯を見つめた。
「まあ、確かに良いことはしていない。だが、いつかはどこかで知ることになるだろ。それが早いか遅い
かさ。気にすることは無いと思うがな」
裕樹は孝弘の背中を軽く叩き、床に座った。孝弘も床に座りながら神妙な表情をしている。
「だから、やってしまったことは仕方ないさ」
裕樹が優しく言うと、孝弘は首を振り答えた。
「いや、明日の花見ツーリング行けるかどうかが気になってさ」
「孝弘、少しは反省しなよ?」
裕樹は少し笑いながら言った。
一方、拓斗は部屋に戻りバイク雑誌を読みながらベッドに寝転んでいた。バイク雑誌の写真だけを眺めて
ただパラパラとめくる。すぐに一冊終わってしまい、今度は携帯電話を眺めた。携帯のアドレス帳の佳代の
ページを開き、個人データの生年月日や血液型を眺める。ネット上の相性占いに、そのデータを書き込み自
分との相性を占う。結果は“相性抜群!でも、努力しないと報われません”と書いてあった。大体、この手
の占いは楽観的な結果と厳しい結果を繋げて載せる。占いが何となく当たっている気がするのはそのためだ。
拓斗はそれを眺めた後、電源を切り携帯電話を床に置いた。
「つまんない男……か」
そう呟き、天井を眺めた。
孝弘も裕樹も彼女は居ないが何だかんだでモテている。スポーツの授業やテスト前になると、拓斗は周り
からチヤホヤされた。一生懸命しなくてもサッカーではフォワードに押し上げられ、ポイントゲッターとな
り、テスト前では、当の本人はあまり勉強していないのに、それ以上勉強している友人や女の子が勉強を聞
きに来た。何となく、一般以上には人気はあったが、その二人とは何か根本的に違っていた。
その根本的なものが、拓斗には何かわからなかった。
孝弘は勉強やスポーツは人並みだったが、何よりも一生懸命していた。裕樹はスポーツはあんまりだった
が勉強はよく出来ていた。そして、なにより趣味がjazzだったり珈琲だったりとしていた。
そして、なにより二人は原付でもバイクが好きであった。
225:191
08/03/26 23:12:07 YQUFn8NY
天井を眺めているといつの間にか寝てしまったようで、あたりは真っ暗になっていた。手で部屋を探りな
がら電気をつけ、時計を見ると夜の7:00。どうやら、5時間ほど寝てしまったようだ。そのまま親の仕送り
のカップラーメンを食べ、適当にテレビをみたり風呂に入ったりと時間を潰し眠くなるのを待った。四時間
ほど経って瞼の重力が大きくなるのを感じ、また眠りに落ちていった。
朝起きて、窓から駐輪場を見ると裕樹の愛車であるSUZUKI・Let's4が無かった。拓斗を残して花見ツーリ
ングに行ってしまったらしい。窓から、scoopyだけが残されている駐輪場を眺めながらポケットの中の携帯
電話を取り出す。携帯電話のバックディスプレイを見ても時刻を表示しているだけで着信・メール履歴は無
かった。
「一応、起こしてくれても良かったのになぁ」
そう呟き部屋に戻る。そして、ベッドに座りながら
「っま、誘われても行かなかったけどな」
また、独り言を呟く。
一方、裕樹と孝弘はそれぞれLet'sとYAMAHA・Jogに乗って岡山から国道2号線を南下し、国道184号線に
乗り換える。それから10kmほど走った所の右手に見える味平で尾道ラーメンを食べていた。ラーメンの醤油
味に隠れた小魚の風味を麺に絡め豪快にすする。すすった麺を何度か噛み、飲み込まない内にスープを口に
入れる。それを飲み込んだ瞬間に口から鼻に抜ける香り、喉を麺が流れ落ちる感覚。それらを一度に味わい
溜息を一つ。
「うまい!」
裕樹とテーブルで向かい合って座っている孝弘が、一口食べてから言った。
「ああ、確かに旨いな。流石、ツーリングマップルに載っているだけはある」
相槌を打ち、裕樹は二口目の麺を口に入れた。孝弘は、ラーメンに目を遣りながら何度か頷いた。そして
、ラーメンの麺を箸で掴み上下に動かし冷ましながら、孝弘は言う。
「なぁ、拓斗置いて来て良かったのか?」
「ここに来るのに4時間以上かかっているんだ、もうどうしようもないだろ」
裕樹は笑いながら言い、また続ける。
「それに、俺は明日から実家に帰って家の喫茶店の手伝い、孝弘も実家に帰ってバイト。その前の打ち上げ
的なツーリングなんだ、拓斗が来たら台無しになるだろ。それに、昨日の今日じゃあ、誘っても来ないだろ
うしな」
226:191
08/03/26 23:12:59 YQUFn8NY
「裕樹は、落ち着いてるように見えるけど、結構言うねぇ」
孝弘は驚いた様な表情をして言った。裕樹は少し黙った後にラーメンから孝弘に目線を移し言う。
「まあ、本当の理由は……。あいつに今必要なのは友人の優しさじゃなく厳しさだからかな」
頭の上にハテナマークを浮かべている孝弘をよそに、裕樹は少し考えた後口を開いた。
「今日、ツーリングから帰ったら、拓斗の家に集まろう。良い考えがある」
孝弘は首をかしげていたが、麺が伸びると裕樹が言うと、ハッとして残りのラーメンを全て食べた。
原付ツーリングはキツイ。走行速度30km/h、飛ばしたとしても精々50km/hである。それに信号待ちなんか
を入れれば、ツーリングの殆どの時間を走りに使ってしまうことになる。この二人も例外に無くそうなって
いた。この尾道でラーメンを食べるのが目的になってしまった様な物である。しかも、50㏄という極めて小
排気量で小さい為どんなに壮大なツーリングをしていても荷物をメットインに積んでしまえば、ちょっと変
わった地名のナンバープレートをしている地元の人に見られてしまう。それ以上に、原付ツアラーも少なけ
れば、原付ツアラーに話し掛けようなんて思う中・高排気量ライダーもそうは居ない。
原付ツーリングは孤独である。トラックからは挽肉にされる危機を持ってこられ、警察からは良いカモと
してただでさえ少ない免許証の点数を狙われている。街行く人は地元の人と勘違いし話しかけず、ライダー
にも冷たくされ、ツーリングするなら中免取れとか訳のわからない説教をされるのだ。
この二人もその例外ではなく、ラーメン屋の主人からは原付を見ても何も言われなかった。バイクだった
ら言われたという保障は出来ないが……。
二人はそれからまた長時間かけて家に戻った。その時にはもう、暗くなっていた。Let'sとJogをScoopyの
隣に置き、拓斗の部屋に向った。
227:191
08/03/26 23:13:58 YQUFn8NY
チャイムを数回押すと拓斗が出てきた。寝ていたらしく、あくびをしながら目を擦っている。裕樹が入っ
て良いかと聞くと、拓斗は二人を家に招きいれた。裕樹は部屋の床に座り、孝弘はベッドに腰を下ろした。
さっきまで眠そうだったがツーリング帰りの爽やかな彼らの顔を見て、拓斗は少々不機嫌になっていた。
「なんで、ツーリング誘ってくれなかったんだよ」
拓斗が二人の顔を見ながら言う。孝弘は悪ぃと言って頭を掻いた。裕樹は拓斗の目を見ながら言う。
「誘っても来なかっただろ?」
拓斗は言い返す。
「そりゃあ、そうだろ!こんな気分で行けるかよ!」
「じゃあ、俺たちに断られる為に誘えって事なのか?」
裕樹は拓斗の目を見つめゆっくりと喋る。拓斗は、裕樹が言い終わった後、視線を逸らせて黙ってしまった。
孝弘も裕樹も拓斗も黙ってしまった。その沈黙を裕樹の溜息がかき消す。
「俺も孝弘も明日実家に帰るんだ。拓斗はどうするの?」
裕樹は溜息のあと言った。拓斗は困惑した表情をした後話す。
「いや、俺の実家はこの県内だから、もっと後に帰るかな」
「バイトはしないのか?」
「親からの仕送り結構溜まってきてるから、しないかな」
「じゃあ、何か予定あるの?」
「気が向いたら実家に帰って…。それ以外は特には無いかな」
拓斗がそう答えた後、そっか、と一言裕樹は呟いた。そして、拓斗を諭すように話し始めた。
「拓斗が振られた理由ってそういうところだと思うな。何かするでもなくダラダラと過ごして、それで金が
溜まって。でも、それでも何もしない。俺が彼女なら、やっぱり退屈で別れたくなるだろうと思うよ」
裕樹がそういった後、拓斗は拳を握り締めていた。
「なあ。拓斗、そりゃあ面白くないよ。お前が一番分かっているんだろ?全てにおいて何でも出来るとか言
ってるが、それは自分が出来る範囲のことしかしてないからだ。サッカーだって、勉強だってそうじゃない
か。サッカーは初心者を相手にしてるから上手く見えるだけでサッカー部の輩と比べたら劣るだろうし、勉
強だって然りだ」
裕樹がそう続けた後、拓斗は裕樹の胸倉を掴んだ。
「なんだよ。本当の事言われてカッとなったか?」
228:191
08/03/26 23:14:44 YQUFn8NY
裕樹は拓斗を睨みつける。孝弘は、二人の間に入り殴り合いに発展しないようにひきはなそうとする。少
しの間その睨み合いは続いたが、孝弘が力を入れて引き離すと拓斗は手を離し、孝弘に押された反動で床に
座り込んだ。
「裕樹も、拓斗も冷静になれよ!」
拓斗は床に座り込んで俯いている。裕樹はそんな拓斗を厳しい目で見つめている。その後、裕樹は孝弘を
みて言った。
「今俺たちがしなきゃいけないことは、慰めることじゃない。だからと言って放っておくことでもない。ラ
ーメン屋で話したよな」
孝弘は少し考えて頷き、拓斗を見て言う。
「拓斗、俺は裕樹も拓斗も親友だと思ってる。だから言うぜ?今のお前じゃあ駄目だ。拗ねてばかりいるだ
けじゃあな。だから、変わって欲しいんだ」
拓斗はポロポロと涙を流し始めた。手の甲で涙をぬぐいながら二人に向って叫ぶように言った。
「じゃあ、どうすれば良いんだよ!」
それを見て、裕樹が口を開いた。
「この春休み。自分には出来ないようなことに挑戦して見ろ」
「例えば、なんだよ!部活に入ってサッカーでもしろって言うのかよ!」
裕樹はジッと拓斗を見つめる。
「確かに、それも良いかもしれない。でも、もっと良いことが有る。拓斗、旅をしなよ。一人で」
「え?」
裕樹の唐突な提案に、拓斗は唖然としている。そんな拓斗を尻目に裕樹は続ける。
「旅をして、色々と自分のことについて考えてくると良い」
「でも、どの辺を?」
「そうだなぁ。手始めに原付で四国を一周なんてどうだ?」
あまりの突然さに拓斗は涙も引っ込んでしまった。
「……行ってみようかなぁ」
拓斗は考えながら呟いた。
「行ってみるんだな?よし!じゃあ、決まりだ!明日から行け!」
「ちょっと……、まだ行くとは決まってな…」
拓斗がそう言いかけた時、孝弘は拓斗の肩をぽんと叩いた。
229:191
08/03/26 23:15:11 YQUFn8NY
「ここまで言って、行かないとか言ったらかっこ悪いぜ?」
「マジかよ!」
拓斗が、頭を抑えながらショックを受けている。それを見て裕樹と孝弘が笑う。そして、笑っている二人
を見て拓斗も噴出す。三人はいつもの三人に戻っていた。
次の日、早朝から孝弘と裕樹は実家の方へ帰って行った。
拓斗はホームセンターに行き、テントや寝袋など、裕樹と孝弘に旅に必要な物を教えてもらい買い揃えて
いた。
230:191
08/03/26 23:21:28 YQUFn8NY
四話うp完了です!m(_ _)m
231:774RR
08/03/26 23:26:44 QqRUVFbq
乙っす
おらワクワクしてきたぞwwwww
232:774RR
08/03/27 00:51:45 5A2LqW9i
URLリンク(thumb2.uploda.org)
233:774RR
08/03/27 01:06:07 aerfUDK1
旅っていいよね
若さだけで結構色々出来ちゃうのが学生なんだよね
俺は大学行ってないけど
234:191
08/03/27 01:15:12 5N3fOkZf
>>233
ええ、良いですよね!
大学に行かなくても旅は出来ますよ。関係ないです!
すいませんが、短編を一本うpしてもいいですか?
235:774RR
08/03/27 02:09:45 W65Ec/2V
尾道ラーメンを食べたくなってきたw
短編長編どんとこい
236:191(題:友人のCL400)
08/03/27 02:13:17 5N3fOkZf
>>235ありがとうございます。では、お言葉に甘えてうpさせて頂きますm(_ _)m
夜の十一時、クーラーの効いた電車のソファに座り、ただぼんやりと外を眺める男が居る。
彼の名前は、飯田士郎。有名大学を卒業し一流商社と言われる今の職場に勤めだしてから、もう三年目と
成った。三年間働いて来たが、今まで残業が無かった日が無い。いつも、朝6時に起きて満員電車に乗り8時
に出社する。そして、大体この時間の人の少なくなった電車に乗って家路に着くのである。
その生活に疑問を持っていない訳ではなかった。安く仕入れた商品を高く売る。ただそれだけの事に空し
さを感じていないわけではなかった。そのプロセスに有る人と人との触れ合いが楽しくないわけではなかっ
た。
しかし、このままでは自分が自分でなくなるようで。それが怖かった。「会社に勤めてキツイのは三年間
だ。三年間で慣れる。」そんな風にいろいろな人から言われ続けた。でも、これは会社に慣れる。では無く
、会社にあった自分に成れる。という意味な様なきがした。
そんなことを考えていると、電車は士郎の家の最寄の駅に停まった。定期を財布から出し、電車から降り
る。夏特有の水分を多く含んだ暑苦しい風が、冷房の効いていた電車内に慣れた体にまとわり付く。背中か
ら粘度の高い不快な汗がしみ出る。
定期を通し、駅を出る。帰り道の途中でスーパーにより半額のシールの貼られた惣菜をいくつか買って家
に着いた。壁際のベッドの隣にCDラックが置いてあるが酷く誇り被っており、もう長い間触っていない事
が伺える。洗い場には洗われた発泡スチロールの惣菜トレイが積んである。部屋にあまり居ないせいか、部
屋自体に活気が無い。そんな部屋に帰ると、上着をベッドの上に載せ、テーブルの上に惣菜を置いた。
家でそれらを電子レンジに居れ温める。晩御飯の惣菜を腹に入れ、風呂に入り眠りに付く。
三年間、いつもその繰り返しだった。
しかし、今日は違った。携帯に着信履歴があった。どうやら、夕方に着信があったようだ。着信履歴なら
、三年間で何度もあったが、大学の友人である林則之からの着信は久々だった。
237:191(題:友人のCL400)続き
08/03/27 02:14:07 5N3fOkZf
時間的に、電話をかけなおそうかと迷ってしまう。会社に勤めると、早く連絡した方が良いというわけで
はない。いくら電話に出なかったからと言って、こんな深夜に電話をかけるのはあまり良いことではない。
すなわち、マナー違反なのだ。
それを考え、電話を一度置いた。しかし、ビジネスマナーなんかを考えている自分が嫌になり、また電話
を手に取り友人にかけなおした。
夜の十二時近いと言うのに、友人はすぐに出た。
「もしもし、久しぶり。今日電話しただろ?」
「おう、久しぶり。ああ、まあね。頼みがあってさ」
「頼みって言うと?」
「まあ、それは後で良いとして、お前なんかあった?」
則之は、怪訝な声で聞く。
「え?どうして?」
「変に、ビジネスマンみたいな喋り方になってるぞ」
確かにそうだった。今まで電話対応、マナーなどが必要なビジネスの世界に身を置き過ぎて、そっちに慣
れてしまっている自分が居た。
電話応対では聞き取りやすい単語を選び、比較的ゆっくりと喋る。それが癖になってしまっていた。
「そうかもなぁ」
「そうかもなぁ。じゃなくて、そうだよ。まあ、会社に勤めて三年もしたらそうだろうなぁ。」
士郎は、最近その自分の変化に嫌気が差していた。そして、それは昔の友人ならば気付くほどの変化であ
ったことがショックだった。
「俺は変わったのかもなぁ」
電話口で呟く。
「まあ、仕方ない。仕事に慣れたら嫌でもそうなるさ。それはそれとして、士郎。お前バイク欲しくないか
?」
「バイク?なんでまた?」
「俺も仕事ばっかりでさ。時間は無いけれど金がドンドン溜まってきたんだ」
「それで?」
「俺たち、大学時代はバイクばっかり乗ってただろ?あの時のバイクを長い間放置してたら調子が悪くなっ
てさ、もし時間が出来た時の為にバイクを修理しようとバイク屋に持ってたんだ。」
「それは、いい考えじゃないか」
238:191(題:友人のCL400)続き
08/03/27 02:14:32 5N3fOkZf
「でもよ、金があると要らん欲が出てくる物で、修理せずにバイク屋に展示してあった新車を買ってしまっ
たわけよ」
則之は笑いながら話した。
「まあ、成り行き任せのお前らしいな」
士郎も笑いながら相槌を打った。
「そこでだ、ジャンク品だけど、以前乗ってた俺のバイクを貰ってくれないか?」
「ええ?マジで言ってるのか?」
士郎は驚いて、声が裏返ってしまった。
「お前、あのバイク。CL400を凄く大事に乗ってたじゃないか」
士郎は続けて言った。
「だからだ。ただでさえ、バイクに乗る時間なんて中々無いのに、新車なんて買ったからCLに乗る時間なん
て皆無だ。そうなると、あのバイクは俺のガレージで朽ち果てるだけだ。そこで、お前に持ってて欲しいん
だ。勿論、修理は手伝うし、バイク屋に預けるなら修理代は払う。だから、頼む。勝手な願いとは解ってい
るが、お前が乗ってくれ」
士郎は少し考えて承諾した。
それから、色々と話すと則之は大会社の営業として朝から晩まで士郎と同じように働いている事、士郎の
アパートと則之のアパートは一駅分ほどしか離れて居ない事が解った。電話を切った後、則之は一駅分CL40
0を押して士郎のアパートに持ってきたのだった。
それからの数週間。仕事が終わり家に帰った後のわずかな時間を使い、則之と士郎のバイク修理の日々が
始まった。二人の目の下のクマは深くなったが、CL400は着実に調子を取り戻しつつあった。
バイクのシートを外し、タンクのねじを外す。それから、フューエルタンクとエンジンを繋ぐチューブを
外す。ビーカーにチューブに残ったガソリンを入れ、フューエルタンクを完全に取り外す。一日でそれくら
いしか作業が進まなかった。
239:191(題:友人のCL400)続き
08/03/27 02:15:29 5N3fOkZf
これは、時間が少ない事も勿論あったし、作業が真夜中だったので頭に付けたライトしか光源がなかった
というのもある。しかし、一番作業が進まなかった理由は、二人がツーリングに行ったときの思い出話やバ
イクの話に花が咲き、ほとんど手を動かさなかった事にある。
二日目は、チェーンをエンジンの回転部から外し、エンジンを完全にフレームから下ろした。三日目は、
エンジンの中のエンジンオイルを抜き取り、分解した後灯油に漬けた。
四日目の朝。士郎は上司から注意されることが多くなった。寝不足で単純なミスが増えたからではない。
確かに、船漕いでしまうような瞬間は何度もあったが、三年も仕事をしていれば単純なミスはほとんどしな
い。怒られる理由は私語が多くなったからだ。以前は、必要なとき以外話はせずにもくもくと電話とビジネ
スライクな会話をするのみだったが、このところ、仕事はしているが趣味の話や笑い話を客や同僚にするよ
うになったのだ。職場が和気藹々とした雰囲気にはなったが、それが上司にはサボっているように見えたの
だろう。
仕事が終わり、家に戻った後、灯油に漬けたエンジンを則之と一緒に磨きながら、その事を話すと、則之
は大きな声で笑った。どうやら、則之も同じような事が起こっているらしかった。
エンジンが終わった後、組み立てなおし、フロントフォークのオーバーホール、リアクッションのオーバ
ーホールとこなして行った。全工程に二ヶ月ほどかかった。その間、睡眠時間が今までより二時間ほど減っ
たが、今までよりも充実していた。
とうとう出来上がった後、言い知れぬ寂しさと、達成感で胸が一杯になった。久々に感動した。二人は、
オイルまみれなのに、待った訓気にも留めずに抱き合った。目が潤んで、ただひたすらやった、やった。と
呟いた。
出来上がったCL400に新しいオーナーとなる士郎が跨り、キックでエンジンをかける。オーバーホールし
たてのエンジンはまだオイルが回っておらず始動し難い。汗だくに成りながら、何度かキックをした後、始
動した。
240:191(題:友人のCL400)続き
08/03/27 02:16:39 5N3fOkZf
その久々のバイクの振動に、士郎は溜息を漏らした。則之はそれを見てずっと微笑んでいた。真夜中にそ
の音だったので、近隣住民は迷惑していただろう。近所迷惑を考えて五分ほどアイドリングした後、エンジ
ンを切った。バイクの音が止まったマンションの前は、蝉の声と遠くの国道を走る車の音だけが響いていた。
「なあ、ツーリング行こうぜ」
そう言い出したのは士郎だった。
「でも、会社はどうする?」
ちょっと困ったような表情で則之は答えた。
「有給休暇を貰おう」
「もらえなかったら?」
則之が聞くと、士郎は自信満々で答えた。
241:191(題:友人のCL400)これで最後
08/03/27 02:16:59 5N3fOkZf
「そんな会社、行く必要ない。ずっとバイクいじってて思ったんだ。なんで、俺たち働いているんだろう?
って」
「そりゃあ、かねをかせぐためだろう」
「確かにそうだ。でも、俺も則之も十分な貯金があるじゃないか」
則之は、黙って考え込んでいる。
「俺たち、大学卒業したとき話したよな!いつか日本一周したいなって!」
士郎は続けた。則之は、だまって俯いて頷いた。
「今しか出来ないんだよ。これから、ずっとしたって大きな休みは貰えない。爺さんになって定年退職して
日本一周して見える景色と、今日本一周して見える景色は絶対違う!なあ、今しかないんだ!」
士郎が、則之の肩を掴むと考えさせてくれと一言、言って自分のマンションに帰って行った。
それから、一ヶ月二人は連絡を取り合わなかった。CL400は治りエンジンもかかるようになり、士郎も一
週間に一回くらいエンジンをかけるようにしている。
それから、今までの生活に戻っていった。満員電車に乗り、残業してかえる。すぐに寝てまた次の朝。そ
んな日々が繰り返された。
あれから、丁度一ヶ月経った時だった。士郎は、あの日々に戻ることが出来なくなっていた。そして、則
之から連絡は無かったが会社を辞めた。当然、有給休暇をくれなかったからだ。
辞めて見るとあっけないもだ。
マンションの窓から外を見ているとマンションの表からバイクのアイドリングの音に気付いた。
部屋を出てバイクの音のするほうを見ると、SR400に乗った士郎がマンションの出入り口にバイクに跨って
居た。
「悪い、引継ぎをするのに遅くなった!」
242:233
08/03/27 02:45:43 aerfUDK1
俺みたいな社会人のために書いてくれたのかな?
有り難う!なんかリアリティがあるね。
俺は二輪は乗らないけど有給取ってサーキットの走行会出たりしてるよ。金がないから年に数えるほどしか行ってないけどね。
彼女ができたら走れなくなるからね…って気付いたら今年27だよorz
ローンあるけど貯金も初めないと。。。
243:191
08/03/27 02:49:20 5N3fOkZf
>>233
ええ、大学系ばかりじゃあ楽しめないかもと思ったので…。
喜んでもらえて嬉しいです。
僕も今年23。バイクでローンは後二年あるし、金もないです。
でも、楽しんでいきましょうよ!
244:774RR
08/03/27 11:00:10 eFN/0qH+
片岡義男の小説を思い出すなぁ
オレは32歳。家庭があるから退職してツーリングなんてできないけど、密かに
つ④
245:774RR
08/03/27 12:13:48 zsX3iHF6
すげえな入社三年で仕事辞めていいくらい十分な貯金があるなんて
羨ましい
246:191
08/03/27 14:48:27 5N3fOkZf
>>244
支援ありがとうございます!
お父さんは大変ですね。でも、たまには自分に御褒美を上げても良いんじゃないでしょうか?
>>245
自分の先輩は、都会に出て二年で新車を現金で買っていました。乗る暇は無いそうですが……。
本当に、羨ましい限りです。
一魔棲男さんのファンとして、連載までの?ぎになればと思いうpしています。
支援してくださる方々、本当にありがとうございます。
247:774RR
08/03/27 20:59:43 fu/JWriZ
>>246ガンガレ
描写に無理があるところもあったけどw
俺も原付好きだから応援するぜ
248:191
08/03/27 23:16:28 5N3fOkZf
>>276
描写は難しいですね。これから、どんどん精進して無理のあるところを減らして行きたい
のでよろしくお願いします。
大きいバイクを使っての高速ツーリングも良いですが、原付のまったりツーリングも楽しい物ですよね!
あと、長編の小説の題名は「朝焼けのハングオン」です。
初めに書くのを忘れていました。
249:191(朝焼けのハングオン・第五話)
08/03/27 23:31:20 5N3fOkZf
三月の早朝はまだまだ寒い。東の山沿いから登った日の出が低い角度でscoopyと愛車に荷物を積む拓斗を 照らす。その影は西に向って長く伸びる。その陽を全身に浴びて、温かさが服の外側からじんわりと伝わっ
てくる。時折、寒い風が吹くと折角温まった体も一瞬にして冷えてしまう。その寒い中でも、拓斗の住むマ ンションの隣にある梅の木にはメジロがたわわになって、元気に梅の花を啄ばんでいる。
空には、筋状の雲が何本か太陽の光と垂直に伸びていて、橙色の光を反射して東側の雲だけが黄金色に輝 いていた。
「テント、コンロ、寝袋、服、鍋…いや、コッフェル、タオル、洗面用具、充電器……。これでよし! と」
拓斗はscoopyのメットインの中に服、充電器、タオルなどの濡れない方が良くてかさばりにくい物を詰め
、後ろのキャリアにテント、コンロ、寝袋をバイク屋で買ったスパイダーネットでくくり付けた。そのネッ
トの隙間にコッフェルを挟めカラヴィナフックで固定する。キャリアに積んだ荷物を両手で押したり引いた
りしてちゃんと固定されているかをチェックした。その後、駐輪場から自分の部屋まで走り、自分の部屋の
ドアノブを回して施錠してあることを確認する。
再び駐輪場に戻り、OGKのフルフェイスヘルメットを被り、ダウンジャケットを羽織ってから駐輪場を後
にした。大通りに出る前にもう一度マンションの自室を振り返る。
「次に戻るのは、一週間後か二週間後か……。じゃあね」
誰に言うでもなく、ヘルメットの中で呟いた。その呟きは、ヘルメットのシールドに淡い曇りとなったが
、走り出すとすぐに消えた。
岡山市内の国道二号線を南下し国道三十号線に乗り換える。二号線は車の流れが速く、スローペースな50
㏄のscoopyと不協和音を奏でていた。
拓斗は、車の流れがハイペースな時は路肩を走り、信号前などでスローペースな時は道路の真ん中を走っ
た。途中で寒くなり、道路左側のコンビニに停まると風が無い分太陽が暖かかった。春と思ってちょっと油
断して私服にダウンジャケットを羽織り下はジーパンという格好だから、走行中の風で簡単に冷えてしまい
、停まってから手のひらで二の腕をゴシゴシ擦って暖を取った。
250:191(朝焼けのハングオン・第五話)
08/03/27 23:31:46 5N3fOkZf
下半身はscoopyの足置きの前のカバーのお陰で風が来ないらしく、寒いとは感じなかった。拓斗は、擦る
腕を止めてscoopyの風防に触り
「初めて頼もしいと思えたよ」
そう呟いた。
コンビニでは、熱い缶珈琲を買い、scoopyを停めた駐車場所の縁石に腰を下ろし珈琲を口に運びながら愛
車を眺めた。
飲み終わった後、空き缶をゴミ箱に投げ入れ出発する。
バイクは、乗り手の気持ちと呼応する。この時、scoopyの排気音がいつもより力強く聞こえたのは気のせ
いではない筈だ。
それから、四時間ほど走り続けると港が見えてきた。中国地方と四国を結ぶ四国汽船フェリー乗り場だ。
フェリー乗り場に着くと、月曜日と言うのに沢山の人が居た。トラックも居るが、それ以上に若い連中が
目に付く、長期休暇中の学生なようだ。しかし、彼らの中でも拓斗のように原付で旅をしようなどと言う猛
者は目に付かなかった。彼らは、五~六人で旅行を楽しんでいるようで、仲間内とで冗談を言ったり計画を
言ったりとしていて、見ず知らずの旅人が入り込む隙間は全く無い。
拓斗は、つまらなそうにフェリー乗車券とscoopyの積み込みの申請をする為に受付の列に並んだ。本当だ
ったら簡単な申請ですぐに列はなくなるはずなのに、若い旅行者が車の車検証を忘れたり財布を車において
きたりとするものだから列の進みは予想をはるかに超えて遅くなっていった。
拓斗も始めは、その準備の悪さに何も感じなかったが、それが何人も続いて行き、並ぶ時間も一時間を越
えてくると段々イライラしてきた。
腕を組んで、貧乏ゆすりをしていると、後ろから肩を叩かれ
「まあ、そんなイライラしなさんな。フェリーの出発時刻には間に合うんだから」
一人の初老の男性が話しかけてきた。
251:191
08/03/27 23:33:31 5N3fOkZf
五話うp終わりです。
五話はちょっと量が少ないですね。
252:774RR
08/03/28 00:28:32 V/gijmj2
短編もあわせて乙
253:774RR
08/03/28 00:42:46 UUPwgWjq
いいなー
社会人になって一年の俺も、満開の桜とリクスー着てる新社会人を見ながら、ついこないだだった学生時代を思い出しセンチメンタルになってた
さらに、最近は学生時代から三年半付き合ってる彼女とも、休みが合わずうまくいってない
そんな所に、こんな話をのっけられたら、北の大地を一周した、あの暑過ぎる夏を思い出したよ
あの時乗っていて七万㌔以上共に走った愛車は、今はもう無い
大型への乗り換えで、結局手放してしまった
こかしたし、倒したし、ぶん回してたし、峠も走って無理させた、雨の日も、雪の日も走ったしね
だけど、ろくすぽ整備も分からなかったけど、ヤツは壊れなかったなー
俺の無茶にいっぱい答えてくれて、初めての感動をいっぱいくれたよ
確かに旅はいい
何か、上司にガンガン飲まされて、一人きりの部屋でこのスレを見て、思わずレスしてしまったよ
長々とごめんね
ありがとう
ゆっくりでもいいから、頑張ってください
254:774RR
08/03/28 00:58:11 EDbaxAg+
>>253
作者じゃないけれど、あなたのレスで心が熱くなった
今年は無理してでも北海道に行ってやるw
255:774RR
08/03/28 01:05:59 bOJbdRar
何だろう>>253のレス見て涙出そうになった32の春。
作者さん つ④
256:191
08/03/28 01:19:24 Sv9Gy5iL
>>253
斉藤純の小説“暁のキックスタート”に「 オートバイ乗りの心には、埋めようのない深い穴ポコが空いている。」
という一説があります。多分、今の>>253さんの気持ちこそが穴ポコなんじゃないでしょうか。
本当にレスで泣きそうになりました。ありがとうございます。
>>255
支援ありがとうございます!
短編が後三つほど書き溜めているので、また何かあればうpさせていただこうと思っていますm(_ _)m
257:191
08/03/28 01:21:28 Sv9Gy5iL
どうでも良いですが、IDがSVでした!
ちょっと嬉しいです。
258:774RR
08/03/28 06:46:15 acNsGtMa
④
259:191
08/03/28 22:53:36 Sv9Gy5iL
>>258
支援ありがとうございます!
260:774RR
08/03/29 00:46:09 5IYqDCkY
>>259
夜型人間になってない?
まぁ、楽しんで執筆して④④④
261:191
08/03/29 01:11:24 aKnHMkt1
>>260
かなりなってます……。そのせいで朝起きれませんしね。
ので、今日は六話をうpしたらすぐに寝ようと思います。
お気遣い嬉しいです。ありがとうございますm(_ _)m
262:191(朝焼けのハングオン・第六話)
08/03/29 01:22:51 aKnHMkt1
初老の男がそういうと拓斗は、はにかんでそうですね。と答えておいた。
それにしても、フェリー受付の列の進みが遅い。あまりにも前の客が財布や車検証を忘れてあたふたして
いるものだから、それにつられて拓斗も自分の財布とscoopyのナンバーを書いた紙に誤りが無いかの確認を
もう何度も繰り返している。確認しすぎて、自分のナンバープレートの番号を暗記してしまったほどだ。
余りに退屈なので拓斗は乗船証を書く台に置かれているパンフレットを取り、それを眺めた。どうやら四
国はうどんやみかんだけではなく、それ以外にも色々な魅力が有るようだ。それを見るだけで、時間は思い
の外すぐに過ぎ、気が付くと乗船の受付は拓斗の番になっていた。
原付や250㏄以下のバイクは車検証が無い為に、受付は早く終わる。宇高国道フェリー代として50㏄のバ
イク代1040円と二等客室の390円を払い、乗船票を貰った後に受付所を後にした。それからscoopyを停めて
ある場所に戻り、次に来る船に乗る客の為の駐輪スペースにscoopyを移動させた。
フェリー乗船までにはまだ、30分ほど時間が有った。さっきの若い旅行者は、その時間を喋りに使ってい
る。一人旅のライダー達は、バイクを日よけに地面に寝たり、バイクのシートに腰掛、コンビニオニギリを
食べたり、タンクバッグから小説を取り出して読んだりと思い思いの事をしている。
拓斗は、初の一人旅に少々戸惑っている様子で周りを見渡した。中型以上に乗っているマス・ツーリング
ライダー達は楽しそうにバイク談義に花を咲かせているが、拓斗はそれを一瞥した後、寂しそうにscoopyを
見た。
その次の瞬間、拓斗の隣にHondaスーパーカブが勢い良く走り寄り、停まった。スーパーカブに乗ってい
たのは、さっきの初老の男であった。
「おお、兄ちゃんも原付だったか! 」
男はそういうと、ニコっと笑った。拓斗は、その男を見て一瞬安堵した表情を見せ、それから笑顔を返し
た。
263:191(朝焼けのハングオン・第六話)
08/03/29 01:23:19 aKnHMkt1
「はい。愛車はこのscoopyです」
拓斗がそう言うと、男は何度か頷き、その年で関心関心。と顔をほころばせた。
それから少しして、港にフェリーが着き、拓斗と男はそれぞれscoopyとカブを押して、フェリーに乗り込
んだ。
拓斗は二等客室を素通りした後、フェリーのデッキへと上がった。陸上の埃っぽい風とはまた別に、海上
では強い風が水滴を含んで吹き上げる。その水滴を、春先の太陽が斜め上から照らし、フェリーが波を一つ
乗り上げるたびにキラキラと輝いた。
拓斗は、その水滴の向こうに離れていく本州を見た。鼻から潮風を目一杯吸い込み、一呼吸置いて口から
全部吐き出す。そして、行ってきます。と一言呟く。その呟きは、波と潮風の音にかき消された。目を瞑り
もう一度深呼吸する。
拓斗の目は、もう本州ではなく四国へと鋭く向けられていた。scoopyのメットインから出してきていた地
図を広げ、ポケットから三色ボールペンを取り出しキャンプ場と目に留まった観光スポットに青ボールペン
で丸をつけた。
そうこうしている内に、一時間経ちフェリーは岡山県の宇野から香川県の高松へと到着していた。
『あと、十分ほどで高松へと到着します。お忘れ物の無いようお願いします。』
船内にアナウンスが流れ、船は港へと舵を切った。
拓斗はデッキから三頭客室へ移動する。そこでは乗客が車が置いてある駐車スペースに戻ろうと席を立っ
たり荷物をまとめたりとしている。その中で、初老の男は手荷物を枕にして寝息を立てていた。
彼を起こそうと、拓斗が近寄ると男は目を覚まし起き上がった後、ゆっくりと伸びをした。
「おっ、原付のにいちゃんじゃないか。どうした? 」
「もう、このフェリー四国に着きますよ」
そういうと、男はフェリーの丸い窓から外を見た。外には、入り江の景色が広がっている。
「いけねぇ!寝過ごしちまったか!起こしてくれてありがとな、さあ、早く下に行こうぜ」
そういった後、拓斗と男は駐車スペースがあるしたのフロアに向った。
階段を降りる途中で、男は拓斗に話しかけた。
「兄ちゃんは、四国のどこに行くんだい? 」
そういわれた後、拓斗はニヤリと笑って答えた。
「愛車scoopyで四国一周です」
264:191(朝焼けのハングオン・第六話)
08/03/29 01:23:52 aKnHMkt1
そう答えると、男は嬉しそうに微笑み
「それは良い。実は、俺は日本をカブで一周していてな。だから、俺も四国を一周するんだ。奇遇だな! 」
拓斗はそれを聞いた後、目を見開いて驚いた。
「そりゃあ、凄いですねぇ。」
「そんなこと無いさ。誰だって気持ちさえあればすぐにでも出来る。そうそう、兄ちゃんはどっち周りで四
国を回るんだい? 」
そう聞かれて、拓斗ははっとした。
「そういえば、まだ決めていませんでした」
それを聞くと、男は笑って言った。
「そりゃあ、無計画だな!だが、男らしくて俺は好きだ。じゃあ、俺は左回りに行くから、兄ちゃんは右回
りなんてどうだ? 」
「別に良いでけれど、なんで逆に行くんですか? 」
拓斗がそう聞くと、男は答えた。
「一緒の方向に行くと、一度追い抜かしちまえばもう相手の背中しか見れないが、反対方向に行ったら正面
で会うだろ?」
拓斗は頷いた。
「正面でもし、また出合ったら二人でピースし合おう」
「それいいですね! 」
拓斗は、目を輝かせた。
「お、そういえば兄ちゃんの名前聞いてなかったな。俺の名はアラウンド、兄ちゃんは? 」
「俺は拓斗です。開拓の拓に北斗七星の斗。それよりも、アラウンドって日本の方じゃないんですか? 」
拓斗がそう聞くと、アラウンドは大きく笑った。
「これはキャンパーネームって奴さ。野宿ツーリングやキャンプをする輩が名乗る物さ。今の日本一周の前
にも俺は日本一周しててさ、その途中で名付けられたんだ」
「へぇ、そんなのがあるんですね」
「それよりも、お前さんの名前の方が変わってるな。scoopyに乗っているのにタクト。面白いじゃないか!
よし、兄ちゃんのキャンパーネームはtactだ!キャンプ場で名前聞かれたら、scoopyに乗ってるtactです。
って答えな! 」
「ははは、それいいですね! 」
そう話している内に、二人は駐車ペースに着いた。
265:191(朝焼けのハングオン・第六話)
08/03/29 01:24:12 aKnHMkt1
拓斗は、バイクにキーを差込みエンジンをつけた。それから数分した後、フェリーが港に着いた時の、軽
い振動がが起こり、フェリーの港への扉が開いた。車が全て走り去った後、バイクが走り去る。
アラウンドに船員が、出発を促した。彼は、拓斗の横を通る時、ヘルメット近くに人差し指と中指の二本
を上げ、走り去った。その後、拓斗に船員が近寄りタイヤ止めを外し、外に走り出した。
フェリーの駐車スペースの薄暗い場所から、走り抜けると潮風の匂いと、埃っぽい匂いが混じった港の春
の匂いが鼻をくすぐる。
少し走って、一番初めの交差点にアラウンドが停まっており、サイドミラーで拓斗を確認すると左手を振
り左側に走っていった。拓斗はそれに連動するように、左手を振り右側に走っていった。
266:191
08/03/29 01:25:06 aKnHMkt1
六話うp完了です!よろしくお願いします。
267:774RR
08/03/29 02:15:26 8hGupE7k
俺今年は北海道って決めてたつもりなんだけど、
このまま話が進むと四国に行っちゃいそうだw
268:コンタクト ◆XDQISwSHrU
08/03/29 02:43:23 u3ct74wA
もちろんモミモミ、そしてナメナメ。。
香「あぁ…んん……ちょw激しすぎw感じちゃうでしょwww」
俺「感じてもらうためにやってるんですが?ww」
香「まったくもうw」
俺「それではこちら(下)のほうも…」
香「こっちは自分で脱ぐからあっち向いてて!!」
俺「あーい♪」
と素直に従うわけはなく、チラチラみてたら軽くキレて枕を投げられたorz
まあいいのだ。
香「てか私だけ脱いでるのズルイ!」
俺「あぁ、そうだなwんじゃ俺も脱ぐわ」
香「今度は、私が脱がしてあげるw」
俺「マジで?それは恥ずい…」
香「はい?何か?」
俺「いえ…なんでも…」
と尻に敷かれっぱなしの俺。
269:コンタクト ◆XDQISwSHrU
08/03/29 02:44:40 u3ct74wA
香「はーい、バンザイして♪」
俺「ったく、しょうがねーな。わかったわかった。…ハーイ♪」
香「さあいよいよ、この時がやってまいりましたw」
俺「なんだよそれwさあどうぞ!」
と腰を香に突き出すw
香「ちょっとー?なんか真中が膨れてますが?」
俺「あ、あたりまえだろうがw」
香「はい、ご開帳♪……ちょwwwデカwww」
と見つめている。
俺「そうか?こんなもんだろwwwwあんま凝視すんなw」
とお互いが全裸になった。
俺「よっしゃ!そろそろ本格的に始めるべwww」
香「もう本格的でしょうがwww」
俺「まあいいからいいから♪はい、寝てください」
270:コンタクト ◆XDQISwSHrU
08/03/29 02:57:49 u3ct74wA
香「恥ずかしいから電気消して。」
俺「おk~」
今度は下も弄ってみる。
まずは指の腹で軽く触るように周辺にさぐりをいれる。
香「ん…ん…」
と大分声を我慢しているようだ。
ここであえて俺は指を入れずにそこまででとめておく。
まあいわゆる”ジラシ”ですなw
少し経って
香「ねえ?なんでそのまま?w」
俺「いや?別に?どうして欲しいの?」
香「ちょー意地悪!○○のドSw」
俺「ええ、ドSですが?wやめちゃおっかなぁ」
香「もう…早くしてw」
さすがに雰囲気が悪くなりそうだったので残念ながら妥協した。
俺「突入!w」
と指を入れる。今まで焦らして来たのが功を奏し、彼女のコマンはビチョビチョ。
香「ちょwwwいきなりかいwww……んん…」
と感じてくれているようだった
香はすんごい感度がいい素直な子であったw
271:コンタクト ◆XDQISwSHrU
08/03/29 02:59:06 u3ct74wA
やべーwww
完全な誤爆www
272:774RR
08/03/29 03:04:52 ySNSdm2Z
よりにもよってここに誤爆かw
273:コンタクト ◆XDQISwSHrU
08/03/29 03:11:59 u3ct74wA
>>272
大変失礼しましたw
もう寝るorz
274:774RR
08/03/29 04:03:29 5IYqDCkY
>>273
おい、続きはどこにうpした??
誘導して
275:774RR
08/03/29 09:59:16 8hGupE7k
何が起きたのか一瞬分からなかったw
276:774RR
08/03/29 13:05:21 M+zIxIXX
ジャイロキャノピーの新型が出たね
アニメのほうのSABUもそっちに乗り換えるのかな?
277:191
08/03/29 13:59:16 aKnHMkt1
>>267
四国も良いですよ~。
北海道でも四国でも、一周終われば同じくらいの感動が来ますからね!
278:774RR
08/03/29 15:39:58 ESyW1bDx
>>277
つ④
先生は吉備の国の住人ですかのう?
279:191
08/03/29 15:49:57 aKnHMkt1
>>278
支援ありがとうございます!
あわわ……先生なんて滅相もない。
出身は吉備ではないですよ。でも、人が温かくてノリがよくて好きな場所です!
流石、桃太郎を輩出しているだけの事は有りますよww
280:774RR
08/03/29 18:50:43 z09W6716
漏れも学生時代に四国行ったから、そん時のことを思い出したよ。
うどん食う以外は行き当たりばったりだったけど、
会う人みんな親切ですごく思い出に残ってる。
地図ではちっぽけだけど走ってみると意外とでっかくて、
予想してたより全然距離を走れなくて
山奥の倉庫の軒先で野宿する羽目になったり、
見知らぬおっちゃんが「泊まってけ」と言ってくれたり、
雨具がしょぼくてパンツまでずぶ濡れになって
高知の南海で合羽とブーツカバー買ったり。
その合羽は10年経った今でも使ってる。
今はどうしても帰りのことを考えてしまって
あんな無計画なツーリングはとても出来ないよ。
④ついでにダラダラ書いてしまってすまん。
続き期待してます。