07/09/05 22:13:18 JGzViQxM
長々と電気系の話を書いてしまいました。 占拠ごめんなさい。
ここで、一つ質問の先取りの答えを。
コンデンサチューンの話をすると、「じゃあ、なんでメーカーは初めからやらないん?」って質問が6割の確立できます。
実はやってます。
コンデンサの入った点火装置。
これが、CDIと呼ばれるものなんです。 原付や、レース車では当たり前のようについてます。
一時電圧(入力電圧)の平滑化と電圧安定供給を行うことにより、高回転での二次電圧(要はプラグ)の降下を防いでます。
高回転、高圧縮であればあるほど、CDIの効果は絶大です。 現代のエンジンにぴったりです。
しかし、原付はともかく、普通二輪以上のバイクは未だにフルトランジスタを使ってます。
CBR600RRや、ZX-10R等も旧世代とも言えるフルトランジスタを使ってます。 なぜか。
コンデンサを含めた電気系の塊であるCDIは耐久性が無いのです。
エンジンに近いところに配置しなくてはならない以上、電子系の大敵である熱と振動をモロに受けるのです。
点火系の死亡で走れなくなるとはあってはならないのです。 他はともかく、点火だけは絶対の信頼性が無いといけないのです。
他が死んでも、押しがけで走れればなんとかなりますから。
しかし、CDIの有効性は確かなもの。
だから、公道を走らないレース車や、CDIより先にエンジンが死ぬ原付等に採用されているのです。
2st戦争の頃のレプリカは公道仕様でもCDIを使っていました。 ユーザーが自分で直せたからです。
また、自分の責任でどんどん改造を進めていました。
でも今は、不具合があるとすぐメーカーのせい。 だから、信頼性のある物しか使えないのです。
よって、コンデンサチューンは現代のバイクでも十分有用です。
(もちろんCDIも高回転しか考えていないので、低回転の効果はあります)