08/01/22 01:08:31 me76OcJY0
◇次世代DVDを巡って旗色の悪い東芝はどうなる?
昨年、東芝の将来性を期待して株を買いました。ところが、東芝の「HD DVD」とソニー陣営の
「ブルーレイ」を巡っては、東芝の旗色はよくありません。東芝について植木さんのお考えを
お聞かせください。
◆本日の指南◆
次世代DVDを巡って、ソニー、松下陣営の“ブルーレイデイスク(BD)”と東芝陣営の
“HD-DVD”との争いも決着がつきそうな情勢となってきました。ネット経由でコンテンツが
視聴できるテレビが発表されるようになってきた今日、いつまでもズルズル両陣営が争っていては
共倒れのリスクもあるとして、市場が早期決着を望んでいることが背景にあるからです。
HD陣営のうち、両方のソフトを扱うワーナーブラザースがBDの単独支持を表明、
つれてこれまでHD陣営であったパラマウント、ユニバーサルなどの映画会社がBDへ
鞍替えするとの見方もあります。そうなると、影響力の大きい映画会社の90%が
BD陣営になります。しかもHD陣営の中核に位置する “Xbox"のマイクロソフトも
陣営を離れるとの見方もあり、東芝は苦戦を免れません。
では、こうした情勢は、東芝株にどう影響するでしょうか。東芝はHD事業に多額の
販促費用をかけているといわれ、次世代DVD事業だけで400億円以上の営業赤字が
予想されています。したがって、考えようによっては、決着がつけば、こうした大きな経費が
減ることになります。
また、いまは原子力発電、半導体事業に軸足を置く事業改革が進んでいます。
株式市場からみれば、むしろ、この二つの事業の将来性が株価を支えているといっ
て差し支えありません。市場人気面からも次世代DVDの争いが株価の重しになる
リスクは小さいとみてよいでしょう。
とはいえいまはちょっとした悪材料でも株価を下落させるだけに、当面は心理的に
嫌気されそうです。
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