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次世代DVD、米市場でブルーレイ優勢・年末商戦で鮮明に
URLリンク(www.nikkei.co.jp)
【ロサンゼルス=猪瀬聖】ソニー、東芝両陣営による次世代DVDの主導権争いは、
年末商戦に突入した最大の米市場でソニー陣営の「ブルーレイ・ディスク(BD)」
規格の優勢が鮮明となってきた。カギをにぎるソフト市場でシェアが7割を超え、
再生機市場でも勢いが出始めた。「HD―DVD」規格を推す東芝陣営は苦戦を
強いられている。
米各メディアの4日までの報道によると、年末商戦前半戦のヤマ場である
11月下旬の感謝祭休暇の週のソフト販売実績は、BDのシェアが73%に達し
HD―DVDの27%を圧倒した。年末商戦の結果は主導権争いの行方に
大きく影響するため、市場の関心を集めている。
BDは「ダイ・ハード4.0」や「レミーのおいしいレストラン」など
新作の販売が好調。HD-DVD陣営は映画大手パラマウント・ピクチャーズを
自陣に引き入れ、今年の劇場ヒット作「トランスフォーマー」「シュレック3」を
相次いで投入したものの、ソフトの種類で上回るBDと競り合う所までは
いかなかった。この結果、累計シェアでも二対一でBDがリード。陣営についている
映画会社の数で優勢なBDは、十二月に入っても「パイレーツ・オブ・カリビアン/
ワールド・エンド」など人気作を毎週投入する作戦で。年末商戦後半に向けて勢いが
加速する可能性もある。
HD-DVD陣営は当初優勢だった再生機市場でも誤算が生じ始めた。
一台百$(約1万1千円)を切る低価格再生機を武器にソフトの売り上げ増を
狙う作戦だったが、巻き返しには結びついていない。「既存のDVD再生機の
価格をも下回ったため、従来のDVDソフトを見るために購入した消費者も多い」
(家電メーカー関係者)のが一因と見られる。
逆にBD陣営は、十一月からソニーがBD再生機のを備えた家庭用ゲーム機
「プレイステーション3(PS3)」を二割値下げした事が、「BDソフトの
需要開拓につながった」(BD関係者)との見方を強めている。
両陣営の発表によると現在ゲーム機を含めた次世代DVD再生機の
北米での累積販売台数はBDが二百七十万台、HD-DVDが七十五万台となっている。