07/12/24 17:31:24 JOC1PlNSO
皆様、イブの日中から遥々お越し頂きありがとうございます
今回はクリスマスっぽい綺麗めなネタを作ってみました
ウケて頂きまして嬉しく思っております
とりあえずシャンパンどうぞ
つY
さて話の続きですが>>274様のストーリーで当たりです
このままだとスッキリしない方もいらっしゃると思いますので
補完しておきますね
その時だった(続く)
↓
僕の肩ごしにリンゴを差し出す手があった。「探しものはこれでしょ?」…信じられないことに手の主は彼女だった。
そして震えていたけど、それは何度も夢で聞いた彼女の声だった。「こっちに転がってきたから…」僕は頭を振って「探してたのは…
探してたのは君なんだよ」と言った。でも声になっていなくてとても間抜けだった。彼女の目からも涙が溢れていた
ように思うけど、僕の方が大変な事になっていてよく見えなかった。老婆は僕達からリンゴを奪うようにして
階段の方に消えて行った。
…あれから一年経った今、僕達はクリスマスムード一色の神戸で幸せに暮らしている。僕にはあの老婆がサンタに
思えてきているけど、彼女にはそんな事は言っていない。さすがにそれは照れくさくて。
(完)