08/02/21 20:09:06
説明を小出しにし、そのたびに二転三転。
しかも、自分たちに有利な情報を発表するが、ボロが出ると「実は・・・」と言い出す。
まさに、なだしおの時の二の舞。
あの時は、航海日誌や海図の改ざんまでやって、国民を騙そうとした。
今回も、当初は「発見したのは2分前」などと自分たちに不利な事実を隠した発表をしたことは
隠蔽や改ざんのイメージをマスコミや(軍オタ以外の)国民に与えてしまった。
これは、初期対応の最大のミスであり、致命傷。
今後、あたご側に有利な材料が出たとしても、マスコミも(軍オタ以外の)国民も信用しないだろう。
また、防衛大臣への連絡をせず、連絡ができたかどうかもフォローしなかったことで
自衛隊に一番理解がある政治家とも言って良い石破の自衛隊に対する信頼を失ってしまった。
企業や欧米政府機関、軍の危機管理マニュアルでは、インシデントが発生した際に、
トップマネジメント層へすぐに連絡が付くとは限らないので、障害対策組織が自律的に行動する
ことは認めている。
しかし、同時に、必ず「連絡がとれたかどうか」のフォローを障害対策組織が定期的に行い、
出来る限り速やかにトップマネジメントとアクセスすることを要求する。
自衛隊のマニュアルも、欧米の軍のマニュアルを参考にしているのでそうなっているはずだ。
石破は自衛隊への想い入れが強いだけに、裏切られたという感情も強いはず。
ましてや、「文民統制とは何か?」をライフワークにしているだけに、今回のことは非常に不快だろう。
海自は、過去の数々の失敗にもかかわらず、またもや昔ながらの愚行を繰り返して、
初っ端でマスコミと国民と一番の味方である石破の信頼を失ってしまったわけだ。
「あたごと漁船、どっちにより過失があったか」は淡々と捜査すればよい。
それよりも、失った信頼のほうが自衛隊にはダメージが大きい。