08/02/05 23:44:29
なんとなく、電波を感じて
現代軍の破壊により廃墟となったトリスティン王国コルベールは呆然と眺めていた。
覆い重なる黒焦げの親子の死体、破壊された家々。
そして、赤い髪の教え子だったもの。
最近であった、フレイムヘイズと名乗った少女は世界の歪みがこの災害をもたらしたといっていた。
教師だった彼に昔の記憶が走馬灯のように駆け巡る。
そして、かれは奇跡的に生き残った一つのバイオリンを見つける。
古い懐かしい思い出、失われた過去、その思いをバイオリンに託しコルベールは曲を
弾いた。
いつしか、コルベールの周りが陽炎のようにゆらめき、赤い髪の若い男が現れた。