08/02/04 22:13:30
荘園
中世盛期から終期にかけて西欧の荘園は劇的な変化に見舞われることになる。
貨幣経済の浸透により、賦役と貢納地代が廃止され貨幣地代に代わったことである。
賦役とは領主に納める税として領主の直営地で労働し、その直営地の収穫は全て領主のものと
なる制度であり、農民の生産意欲と低下させるために廃止になったのであるが、賦役の廃止は
領主が農民の行動を指図する権力の喪失を意味し、戦争になっても農民を動員することは困難に
なったのである。そのため戦時にはカネを払って雇った傭兵に頼るようになる。
ゼロ世界において荘園が如何なる状態にあるのか不明な部分が多いのだが、どうも古典荘園から
貨幣地代を徴収する純粋荘園へとほぼ切り替わっているように見える。