07/12/19 15:00:48
まず、ショットガンに装填されている弾丸―シェルの種類を見極めることが勝敗を決する鍵となる。
佐世保で発生した事件の場合、犯人が最初の犠牲者となった男性を撃った際にバードショット、つまり
小さな金属粒を大量に発射するタイプの弾丸を使用したことが判明している。この散弾は、中華鍋や
厚手の雑誌などで用意に防ぐことができてしまうのだ。
目撃者の証言によると、バードショットに充分な殺傷力がないことを悟った犯人は、途中で一粒弾―
スラグに弾丸を変更している。日本で入手可能な猟銃は、装填可能な弾丸が薬室を含めて3発までと
なっており、三発を中華鍋で防ぎきった時点でナイフによる近接戦闘を挑めば、弾薬を補充する暇を与え
ずに斃すことができる。対人戦闘に用いるナイフは、鋭利さ、扱いやすさ、そして軽さの点でシルバー・
ストリーム(3・4・2)が最も適していると言えよう。
問題は、犯人が始めから1Bや00Bあるいはスラグを装填している場合である。1B以上の大粒弾は、
厚手の中華鍋でも貫通する恐れがある。そのようなときには、相手が右利きであれば、向かって左側へ
素早く移動しつつ、ミスを誘う戦法をとる。大粒弾は殺傷力が高い変わりに射撃範囲が狭く、動く標的に
対してバードショットほどの命中率を期待できないのだ。射手が左利きであれば向かって右に動かなけ
ればならないことは言うまでもない。
ただし、相手が3発撃ったからといって、油断してはいけない。なぜなら改造銃を使用している場合、ロング
バレルタイプのショットガンであれば、最大8発のシェルを装填できるからだ。したがって3発を一応の目安
とし、相手が弾薬を再装填する動作を見せた時点で突進するのがよい。日頃から素振りなどでナイフの
扱いに慣れているT-Boysであれば、それからでも決して遅くはない。
暴漢を斃したならば、後々面倒な問題に巻き込まれぬよう官憲に「グリンベレーでしたっ」とだけ答え、素早
く現場から離れてしまおう。なにしろ日本の司法はこの手の攻撃的行動に批判的で、過剰防衛などに問わ
れる可能性がある。
重要なことは、日頃から鍛錬を怠らず、常に胆を据えての行動を心がけることである。あなたがこのような
事件に巻き込まれることは、脅すわけではないが明日かもしれないのだ―