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「ピーク・オイル 石油争乱と21世紀経済の行方」
リンダ・マクウェイグ著、益岡賢訳、作品社
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より
より断固たるアメリカを推進するために、一九九七年、これら「ネオコン」の
多くが集まって、「新たなアメリカの世紀のためのプロジェクト」(PNAC)
という名のシンクタンクを結成した。
...
PNACの原則宣言は―ディック・チェイニーとドナルド・ラムズフェルド、
ポール・ウォルフォウィッツのほか二二人が署名している― ... (p.64)
PNACの目は、当初からイラクに向けられていた。一九九八年一月、PNACはビル・
クリントン大統領に、サダム・フセインの追放を米国の目的とするよう促す手紙
を送った。(p.65)
二〇〇〇年九月、米国大統領選でブッシュが政権に就くことになる直前、PNAC
は、米国の世界的覇権に関するビジョンをより詳しく述べた大部の文書を公開
した。
... PNACは、「新たな真珠湾のような、破滅的かつ触媒となるような事件」が
ないかぎり、米国が「明日の覇権」に進化するまでには長い時間がかかること
になるだろうと指摘している。その十二ヶ月後、世界貿易センタービルに対する
攻撃がちょうど都合よくそのような破滅的事件を提供してくれることとなった。
(p.67)
[2001年] 九月十二日の朝、[2003年に辞任するまでホワイトハウスの主任対テロ専
門官を努めたリチャード・A・] クラークは ...
「信じがたかった」と述べており、「ラムズフェルドとウォルフォウィッツが
この国家的な悲劇を、自分たちの対イラク政策を推進するために利用していた
ことに気付いて、ほとんど鋭い肉体的痛みのようなものを感じた」と回想して
いる。(p.70)