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<モスクワで白骨遺体>中心部地下に34体 スターリンの粛清?
10月7日21時12分配信 毎日新聞 【モスクワ大木俊治】
モスクワ中心部の地下で今月初め、34体の白骨化した遺体が
見つかった。ロシアのメディアは、1930年代のスターリン政権下
の大粛清の犠牲者ではないかと報じ、騒ぎになっている。
発見場所は、連邦保安庁本部(旧ソ連国家保安委員会=KGB)と
赤の広場のほぼ中間。古い住居の取り壊し作業中に作業員が見つけ、
地元警察に通報した。遺品などはなかったが、近くに1903年ベルギー製
の拳銃が落ちていた。
インタファクス通信などによると、警察は、遺体には至近距離から頭を
撃たれた跡があり、60年以上放置されていたとみられると発表。30年代
の大粛清の犠牲者で、現場が地下の銃殺室だったのではないかとの見方
を示した。一方、文化遺産の専門家はロシア通信に対し、現場には17世紀、
教会と隣接して墓地があり、当時の遺骨ではないかと語った。
司法当局は4日、「殺害された証拠はなく、拳銃と遺骨の関係も断定できない」
と発表し、死因の解明には1カ月以上かかるとして騒ぎの打ち消しに躍起に
なっている。
ロシアの民放NTVテレビによると、モスクワ市内では粛清時代の銃殺室
の跡が10カ所以上、見つかっているという。
スターリン政権下では「反革命」容疑でソ連全土で約170万人が逮捕され、
うち約80万人が37~38年の間に処刑されたとされる。