08/04/13 10:47:49 yZwAt8yy
URLリンク(ja.wikipedia.org)
>ポンペイウス軍左翼のラビエヌスは騎兵を率いて突撃し、カエサル軍の騎兵を撃退して第4戦列とぶつかった。このときカエサルは自軍の投槍兵に、騎兵に対しては槍を投げるのではなく直接突き刺すように命じていた。この攻撃によってポンペイウス軍の騎兵は押し戻された。
マケドニアの長槍騎兵に対しては
この様な攻撃は通用しなかったと言う事は
無いのかだが
長槍騎兵は何故か
廃れている訳だろうか
789:ななしさん
08/04/13 18:35:09 NH8a4ULi
>788
鐙が重い武器を馬上で振り回せるほど発展してなかったっていうよね。
790:名無し三等兵
08/04/13 19:45:17
火薬後の戦では準備砲撃があるし、火薬前でも弓による準備射撃があるから、
飛び道具による攻撃は必ず受けるよ。避けられない。
(但し、飛び道具による攻撃は、相手の移動速度が速いほど命中率が落ちる。)
それに基本的に重装歩兵の突入時は(全方位)散開などは絶対にしないし、想像するような全力疾走もしないよ。
弓や銃砲撃にもビビらないように厳しく統制し訓練し、それによって前進する。
落伍者が出るたびに隊ごとに隊形を整えて進む。それが部隊機動というもの。
これは攻撃力維持の強みであり、また弱点でもあるからね。
この弱点は、例えば陣形を保つ必要がある歩兵集団と、機動力の高い騎兵との比較がわかりやすい。
結論的に言えば、よほど優勢でも軍団の陣形を常に整えておく必要があると言う事。
数で優勢でも陣形・隊形を崩すと負けちゃう。これは攻撃側でも同じだし、前現代までの真理かと。
なんで陣形が崩れるとダメなのかは前述のパイク兵と理論は一緒。
厳しい規律で動くある意味ガチガチの集団だから軍団全体が一致した機動をしていないと、戦線が安定しない。
安定しないとその虚を突かれなくても、自然と綻びは拡がっていっちゃう。
優秀な軍団は絶対に陣形を崩さない。
少数同士の衝突でも、優秀な軍隊同士の戦闘では非常な長時間なってしまうと思う。
そうなるとつまらない事で負ける危険が増える。
お互い相手の安定した戦線を崩壊させる為に、騎兵(ゾウ)があり、偏差配置がある。
791:名無し三等兵
08/04/14 01:16:24
素人意見で申し訳ないが、ファランクスに突撃する騎兵は一度で使い物にならなくなるのではないか?
馬に向けられた槍が多いということは、馬が弱点なのはわかる。
突撃で馬が潰れた後、小規模戦闘ではいくら強くても歩兵に囲まれた方が負けるだろう。
突撃時の馬のスピードと質量だけでも敵数人は倒せるにしろ、費用対効果を考えるといかがなものか。
槍の長短で優劣が決まるのは、個人対個人か同数同士の戦いのみだろう。
ファランクスを構成する兵士の費用を考えると、騎兵がいかに無駄なものかがわかる。
階級・身分等による必然性はあるにしろ、騎兵というものはこの時点から消えていく運命ではないだろうか。
792:名無し三等兵
08/04/14 02:50:35
ファランクスの弱点は、前後の移動は容易いが、方向転換は大変
食い込まれても大変、陣形崩すともっと大変、攻撃衝力は前方だけ
793:名無し三等兵
08/04/14 10:46:13
>>791
ファランクス同士が激突した状態になったら、
騎兵を側・背面に突っこませたくならんか?
794:名無し三等兵
08/04/14 11:44:22
昔の騎兵って敗走した敵兵の追撃とかの方がメインだったんだよ
795:名無し三等兵
08/04/14 12:06:04
>>794
時代を特定しないで語られてもなぁ
796:名無し三等兵
08/04/14 14:47:38
ファランクスに対する騎兵突撃についてだと、
上記各氏の指摘どおり単純な正面突撃は殆ど行わなかったと思うよ。
包囲か側面や後方撹乱が主な運用。
ファランクスは勝手に横向いたり後ろ向いたり出来ないから。
そうしたくても、そんな事を各部隊があちこちでするとどうなるか、解るよね。
前進してきた歩兵攻撃をくらうか、更にその部隊や周辺に対して打撃部隊が送られると思う。これが綻び。
だから、被突撃側も騎兵に対して戦車とか騎兵や後続の予備部隊を繰り出すという訳。
これは逆に正面からしか突撃させないぞ、って意味もあるからね。
ファランクスの1隊が厚くなってるのは、そうゆう事。必ず前面から消耗すべしって事。
それでも、超贅沢を言えば正面歩兵陣は一枚(部隊)じゃダメ。
だけど、正面の幅は相手の陣形より広く取りたい。これが指揮官のジレンマ。
797:名無し三等兵
08/04/14 15:28:05
すると、中世フランス騎兵に稀に散見されるような正面チャージは、
戦術的に落第かと思っちゃったりするけど、相手の心理的な動揺もあるから難しい。
トロットで進んで行って、直前で疾走しながら敵部隊の動揺を観察する。
敵部隊前面は突っ込んでくる騎兵の質量を受け止めなくちゃならない。
想像してみると(お互い様だけど)相当なストレスだったと思う。
先頭の騎兵はそこから隊形を崩すべく、揺らいだ所めがけて突入する。って場面があったと思う。
話題的に変則だけどワーテルローなんかは動揺が見受けられなかった場合には、
銃弾の中でも方向転換して別の方陣を目指すみたいな、そんな記述の資料もあるよ。
突撃後に騎兵の勢いがどうかは、相手の部隊が何列編成かという事も観察したと思うよ。
とは言っても、歩兵銃普及による横隊主流になるまでは、分厚いか方陣なんだけどね。
でもまぁ行く場合は突撃し、後衛(援護)部隊が来る前にさっさと引き返す場合もあるし。
それに、正攻法だけど相手の部隊人数(前列)に対して相応多数の騎兵を段階的に密集突入させる方法もある。
歩兵側も厚い隊列後半がラインを維持出来ていても、前面が吹っ飛ばされて混乱しちゃってる場合もある。
前兵の持つ、馬とかに刺さったパイクが抜けなくて動揺してたり。
直前で斜めに突入されて穂先が弾かれちゃって横向いてたり。
色々面倒だけど楔形の突破を目的とした突撃手法もある。
ちなみに勢いが無くなる事が予見されたorそうなっちゃった場合には、続けて歩兵を突入させる場合がある。
でも正面チャージはやっぱり博打に近い激しい消耗戦かな。何騎返ってくるのか・・・
しかし、騎兵は決して無駄なものではないよ。
流れを変化させる能力は歩兵よりも断然上。
そして多くの戦場はそれを望むから。
798:名無し三等兵
08/04/14 17:29:56
ワーテルローを中世の事例に引くの?
騎兵にしても、中世フランスの重装槍騎兵と、ワーテルロー時点での胸甲騎兵を
一緒にするのもアレだし。
フリードリッヒ2世の時点で騎兵の運用も一変してるし、フランス軍自体も竜騎兵を
採用してるし。
799:名無し三等兵
08/04/14 17:54:56
敵の歩兵・弓兵(銃兵)に方陣を強いるという一点だけでも
騎兵を編成することに十分な意味があると思うが・・・
騎兵の価値は衝突力だけじゃなく、むしろ戦略・戦術機動力にこそ
真価があり、だからこそ軽騎兵や竜騎兵が編成されたわけで。
800:名無し三等兵
08/04/14 17:59:41
敵の士気が低ければ、正面突撃も有効だろ
無論、他に取り得る選択肢がある場合、愚策だろうが
801:名無し三等兵
08/04/14 18:59:21
>>798
>>797の言う「話題的に変則だけど」はその事解ってると思われ。
時代の他に地域によっても違うし。
802:某研究者
08/04/14 22:55:32 plPKcVFC
騎兵突撃の姿勢を見せ敵歩兵に方陣を強いている間に
歩兵の縦隊を突撃させたり
銃砲の集中射撃で
歩兵を壊滅と言う方向も有るだろうが
この様な事は何処迄行われたのか
どうかだが
803:某研究者
08/04/14 22:59:01 plPKcVFC
ワーテルローの際の英歩兵の中空の方陣は
全周からの騎兵突撃を防げたのかだが
テルシオやギリシャ・マケドニアのファランクスはどうなのかだが
マケドニアファランクスがペルシャ騎兵を撃退した事は
何度か有っただろうか
(ギリシャのファランクスがマケドニア騎兵に側面攻撃を受けて
やられていたから
ギリシャのファランクスに関しては側面や後方は
騎兵を防御困難だったと言う
可能性も有るだろうか)
804:某研究者
08/04/14 23:15:59 plPKcVFC
>それに基本的に重装歩兵の突入時は(全方位)散開などは絶対にしないし、
>想像するような全力疾走もしないよ。
>弓や銃砲撃にもビビらないように厳しく統制し訓練し、それによって前進する。
マラトンの時はファランクスも素早く
ペルシャ弓兵に突撃して居たし
散開して素早く移動する訓練もして居たのかも知れぬが
スイスのパイク兵も銃砲撃の中突撃する事が多いが
此れも散開して突撃していたのかどうかだが
騎兵突撃を受けそうな時は余り散開は
出来無い訳だろうか
ハイランドチャージは恐らく可也高速で
突撃して居た訳だろうか
テルシオ・オランダ式大隊・スウェーデン式大隊等は散開しての突撃等は
有ったのかどうかだが
805:某研究者
08/04/14 23:16:57 plPKcVFC
後期の足軽等は装甲も無い訳だろうし
備は密集隊形では無いなら
移動速度は可也高速だったのか
どうかだが
806:某研究者
08/04/14 23:27:56 plPKcVFC
URLリンク(ja.wikipedia.org)
>敵陣までの8スタディオン(約1,480メートル)を一気に駆け抜けた
>弓の射程距離まで徒歩で接近し、突然駆けだした
マラトンでは1.5kmも全速では流石に
走っては居ないだろうし
全速で走ったのは弓の射程内の200m程度だろうか
807:名無し三等兵
08/04/15 04:00:17
>>802
すくなくともフランスが重騎兵を持ってなかったら、
16世紀のスペインがテルシオ(方陣)前提の編成を
することは無かった。
敵騎兵の動向によって横隊と方陣を組み替えるよう
になったのは、ナポレオン時代ぐらいじゃないかな
808:名無し三等兵
08/04/15 04:03:41
>>805
装備の軽量化はもちろんながら、陣を「備」単位で戦術機動させる
という日本のやり方は、かなり高速で柔軟だったらしい。
騎兵の集団運用や、平原での大会戦が頻発する欧州では通用しない
ような気もする。
戦術と地理的条件は不可分だから当然だけど